リスニングPart1の絶対に正解にならない選択肢|TOEIC攻略法2
TOEIC試験最初のリスニングのPart1で注意すべき点を説明します。Part1は6問あり、問題集にある写真に合う答えを音声を聴いて選択肢から選ぶという内容です。
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1. 写真に関係のない単語がある場合
このTOEIC公式の問題を見てください。
選択肢は以下です。
(A)A woman is putting on a pair of shoes.
(B)A woman is dusting a television screen.
(C)A woman is watching television.
(D)A woman is plugging a power cord into an outlet.
答えはもちろん(D)の「女性がコードをコンセントにさしている。」です。しかしこれをリスニングで聴くとわかるでしょうか?順番に選択肢を解説します。
(A)の場合「動詞:put on ~:~を着る」がわからなくても、「名詞:shoes:靴」を聴き取れる人は多いと思います。しかし写真をよく見ても女性の足は見切れていて、靴を履いているかもわかりません。この場合、明らかに(A)は間違いです。写真にない名詞が出てくることはあり得ません。
(B)は「動詞:dust:ほこりを払う」がわかるかどうかです。「dust」は名詞として「ほこり」という意味を理解している人も多いと思うのでそこから連想し、動詞の「ほこりを払う」という意味をイメージできた人は不正解とわかるでしょう。
(C)は「is watching television:テレビを見ている」というわかりやすい単語を使ってくれているので聴き取りやすく、不正解だとわかります。
(D)の選択肢が一番長く、「動詞:plug into ~:~にプラグを差し込む」や「名詞:an outlet:コンセント」などを知らないとよくわからないかもしれません。
ここで一番言いたかったことは(A)を不正解と判断した根拠です。この場合、「shoes」という写真にはない物の単語が出てきました。これはこの瞬間に不正解と判断できます。
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2. 過去形は絶対使われない
写真の内容を説明するというPart1の構造上、過去形は使われません。例えば、さきほどの選択肢が過去形だったらおかしいですよね?今写真で何をしているかを説明しているのに過去形では違和感があります。
よく使われるものは上の例題でもあったように現在進行形です。写真の中でしていることになるので自然と現在進行形が多くなります。ただし現在進行形でも気をつけないといけないのが以下のような表現です。
A bench is being painted.
訳:ベンチがペイントされています。
もし写真が「誰かがベンチをペイントしている」なら正解です。ですがもし「ペンキ塗りたてベンチがある」という写真ではこの選択肢は不正解になります。
「be being」は、「受け身:be 過去分詞」の現在形です。なので、「be being」は「今まさに主語が何かされている」という状況を表す表現です。
This floor was cleaned.
訳:この床は掃除されました。
This floor is being cleaned.
訳:この床は(たった今)掃除されています。
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3. 現在完了形は正解の可能性あり
現在進行形がよく出る形と言いましたが、注意をしておいてほしい形があります。それが現在完了形です。現在完了形は過去から現在まであることが続いているということを表す表現で、形は「have 過去分詞」です。これはPart1の正解になることもあります。上記の例文を現在完了形にすると以下のようになります。
A bench has been painted.
訳:ベンチは(しばらくの間ずっと)ペイントされています。
This floor has been cleaned.
訳:この床は(しばらくの間ずっと)掃除されています。
現在完了形を使うことで現在進行形の「たった今」というニュアンスが「しばらくの間ずっと」というニュアンスになり、写真の説明としてもあり得る形です。
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