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第23回:「聞こえない音のリスク」をチャンスに変える

さて、前回は高BGN(Background Noise:バックグラウンドノイズ)の高い環境が引き起こすビジネスリスクや心身面での不調など、「聞こえる」リスクについてお話をしました。

でも、音には「聞こえていなくても、気づいていなくても」ヒトの心身にネガティブな影響を及ぼしたり、バイオレンスの後押しをしてしまうことすらあるのです

気が付かないかもしれません、低周波音

蛍光灯がうなる音。冷蔵庫が夜中にぶーん。ということ。室外機が回っていること。このようなBGNレベルがあまり高くない低周波音は気が付かない人は気が付きませんから、そこに実は騒音がある、ということが認識されないことがあります。

しかしながら、低周波音に長時間さらされていると、騒音と同様、頭痛・不眠・集中力の低下・肩こり・倦怠感・動悸・めまい・血圧の上昇・消化器系疾患・アレルギー・不妊・婦人科系疾患・聴覚障害などのリスクが高まる可能性があります。また、40デシベル程度以下ですと、はっきりその音を聞き取れないこともあります。

事業を通じて社会課題を解決する

従って明らかな騒音ではないので、低周波音については環境省などに「ガイドライン」はありますが、低周波音を発する機器の製造規格を明示的に定めた法令などは日本にはまだ存在しないと認識しています。そういった低周波を発する機器の製造メーカー様には一度、「低周波音が原因となる健康リスク」について、研究対象として下さり製品企画の段階から取り上げてくださったらなあ(できることならばソニック・アーキテクトにご相談頂ければなあ)・・と考えています。

そしてこれこそが、「自社製品=事業を通じて社会課題を解決する」アイディアの卵ではないかとも思うのです。


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