地平のフロンティアーガ 〈漫画原作/企画書〉 ロボットバトル×ウエスタン×サバイバルサスペンス
OPイメージ曲
ターゲットとベンチマーク作品
西部劇のギミックである〔渇いた砂が吹き荒れる舞台、拳銃、馬、酒場、決闘〕をモチーフに
《ガンダム》を代表作とするロボットバトルの要素と
《ロスト》《マニフェスト》《トラベラーズ》等の海外ドラマ脚本が持つ
謎が謎を呼ぶ系サスペンスの要素を加えて構想。
それら作品を好む層をターゲットとする。
ログラインとあらすじ
《未来とも過去ともとれる惑星に不時着した主人公達が、搭乗型ロボットを駆り謎だらけの舞台を解明していく》
《ロボットバトルより厄介なのは戦争の遺伝子との闘いだ》
前時代の記憶を失い、荒廃したロデと呼ばれる惑星。
頻発する地震と微移動を続ける大陸プレート。
どこまでも続く砂漠。砂嵐が吹き下ろす山岳地帯。
走行形態とロボット形態を使い分けながら駆け抜けていく人々の車両〈WMA〉ウマ。
劣悪な環境により異常進化した者〈ドビト〉達が現れ、彼らとロボット形態〈WMA〉に乗った者を決闘させる〈フリンジ〉が娯楽の一つとして定着する世界。
ある時、そこへ外宇宙から船が漂着した。
降り立ったのは1人の女、マヤ・イーサム・ホロウェイ。
長い黒髪が砂風に舞う。
猫科肉食獣の大きなタトゥーが入る両腕で2丁拳銃を振り回すと、体術も使いながら盗賊達の群れをバタバタと薙ぎ倒していく。
欠落部分の多いマヤの記憶。脳裏でフラッシュする断片的な過去の映像。
この惑星の正体は?支配層の目的は?自分は一体誰なのか?
マヤはウマ〈WMA〉を駆り、自分と同種のタトゥーを持つ者達を探しながら、この惑星の真の姿へと迫っていく。
テーマやメッセージと書きたい事
核兵器を廃絶する事が出来なければ必ずやってくる未来の姿。
自らの遺伝子を与えた者達との葛藤と戦い。
主要キャラクター
⚪︎マヤ・イーサム・ホロウェイ
元高次元サーカスのエースパフォーマーでアジア系の女子。
この物語の主人公。明るく大らかで長い黒髪と整った容姿を持つ。また、かなりの酒好きでウィスキーの小瓶をヒップポケットに常備。
格闘戦能力に長けており、長い四肢を利用した踊るような戦闘は圧巻と言える。
猫化の大型肉食獣のタトゥーが両腕に入る。
銃火器へのリンクが特に高く調整されたステイツ・サバイバー。
⚪︎グレナ・タルクマン・レステル
元気候管理官で東欧系の女子。
痩せ細い体型で警戒心が強く、対人コミュニケーションは苦手。拒食症に近くほぼ食物を摂らない。
ホテル側からの「部屋から全く出て来ない客がいて困る」といった声を聞きつけたマヤと出会う。
手の長い霊長類のタトゥーが右手首に入る。
界路とのリンク能力を特に高く調整されたステイツ・サバイバー。
⚪︎ヒロ・ワールト・アトラウス
元児童絵本作家でアジア系の男子。
共感性と思慮に富み、争い事を好まない思慮深い性格。グレナと共にマヤとの初期チームを形成する。
後に計画性と統率能力の高さを発露させていく。
翼の生えた馬のタトゥーが膝下に入る。
WMAへのリンクが特に高く調整されたステイツ・サバイバー。
⚪︎ジェニファー・フリード・スタッドソン
元特殊部隊隊長でアフリカ系の女子。
刃物の扱いに長け、攻撃的で身体能力も高い。簡単にメンバーを引き入れるマヤに不信感を持つ。それ故に度々敵対し、牙を交える展開となる。
無類のビール好きで、樽を見つけると目の色が変わる。
大型猛禽類のタトゥーが背中に入る。全身の筋肉量を多く調整されたステイツ・サバイバー。
⚪︎サイード・スム・モスヒム
元ミュージシャンのアラブ系男子。
快楽主義者で自由奔放な性格を持つ。協調性に欠け単独行動を好む為、測らずも他の者を度々窮地に陥れてしまう。
尾に針を持つ節足動物のタトゥーが左肩に入る。
自然環境とのリンク能力を高く調整されたステイツ・サバイバー。
⚪︎ゲイボン・ジェム・シュナウダー
元総合医療ドクターで東欧系男子。
ステイツサバイバーの身体情報の全てをインプットされている。しかしその取得にはパスワード解明も伴い、遅々として進まない。
自らの身体を実験用に使い様々な薬品を作り出す。
大型の霊長類のタトゥーが胸に入る。人間を含む多種生物の、生命器官へのリンク能力を特に高く調整されたステイツ・サバイバー。
⚪︎リン・ハイ・ウォン
元世界的オーケストラ楽団奏者のアジア系女子。
大家族主義で仲間意識が強い。そこを煩わしく思う者もいるが、めげずに他の人間の状態を気遣っている。
美しい翼を持つ鳥類のタトゥーが両肩に入る。
終盤まで謎とされるが、ロデ唯一の航空テクノロジーである〈亜空間バーニア〉とのリンク能力を高く調整されたステイツ・サバイバー。
⚪︎ハリー・フレイル・ジェイコブズ
元巨大ハイテク企業エンジニアのアフリカ系男子。
プライドが高く繊細。ロデの気候を誰よりも嫌い、なかなか屋外に出たがらない。
アルコール類は見るのも嫌がり、マヤやジェニファーを野蛮人扱いする。
蛇のタトゥーが右脚に入る。
機械類全般とのリンク能力を高く調整されたステイツ・サバイバー。
⚪︎マイケル・ドナルド・プライマン
西欧系の中年男性。
ソドの町でバーテンダーをする気のいい店主。ロデの事情通でマヤを2階に寝泊まりさせている。
⚪︎ギリアム・クルルァ・ハインリッヒ
北欧系の中年男性。
銀の旅団を率いて略奪と虐殺を繰り返している。
⚪︎グラハ・スタンツ・エマーソン
西欧系の高年男性。
元老院評議会からの使者とされている。白装束に近いロングコートを纏う、キャニオラからの謎の人物。
世界観の設定
⚪︎大規模で致命的な地殻変動〈ファイナル〉が起きた後の惑星。
⚪︎地震の日常化。絶えず微移動を続ける大陸。ムーバルプレート。
国境線と国家概念の消滅。
⚪︎ 異常な電磁波と衝撃波により、集団的に記憶を失った人類。
⚪︎天変地異が地上を襲い、部分的に欠落してしまった歴史。
⚪︎残留放射線に侵された地底と地表。一部の人類は牙や爪を持つ獣人へ異常進化。
⚪︎世界秩序が崩壊した中での影の支配層の存在。
壊滅的な地殻変動は全て計画されていたものかという疑念。
⚪︎ロストテクノロジーとして忘れ去られた、浮遊や飛行に関する技術。
故に大気圏離脱手段を持たない世界。
登場する用語
⚪︎ステイツ・サバイバー
外宇宙での探索用に、遺伝子操作で生み出された次世代人類。
劣悪な環境下で生き抜き子孫を残す事を目的とし、身体能力や生命力は旧人類の遥か上をマークしている。
精神面安定の為に擬似記憶が与えられており、当初は自らを旧人類と信じて疑わなかった。各々に個性や特性の差はあるが、様々な機器とのリンク能力を持つ。
生存率向上の目的から異種生物のDNAが組み込まれており、感情の起伏によるキメラ遺伝子発動は抑制が困難。
⚪︎界路
双方向性を持つ情報の枝。惑星間及び全宇宙へ伸び続けるガス状の種子植物(プラナ)が根幹となっている。
無限の可能性を秘めた、この時代唯一の情報網。
⚪︎Wild-land Multiple Armer
(WMA)ウマと通称される、戦闘用ウエポノイド形態と移動用ホースビークル形態を兼ね備えた車両。
この惑星でのベーシックな移動手段。フリンジ出場の際には戦闘用形態が使用される。
⚪︎スタガン
WMAを起動させるイグニションキー。拳銃の外観と機能を宿す。
この惑星では大抵の人間が腰に吊る等、肌身離さず携行している。
⚪︎ドビト
残留放射線の影響から異常進化してしまった人類。
平均身長は3Mを超え爪や牙を持つ。
旧人類から差別され疎れており人間扱いをされていない。その為彼らも常に攻撃的であり、殺し合いや争いが絶えない。
彼らを指すドビトそのものも差別用語だが、「地底人」などといった心無い言葉まで聞こえている。
⚪︎フリンジ
捕獲し鎖に繋いだドビトと、WMAに乗った者をコロシアムで闘わせる大衆娯楽。
賭博をめぐり、毎回かなりの資金が動くとされている。
⚪︎クダラ
残留放射線や劣悪な気候から生命を維持させる為に、納税者へ配当される薬品。
月に一度、空から降り立つ船が運んで来る。
⚪︎ムーバル・プレート
絶えず振動し移動し続ける大陸プレート。大規模地殻変動〈ファイナル〉の後遺症であり、終息する兆候はない。
夜明けと共に地形がガラリと変わっている事は日常的。
⚪︎ストーマ
電磁波と重力波が混在する砂嵐。ランダムに発生し、全ての通信とレーダー網を無力化する。
⚪︎銀の旅団
数年前からソドの町に現れた盗賊組織。ギリアムを団長とし、装備や規模で近隣のグループを大きく凌駕する。
資金源は不明。
⚪︎キャニオラ
全周囲25KMを超える巨大な岩山。常に浮遊しロデの至る所へ出現する。動力源不明。
⚪︎砂漠政府
ロデを陰から支配する顔を見せない政府。13人の元老院と大統領から構成される。
キャニオラには大統領府と呼ばれる建造物がある。
⚪︎メルデ・ビュウス〔melude veuce〕
全長1200Mに達する砂漠政府正規軍の旗艦。亜空間バーニアによる空中航行可能艦であり、税金徴収とクダラ配当の為に空より降り立つ。
⚪︎フロンティアーガ
ロデに伝わる謎の言葉。時に自然や物体、巨大なシステムを意味する事もあると囁かれた。
真実は最終話で語られる謎のエネルギー。
全宇宙を統べる力との例えが、その希少性と究極性を意味している。
惑星を恒星化させる事が条件であり、過程で生成誕生すると定義されている。
以下は第1シーズン登場予定のWMA
⚪︎AR-044 NAVAJO〔ナヴァホ〕
マヤが搭乗。
旧型のWMAで、現行機種に比べると機動性は劣る。しかし各部が頑強な作りで故障も少なく、希少性も高い為に根強い人気を持つ。
マイケルが客からツケ代わりに譲り受け持て余し、店の裏に放置していた。
マヤは装甲板をほぼ外した状態で戦闘し、12機のMUSTANGを破壊している。
⚪︎UA-06 MUSTANG〔ムスタング〕
軍事専用WMA。
基本ポテンシャルが軍用目的に特化され、高く引き上げられている。量産にも向いている為に、その姿をみかける事は多い。
銀の旅団で使用されている機体は、全てシルバーに塗装されている。
⚪︎ BN-063 TLINGIT 〔トリンギット〕
グレナが搭乗。
軽量級のWMAで、天候兵器ガラダ2問を搭載する。
⚪︎ BN-058 COMANCH〔コマンチ〕
汎用性の高い機種で様々なバリエーションがある。
分離組立に向いており、メンテナンス面で安定感がある事からWMA好きからの支持が高い。
MS TYPE(高起動型)にヒロが搭乗。
KS TYPE(次元迷彩型)にサイードが搭乗。
BS TYPE(長距離支援型)にハリーが搭乗。
⚪︎ CT-01 CHIPPEWA〔チペワ〕
ジェニファーが搭乗。
最新鋭のWMAで、現行ラインナップ中抜きん出たハイスペックを誇る。複数への機体に同時攻撃出来る能力も持つ。
⚪︎ BN-061 HURON〔ヒューロン〕
ゲイボンが搭乗。
高出力型のWMAで、近接格闘戦では絶大なアベレージを持つ。機体重量とサイズがコマンチの倍近い。
移動用形態では幌馬車級へ変型する。
⚪︎BN-059 WAMPANOAG〔ワンパノアグ〕
リンが搭乗。
軽量級のWMAで、高速移動と高起動性を重視して開発された。
第2シーズンOPイメージ曲
物語の展開
「遥か昔に絶滅した生き物のタトゥーだなんて、普通は誰も入れてないだろう」
他人に言われたその言葉がマヤには引っかかる。
確かにその通りだ。
こんな動物のものをわざわざ入れているやつがそうそういるはずもない。
マヤはタトゥーを頼りに、自分と同種の人間を探す旅を始めた。
その先々で次々と現れる、一癖も二癖もある者達。共闘と対立。
ロデを支配する砂漠政府の出現。
支配層の正体と自分達の関係。
最終章で明らかになる惑星ロデの真実。
それは未来の地球。
かつての核保有国とその増加による海底核実験の蔓延。
それが招いた、大規模で致命的な地殻変動〈ファイナル〉。
地震の日常化と、絶えず微移動する大陸プレート。
そして、いよいよ明らかになる支配層セレブ達の
あまりにも壮大なる謀略。
EDイメージ曲
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