あおり運転事件による経済的効果

 本稿では、あおり運転について取り上げていきたいと思います。

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あおり運転による摘発件数増

 東京新聞に掲載されていた記事です。上の図を見ても分かるように、あおり運転の摘発件数が激増しています。これは、単にあおり運転をする人が増えたというわけではなく、あおり運転に対する規制が厳しくなったこと、ドラレコの普及によって告発者が増えたことが要因だと考えられます。

あおり運転事件による経済的効果

 果たして、これによって経済的にどのような効果があるのでしょうか。 最も恩恵を受けているのはドライブレコーダーの小売店でしょう。日経新聞によると、あおり運転の事件後は特にあおり運転対策グッズとして、ドラレコの値段が一万円ほど高騰しているそうです。

 また、ドラレコの販売店だけでなく、カーディーラーにとっても売上に良い影響があります。それは、あおり運転が社会問題化が話題になって以降、車購入時の見積もりに当たり前のようにドラレコのオプションが付くようになったことです。これは、最近親が車を買い替えるということで車の販売店に同伴した時に気付いたことです。そして、親自身もあおり運転のニュースに影響を受けてドラレコのオプションを付けることことに前向きでした。自分はドラレコなら車販売店で購入しなくても、家電屋さんなどで安く後付けできるので、そこで買う必要はないのではないかと思ったものです。最近は車の広告などにも「〇〇の期限までに購入していただくと無料でドラレコが付いてくる」と宣伝されていることも多いです。

 以上で分かるように、あおり運転によって恩恵を受けている、つまり経済的に利益がある業界がいくつか少なからず存在するということです。

ドラレコ普及による社会的影響

 また、ドラレコが世間に広まり、一般家庭が当たり前のようにドラレコを付けるようになると、あおり運転の抑制になるという効果もあるのですが、その一方で、「プライバシーの尊厳という面では必ずしも良いとは言えない」という懸念の声も見受けられます。これは確かに一理ある意見だと思います。とはいえ、近年ドラレコの技術も飛躍的に伸びているので、今後もドラレコ市場には大きな需要があるでしょう。


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