見出し画像

パーソナル系質問回答集①

こんにちは。ただの元人事@裏垢です。

今回、元人事のインスタグラムを通じて、23卒内定者に回答してほしい、面接で聞かれるパーソナル系の質問を募集しました。

それに対し23卒内定者の実際の回答とその回答を作るにあたっての考えを紹介してもらいます。

※パーソナル系質問とは
面接官が学生自身について知るための質問。例えば、性格、ストレス解消法、価値観などについて聞かれる。

今回回答してくれた内定者は以下の2人です。
1人目は論理的思考力や冷静さを押し出していた一方、2人目はムードメーカー的な性格で愛嬌や協調性をアピールしていました。

キャラクターが違う2人がそれぞれどう答えていたか、またその考え方を少しでもヒントにしていただけると嬉しいです。

内定者①

画像1

内定者②

画像2

-------------

Q1.苦手な人との関わり方

内定者①の回答

1人1人価値観や考えが違うのは当然と考えているため、理解が難しいと思うことはあっても、あまり苦手と思うことはないのですが、強いて言えば議論の際に感情的に意見を発信される方とはぶつかることが多いです。しかし、感情的に意見を言っているという事実だけでマイナスに捉えるのではなく、「なぜ彼/彼女はこのような意見を言っているのか」を考えそれに応じて対応することが重要と考えます。例えば、感情的に意見を言う理由が、議論内容を理解していないからなのか、議論内容は理解しているが優先順位として低いと感じているから、では全く対応方法が変わってきます。前者であればまず説明をするべきですし、後者であれば議論の目的やゴールを設定し直す必要があります。このように、相手の意見そのものではなくなぜその意見なのかを考えることでコミュニケーションを図ります。

回答で意識したこと

まず私は性格上共感能力や協調性が低いと捉えられがちだったので、苦手な人はそこまでいない、色々な人と理解し合っているということをリスクヘッジとして説明していました。

そして、苦手な人がどういう人かを定義しました。苦手な人と一口に言っても色々な人がいるのでそこを定めないと回答が抽象的になりすぎるため、私は「議論の際」「感情的」という2つを定めました。

そしてタイプによって対応方法を考えて対処する、という説明をしました。話を聞き共感して寄り添う、という回答でも良いのですが、私のキャラにそぐわないので、論理的に考えて常に対処している、という要素を回答に入れました。

内定者②の回答

自分と相手の考え方の違いを認識した上で共通点を探り、「同じことを考えている仲間」だということを強調して接していました。例えば、サークル活動であまりにも意見が合わない人であれば、「全く違う考え方でも根底で一致している考え方」を探し出し、相手に寄り添いながらコミニケーションを図っていました。

この質問は「論理的な意味で」仕事を円滑に進められるコミュニケーション能力があるか確認する質問だと思います。(面接を通じて表面上のコミニケーション能力があるかは確認できます。)

そこで、キーポイントとしては、

「①相手に寄り添いながら物事を考える力②仲間と敵を作らずにやっていける人の好さ」

を出すようにしていました。自分の考えを押し付けたり相手の意見を否定するのではなく、「共感を生む」というポイントを押さえて回答していました。(「共感」の考え方はメインガクチカやサブガクチカでも一貫して抑えるように意識して回答していました。)

また、仕事をやっていて人間関係で亀裂をうむような人は絶対に採用したくないと思うので、誰とでもやっていける人のよさは必ずいれるようにしていました。

-------------

Q2.休日していること

内定者①の回答

私の趣味は「新しいことに挑戦すること」で、日々何か気になることがあったらすぐ試して色々なことを楽しんでいます。そのため休日の度に色々な場所にでかけています。例えば先日友人に誘われ〇〇に行ったのですが、〇〇に面白さを感じました。一方で10年以上ピアノを続けており、ストレス発散の意味も込めて普段から練習をしています。

※この聞かれ方よりは、普段は何をしているか・趣味という形で聞かれることが多いです。

回答で意識したこと

「キャラに合った内容にしつつ、他の人が言わなそうなことを言う」「強みを押し出し弱みを補完する」「ストレス解消が上手くできることをアピールする」
この3つを意識していました。

1点目ですが、私はガクチカや自己PRで話せるエピソードが複数あり、好奇心旺盛さや沢山の活動を並行して行うアクティブさが伝わるような回答をしていました。そのため、趣味(休日の過ごし方)でもそれを主張するため「新しいことを行う」ことが楽しみ、としていました。

2点目ですが、強み=論理的思考力、弱み=飽き性(好奇心旺盛である一方ですぐ飽きてしまう)をそれぞれ押し出し、補完することで、面接官の不安を取り除きつつ自分のアピールに繋げていました。まず強みの部分ですが、具体的に最近行ったもので何が面白いと思ったか、なぜこれが人気だと思ったかを話すことで普段から色々分析して考える力があるとアピールしました。(実際面接中に普段から分析力が発揮されていてとても良いですね、と言っていただけたこともあります)
弱みですが、長続きしている趣味も同時に言うことで補完しました。特にピアノは根気強さや地道な練習が必要とされるものなので、二面性を出せました。

3点目ですが、ストレス解消をピアノでできることをアピールすることで、社会人になっても切り替えができる人間であることをアピールしました。ダラダラYoutubeなどをみて時間を潰す方法ではなく、集中してピアノを弾きその時間はピアノだけを考え、それ以外の時間でやるべきことに取り組むことで効率的に切り替えをしていることも話せるときは話していました。

内定者➁の回答 

友人とキャッチボールや野球をして体を動かし、その後飲みにいってリフレッシュしています。また、私の趣味である野球観戦や邦ロックのライブ鑑賞を通じて毎日刺激がある一日を過ごせるようにしています。

※あまり質問されなかったので、他の2つに比べ回答そのもののクオリティーは低いと思います

回答で意識したこと

キーポイントは、

「①キャラに合っていて想像しやすいこと、②自己PR内容と関連していること③無理に意識を高い過ごし方にせず、自然な返答をする」

の3点だと思います。

私の場合はメインガクチカ2つがどちらも運動系ではなかったので、健康的な側面も念のためにこのような回答にしていました。自己PRのアピール内容が「向上心」だったので、「毎日を無駄にしない」方向性の言葉は不自然にならない範囲で必ず入れていました。一方、「普段意識していること」の質問では、「世の中でもっと便利になりそうだな、と思うものをメモして思考している」等を話していましたが、「休日していること」の中にこの返答を入れると不自然になるので、内容としては無理をして個性を出すことはしないようにしていました。

-------------

Q3.希望と異なる部署に配属されたら?

内定者①の回答

全く問題ありません。むしろ色々な部署に挑戦したいです。私は最終的に、経営企画など、御社の中心となって長期的な方向性を考えるような仕事をしたいと考えています。そこで必要な事としては、全社的な観点・部署や現場ごとの観点どちらも持つことです。それらの経験で得た色々な視点を踏まえて組織が発展する方向性や計画がはじめて決定できると思います。そのため、まずは現在の興味や専門性にとらわれず、沢山の新しい経験を積みたいです。

回答で意識したこと

大前提として「全く問題ない」と言い切ってください。ただ、言うだけは誰でもできるため、配属にこだわらない、他の人よりも強い根拠を用意することで「しっかり考えた上でうちの会社を志望してくれている」と思ってもらうことができます。

私はその根拠として「自分の目指すポジションに行くために必要な経験となるから」という文脈で話しました。会社のためにどこにでも行きます!だとどうしても嘘っぽくなるのであくまで自分の目的のためにジョブローテのシステムが適切だ、と話していました。色々な経験を積みたいから、だけだと弱いので、色々な経験を積んだ上で何をしたいのか/どうなりたいのかまで主張できると良いと思います。

内定者②の回答

全く問題ありません。私の強みは(先ほどお話しさせていただいたように)「物事を広い視野から多角的に検討し、挑戦を続ける探求心」だと考えているので、私が希望していない部署で仕事をすることも「自分が想定していない視野から物事を多角的に検討し、挑戦できるチャンス」だと捉えています。

回答で意識したこと

一貫性と論理性を重視して回答
していました。私の場合は「広い視野から物事を捉える視点の持ち方」と「未知のことであっても挑戦してみる向上心があること」を自己PRの核にしていたので、自己PRからずれず、むしろ納得できる話し方をしていました。挑戦をしていく人や体育会系の人はこのように「希望と異なる部署はむしろチャンス」のような文脈で話をすると受けがいいのではないかと思います。

-------------


23卒内定者が24卒からの就活に関する色々な質問に回答する質問箱の記事はこちらから見れます!「自己PRの書き方」「業界研究のやり方」など沢山の内容に答えているので一度チェックしてみてください!

24卒同士の面接練習や23卒内定者主催の勉強会・模擬面接会などが受けられるただの元人事コミュニティの入り方はこちらです。ぜひ入って活用してください!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?