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農業への想い

セブンハンドレッドの3代目として栃木県・さくら市に関わるようになった時、改めて水田の美しさに圧倒されました。祖父と父とセブンハンドレッドでプレーをしていた時から「稲穂の緑」を見て育った原体験から、栃木には綺麗な「緑色」のイメージを持っています。

東京に住み、栃木に通い経営を行う中で最近は田舎の豊かさを強く感じています。当たり前に美味しいものが食べることができ、豊かな緑に囲まれながら過ごす日常は、都会では高いお金を払って購入するものになっています。
日本の田園風景は、日本人が古くから持っている文化的アイデンティティだと感じています。

田植えの時期に、セブンハンドレッドからお丸山ホテルに向かい車を走らせるときに見える景色は、日本百景にも勝る、雄大な自然と人間の調和が生み出す感慨深い美しい景色だと何時も見惚れてしまいます。

然しながら残念なことに、日本は失われた30年に代表されるように、過近代化によって、高く狭いマンションにすみ、土地の魅力より、お金の魅力に物事の優先順位が移ろってしまっていることに危機感を持っています。改めて、原風景をもっている自分は、本当に恵まれているな、と感じています。真の豊かさとは何かを小さい頃から学ぶ機会がありました。

少し話は変わるのですが、僕の体を作ってくれているのは日本の米です(笑)。ラグビー部のときには、一日3合をノルマに食べていました。今でも忘れられないのは、セブンハンドレッドから帰る時に近くの直売場で買って食べたお米です。家族みんなで「あのお米が一番おいしかった」と言い合う思い出を共有できているのも豊かな証だと思っています。

実は僕自身、2020年8月にコロナに罹患し、入院しました。容態はかなり悪く、正直、人生を諦めかける瞬間もありました。ただ、本当に幸いなことに生き残ることができました。何かに生かされて、今も日々を送れています。無事退院することができた後、美味しい物を食べることができることの喜びとは何たるものかを改めて知りました。美味しく、安全で、楽しく食べること日常が何て素晴らしいものかを今更ながら感じ日々を過ごしています。

原風景や原体験、そして「本当に美味しい」と思う農産物を守り抜く。それが僕が3代目として、セブンハンドレッドを通じて地域にご縁を頂いた代表としての務めだと思っています。日本が持っていた真の豊かさを取り戻す経営者になるというのが僕の人生の目標です。

栃木・さくら市に祖父の代からご縁を頂いた者として、事業を通して地域を守り抜く覚悟を持って臨みたいと思っております。皆様とご一緒できることをご一緒していきたいと思いますので、何卒お力添えの程、よろしくお願い致します。


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