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1stヴァイオリンは2ndヴァイオリンより難しいのか?

1stヴァイオリンは難しいから上級者を多く配置しよう。
なんて話をよく聞くのですがホントにそうでしょうか?
私の感覚としては曲による。という元も子もない話になってしまいますが
実際曲によるんですよ。

とてもよくあるパターンですが
1stヴァイオリンはハイポジションで弾くことが多いから難しい。
コレはある意味正しいです。
とはいえハイポジションで弾いている内容自体が
2ndヴァイオリンより難しいか?といわれると
ハイポジションでゆったりとしたメロディーを弾いていて難しくはない。
ってことも非常に多く
むしろそのメロディーの裏で2ndヴァイオリンは
ローポジションでは有るが鬼のような速さで難フレーズを弾いている
って事がよくあって
2ndヴァイオリンのほうが全然難しい曲は実はたくさんあります。

大学祝典序曲 1stヴァイオリン

この楽譜はブラームス大学祝典序曲最大の難所と言われる練習番号K
1stヴァイオリンです。譜読むのもうんざりするほどのハイポジション。
コレは難しい!となるわけですが。1オクターブ下、2オクターブ下で
読み直してトレモロを省略してメロディーラインを覚えてしまえば
たいして難しくない事がわかります。
覚えてしまったメロディーをハイポジションで再現すると意外に簡単です。

大学祝典序曲 2ndヴァイオリン

同じくブラームス大学祝典序曲の練習番号Kで2ndヴァイオリンです。
ほぼ1stポジションで弾けます。じゃあ簡単か?
とんでもない!ここ無茶苦茶速いし運指も複雑。
臨時記号も鬼のように出てきてますよね?
絶対に2ndヴァイオリンのほうが難しいです。

結論
1stヴァイオリンは2ndヴァイオリンより難しいのか?
曲による


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