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【リレーインタビュー第2弾!】オールリスト・ピアノコンチェルトコンサートの魅力に迫る!

9/12に迫るオールリスト ピアノコンチェルトコンサート。 本公演は、『オールリスト』の言葉通り、リストによるピアノとオーケストラの作品のみでコンサートが構成される、まさにリスト祭りのコンサートです! 公演に際して、出演者の皆さまのインタビューをリレー形式で行いました!
第2回はピアニストの嘉屋翔太さんです。

第1回はこちら↓



第2回 ピアノ:嘉屋翔太


プロフィール

開成中学・高等学校卒業後、東京音楽大学に進学。第41回PTNAピアノコンペティションG級銀賞・洗足学園前田賞、第43回同Pre特級金賞をはじめ、多数の国内コンクールで入賞を重ねる。
2021年、第10回フランツ・リスト国際ピアノコンクール(ワイマール)にて最高位の第2位に入賞し、同時に聴衆賞、サン=サーンス最優秀解釈賞を受賞。ピアニストとしての視点に留まらず、室内楽や管弦楽作品への造詣の深さを活かした多面的な作品解釈において高い評価を受けている。2022年9月には自身初となるCD「Voice of Liszt」をリリースした。
チューリンゲン・フィルハーモニー管弦楽団をはじめとする国内外のオーケストラとの共演等、ソリストとして精力的に演奏活動に勤しむ傍ら、室内楽や作編曲等にも取り組みいずれも好評を博す。これまでに石井克典、菊地裕介、佐藤彦大、武田真理、ファルカシュ・ガーボル、ギグラ・カツァラヴァ、故野島稔の各氏に師事。2022年度よりヤマハ音楽支援制度奨学生。シャネル・ピグマリオンデイズ2023参加アーティスト。


インタビュースタート!

Question1
今回の『オールリスト ピアノコンチェルト コンサート』に参加していただくにあたってのお気持ちをお聞かせください。

A.まず、素晴らしいソリストの方々が参加するプロジェクトに、その一員としてお声掛け頂いたことを光栄に思います。リストという音楽家を尊敬する一人として、このような機会は非常に大切なものと感じています。
リストの協奏曲は作品規模の割に演奏機会が少なく、とりわけ『死の舞踏』は正当な評価がなされていないように見受けられることが多いです。今回は自身のこの作品に対する大いなる愛情をもって、その魅力を存分にお届けしたいと思います。


Question2
嘉屋さんにとって、リストとはどういう作曲家ですか? or リストの魅力とは何ですか?

A.第一に、リストは音楽史上の中でも特に一般市民に寄り添った音楽家であったと思います。それは単にオペラや歌曲をパラフレーズ・編曲して普及させただけでなく、音楽・美術・文芸のあらゆる枠組みを超えて一つの作品に昇華させる創造性にも顕れています。
絶対音楽よりも顕著な他分野の芸術との化学反応は、身体中の神経が奮い立たされる背徳感にも近い興奮を生み、それこそがリストの協奏曲の魅力だと思います。


Question3
リストの中で、最も好きな曲は何ですか?

A.
もちろん『死の舞踏』です!!決して大規模な作品ではないにも拘らず、作品に内包されたエネルギーは特筆に値します。


Question4
演奏される作品の聴きどころ、魅力を教えてください。

A.ここまで喋りすぎてしまいましたが…(笑) わかり易すぎる位に明と暗、善と悪、天国と地獄のような対比が描かれているのが潔い作品だと感じます。わかりやすい、というのは「没入しやすい」と言い換えても良いかもしれません。ハリウッド映画を観ているかのようなスリルと興奮を楽しんで頂けるはずです。生のグリッサンドも必見!


Question5
共演するタクティカートオーケストラへの印象はいかがですか?

A.近い世代の演奏者で構成されたオーケストラは希少な存在だと思います。瑞々しい感性で物怖じしない音楽を共に作り上げていけば、必ず魅力的な演奏会になるものと確信しています。


Question6
お越しいただくお客様へメッセージをお願いいたします。

A.音楽は是非とも生で体感して頂きたいと常日頃発信していますが、リストの音楽はライブにおいて他と一線を画する世界観を創り上げることができます。映画は映画館で観た方が迫力があるのと同じです。是非、皆様と背筋から湧き上がる興奮を共有できれば幸いです!


Question7
次回の菅原望さんへの印象をお聞かせください。

A.実は菅原さんの演奏を最初に知ったのはソロ編曲版の『死の舞踏』の動画でした。当時は(今でも?)あまり録音がないソロ版の音源は貴重でした。数年の後にこうして同じ舞台でご一緒することになるとは、感慨深いものがあります。空き時間にでもお話しできるのを今から勝手に楽しみにしております(笑)


ありがとうございました!
今回ご出演の指揮者、ソリストのみなさんからは、コメント動画も続々いただいており、TwitterやInstagramで発信しているので、そちらもぜひチェックしてくださいね。

次回は菅原望さんのインタビューです。お楽しみに!

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