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手帳浮気性による手帳見直し

手帳を使い始めて5年ほどになるが、未だに一つの手帳を使い切ることができた試しがない。

ずぼらゆえに途中で使わなくなるか、他に良さそうな手帳を見つけて浮気するものの浮気した手帳も続かない。
毎年毎年「今回こそは」と新しい手帳を買うも、その繰り返し。

そろそろ手帳を使うのを諦めてもいい頃かもなのかもしれない。
でも、諦められない。

というのも、デジタル上でのスケジュール管理のほうが、個人的には手帳より向いていないからだ。
一週間も経たずに使わなくなるスケジュール管理アプリより、何だかんだ数週間は持つ手書きの手帳を選び続けているだけともいう。

そう。手帳を使わなくなると言っても、数週間は持つのだ。
では、なぜ数週間しか持たないのか。
その理由は「使っているうちに、使いにくさに気づいてしまうから」という一言に尽きる。


使いにくさの原因は「需要」不理解

2024年現在使っている手帳は、無印良品の「月曜始まりバーチカルスケジュール帳」。
年間スケジュールページがあることに感動して、試してみることにした手帳だ。

その感動した年間スケジュールが現在どうなっているかというと、何も書かれていない
ただの一文字も

冷静に考えてみれば、当たり前の話だ。
マンスリーとウィークリー併用すら使いこなせていない人間が、そこに年間スケジュールも加わった手帳を使いこなせるわけがない。

冷静になった頭で、ついでに気づいたことがある。

「もしかして、今まで需要に合わない手帳を無理に使おうとしていたんじゃないか?」ということだ。

ここでの需要とは、いわば手帳に求める機能のことだ。
手帳にどういったことを書き込みどのように活用していきたいのか
そういった需要に合わせた手帳を選ばなければならなかったのだと、今更ながら気がついた。

おまけでもう一つ気づいたのが、「需要を理解していない状態で手帳を選んでいた」ということ。

漠然とスケジュール管理したいという思いはあったものの、書き込む内容や活用方法についてはきちんと考えたことがなかった。
ただただ、何となく良さそうな手帳を闇雲に選んでは試していたのだ。

こんな状態で手帳を使い続けていても意味がない。
また他の手帳に浮気してしまう。
ならば、きちんと需要を見極めようじゃないかというのが今回のテーマだ。


自らの「需要」を見極める

「需要」をわからないまま手帳を使ってしまっていたものの、色々な手帳を使ってきたおかげで「恐らくこういうものを求めているはず」というのが今はわかる。
手帳浮気性も実は悪くないのかもしれない。

なんていう戯れ言はさておき、まずは今まで手帳を使う中で、使いにくさを感じたところを覚えている限り挙げてみる。

  • マンスリーのみだと、書き込むスペースが少ない

  • ウィークリーのホリゾンタルは、個人的になんか使いづらい

  • 年間、マンスリー、ウィークリーがあっても、すべてに予定を書き込むのが面倒臭い

  • 年間スケジュールはなくても困らない

  • メモページも付録も、なくても困らない

  • 厚かったり大きかったりするのは持ち運びにくいから嫌

  • 重いのも嫌

我ながら、まあよくもこんなに文句が出てくるものだ。
改めて「需要に合わない手帳は使うもんじゃないな」と思う。

今度は、色々出た文句を元に、「需要」=「手帳に求める機能」を考えてみる。

  • バーチカルタイプのウィークリー

  • マンスリーもあると嬉しい

  • 年間スケジュール、メモページは必要なし

  • 書き写しの必要がないもの

  • 持ち運ぶのに邪魔にならない厚さと大きさ

  • 書き込むのに小さすぎないサイズ

ざっとこんなところだろう。

一番外せないのは、バーチカルタイプのウィークリーという点だ。
恐らく、個人的に一番使いやすいのがこのタイプなので。

あとは、書き写しが少ないというのも重要だ。
ずぼらな人間ゆえに、複数箇所への書き写しが生じるのは、なんとしても避けたい。
というか、複数箇所への書き写しが必要でも絶対に書き写さない。
書き写すページがあるだけ無駄なので、書き写しを前提にしていないものがいい。

マンスリー・ウィークリーを希望している時点で、書き写しが生じてしまいそうなことには、いったん目をつむってほしい。
これはあくまで願望なんだから。

果たしてこれらすべてをクリアすることができる手帳があるのかという点に関しては少々疑問なものの、とりあえず色々探してみることにした。


「需要」を元に探してみた

さて、探してみた結果、「需要」をすべてクリアする手帳があったのか。
結論から言おう。

あった
驚くべきことに。

半ば諦めながら探していたのだが、あった。
正直いって、かなり嬉しい。
ただ、「需要」をすべてクリアするには、手帳1冊だけではダメだということもわかった。

何を言っているのかわからないと思うが、続きを読めばすぐにわかると思う。


マンスリーのブックマーカーと出会った話

「需要」を理解してから数日後、ロフトでこんなものを見かけた。

ホリゾンタルタイプのマンスリーがブックマーカーになっている。

これを使えば、マンスリーとウィークリーを行ったり来たりしながら予定を書き写すあの作業をしなくて済む
しかも、その名の通りブックマーカーとしても使える
落ちないように引っ掛けることができるようにもなっている。

何だこれは。
最高じゃないか。

1つだけ文句を言ってもいいなら(言うな)、ホリゾンタルではなく、ブロックタイプのマンスリーがよかった

ただ、ブロックタイプにしてしまうと、週始まりを何曜日にするかという問題が出てきてしまい、曜日フリーのよさが失われてしまうのもわかる。
あと、ブロックタイプだと、紙が横にも大きくなるので、多分邪魔くさい

文句は言ったけれど、この縦長ホリゾンタルスタイルが適切なのだと思う。

そんなわけで、マンスリーページに変わるブックマーカーを見つけたわけだが、肝心の手帳本体についてはどうだろうというのが、次の話だ。


バーチカルのウィークリー手帳を検索してみた①

マンスリーページの代わりになるものは見つけたので、手帳本体にマンスリーページはいらない
となると、見つけたいのは、バーチカルタイプのウィークリー手帳で、できればウィークリーページ以外のページがないものだ。

とりあえず、検索してみたら、まずはこんなものが目に止まった。

目を引いた理由は簡単だ。
見た目がレザーでかっこいいから。

馬鹿みたいな理由で最初は惹かれたが、中身もそこまで悪くなかった。
特に、大して予定を書き込む気のない土日のスペースがほぼないところがいい。
一応土日ありもあるようで、サイズ展開がA5サイズ以外にあるのもいい。
A6サイズはかなりコンパクトでいいんじゃないだろうか。

ただ、正直に言ってしまうと、巻末付録とマンスリーは個人的にいらない。
あっても使わないので、いらない。

見た目のかっこよさで選んで何度も挫折してきているので、申し訳ないが、今回はスルーすることにする。


バーチカルのウィークリー手帳を検索してみた②

さあ、気を取り直して他を検索
してみたのだが、なかなかいいのが見つからなかった。

どうしたものかとスクロールする手を止めたとき、ふと思いつく。

待てよ……あのスタイルブックマーカーを出しているメーカーなら、それと併用するのにふさわしい手帳も出しているんじゃないか?

ということを。

ちょっと頭を使ってみれば、簡単なことだった。
むしろ、ただただ闇雲に「バーチカル ウィークリー 手帳」で検索していたほうがおかしかったのだ。

何でもっと早く思いつかなかったんだと過去の自分を恨めしく思うのはさておき、検索してみれば、案の定よさそうなものが出てきた。

見つけた途端、「これだ!!!!」と思った。
そう、探していたのはこれだ

バーチカルタイプのウィークリーマンスリーがない

あんなに検索しても出て来なかったものが、こんなにも簡単に出てきた。
メモページはあるようだが、あったらあったで使うこともあるので、それくらいはまあよしとする。

フリースケジュールタイプなので、始めたいときにいつでも始めることもできそうだ。
あと、約半年分の手帳らしく、その分厚みが減るのも地味に嬉しい


余談:トラベラーズノートでも検索してみた

なんでこんなにも検索に苦労したのかといえば、検索対象がノート、つまり綴じ手帳だったからだと思う。

システム手帳でリフィルを探すだけで済むなら一瞬だったに違いない。
ただ、ずぼら人間ゆえにリフィルの管理が難しいシステム手帳には手を出さないと決めている。

と、そこまで考えてふと頭に浮かんできたのは、トラベラーズノートの存在だ。

トラベラーズノートは、リフィルがノートのため、システム手帳のようにリフィルが1枚ずつばらばらになることがない。
じゃあ、「トラベラーズノートなら扱えるんじゃないか?」となって、バーチカルタイプのウィークリーのリフィルがあるかを検索してみた。

普通にあった(それはそう)。

見たところ、年間スケジュールはあるようだが、メモページの写真がないので、メモページはないのかもしれない。
あと、これも半年間のスケジュールらしい。

トラベラーズノートを使ってみるのも悪くないかなとちょっと思った。


「需要」通りの手帳と出会った話

色々と検索はしていたが、本当に「需要」通りの手帳には出会えなかった。
一応、「需要」をおさらいしておくと、

  • バーチカルタイプのウィークリー

  • 年間スケジュール、マンスリー、メモページは必要なし

  • 持ち運ぶのに邪魔にならない厚さと大きさ

  • 書き込むのに小さすぎないサイズ

という感じだった。
例のブックマーカーを使う気でいるので、マンスリーページはなし。
マンスリーを含めて他に書き写す先がなければ、書き写しも発生しないので、書き写す云々は省いてある。

とはいえ、この「需要」に対して「こんな手帳あるかい」とは心の底ではちょっと思っていた。

いや、あってほしいけど。
あってほしいけど、ないだろ多分。

そんなことをぼんやり思いながら、手帳を検索した日から数週間経った頃、まさかの理想の手帳に出会った

メモページもなければ、年間スケジュールもない
もちろんマンスリーもない
本当にバーチカルタイプのウィークリーページだけ

例のブックマーカーから二度目の「何だこれ。最高じゃないか」だ。
正直、実際に手にとって何気なく開いたとき「あった!!!! そう、これ!! こういうのを探してた!!!!」と叫びたかった。
いや、既に心の中では叫んでいた
そのくらい見つけたときに興奮した。

ページ数から考えると、約半年間使える手帳になると思う。
ホームページを見てみたら、トラベラーズノートにも挟めそうなサイズもあった。


「需要」に合った手帳を見つけて

そんなこんなで、すべての「需要」をクリアした手帳とブックマーカーを見つけたわけだが、それらを購入したかといえば、購入はしていない
というか、まだ本当にそれらを使うかどうかも決めていない

まだまだ今年の手帳のページが残っていてもったいないというのもあるものの、使うことを決めて購入していない理由は他にもある。

「需要」をクリアするためにそぎ落としてきたマンスリーページメモページの存在に未練を感じてしまっているからだ。

ひとまず未練と言ったが、「新たな使い道を検討し始めて、それを試してみたい気持ちがある」というほうがより正確かもしれない。

予定を書き写すのが面倒だからいらないと削ったマンスリーページは、「そもそも予定を書き込む用途で使わなければいいのではないか?」。
手帳にメモページはいらないかもしれないけど、「持ち運びの楽な手帳サイズのメモノートがあってもいいのではないか?」。

最近、そんなことを思うようになった。
つまり、「需要」が変化しつつあるということだ。

変化するのが悪いことだとは決して思っていない。
むしろ、少しずつ変わっていくのは、自然なことだと思う。

そう考えると、手帳を使いにくく感じて新たな手帳を求め、他の手帳に浮気していた過去の自分は、手帳を使い続けることができない自分から変わりたかったのかもしれない

なんてことを言ってみたが、浮気ばかりして、まともに使わない手帳ばかり集めることになったのはよろしくない。
でも、使い続けることができないことを、過度に責める必要もないのだと思う。

少しずつ変化する「需要」に向き合いつつ、自分なりの手帳選びと使い方を模索していく。

そんな手帳との日々を送ることができたらいいなと思う。



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