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Is it just me, or is it getting crazier out there?

全てはコメディーである

大学で心理学分野の授業を履修したこと(専攻外なのですが)もあって最近もう一度見ることにした『JOKER』という作品。既に何度か見たことはあったのですが、見る度にアーサー・フレックの中にあるJOKERという『キャラクター』の美しさに脱帽してしまいます。内容は是非映画を見てください(自分の言葉では表現できないほど深く、喜劇的で、そして悲しい)
因みに一番好きなシーンは階段を下りながらダンスをするシーンです。


あれは鳥肌が立ちますし、あそこまで煙草を美味そうに吸える役者は、いや、キャラクターは中々いないと思います。
CULTURAL REFLECTIONSのValentin Yurievich Skryabin著『Analysing Joker: an attempt to establish diagnosis for a film icon』という論文も読みました。

内容を簡単に言うと「映画のアイコンとしてのJOKER」をアーサー・フレックの役柄の特徴の一つである情動調節障害(アーサーの場合、突然笑いが止まらなくなってしまうというもの)に着目しつつ、これまでの5人のJOKERの特性をそれぞれ分析し、メンタル状態、パーソナリティ障害など彼のdisorderとしての一面にも触れています。ネタバレになってしまいますが、この論文を読めばJOKERの歴史や性格、背景、側面などを大まかに知ることが出来ます。
英語の論文が難しいという方の為に日本での論文も一つ紹介します。

中尾信一『秋田大学教育文化学部研究紀要 人文科学・社会科学号 76』「映画における「民衆蜂起」の表象 ― 映画『ジョーカー』が夢見たもの ―」(秋田大学教育文化学部、2021年)

こちらは民衆蜂起、暴動の扇動としてのJOKERについて述べられています。

ここで話を変えまして、4年前の映画なのでネタバレも何もないですが、なぜこのタイミングでJOKERをもう一度見ようと思ったかというと、大学の講義よりも今年の10月に続編が公開予定だからです!(何としても見なければ、、、)
タイトル『JOKER:Forie a Deux』(ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ)です。
フォリ・ア・ドゥというのはフランス語で「二人狂い」という意味らしく、1人の奇怪な振る舞い、狂気がもう1人に伝染するという意味合いっぽい?
ハーレー・クイン役はレディー・ガガです。楽しみですね。


『ダーク・ヒーロー』のJOKER(ヒース・レジャーが演じた)とは大きく異なる描写で公開当時は賛否があったトッド・フィリップス×ホアキン・フェニックスのJOKERですが、カリスマ的存在になる前の人間らしさと悲しみに暮れるアーサー・フレックというのも、面白いと私は思います。
アーサーの高笑いをもう一度体感したいです。

最後に私の好きなシーンの写真を何枚か乗っけますね。


fin.

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