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除夜のゴロ〜物理編〜

107回薬剤師国家試験を控えた薬学生、tacrolimusと申します💊

年末年始大晦日、108の煩悩を吹き飛ばして、その余った分を108のゴロに置換してほしいと思い、完全新作のゴロ集を作りました!勉強のきっかけにでもなれば嬉しいです。

⚠️注意⚠️
問題→解答→ゴロ
の流れとなっています。
問題も解きたい!という方はスクロールのしすぎに注意して解答してくださいね。

🔔除夜のゴロスタートです🔔


Q.1 クーロン力に関する記述のうち、正しいものを2つ選べ。 p.26

①イオン間の距離の二乗に反比例する
②真空中で最小となる
③水中にアルコールを添加すると、誘電率が低下し、クーロン力が大きくなる
④クーロンポテンシャルエネルギーとも呼ばれる
⑤電荷によらず必ず引力が生じる



解答①③
②真空中で最大となる(誘電率が最小となるため)
④下記【補足】で解説
⑤異符号同士であれば引力が生じるが、同符号同士であれば斤力が生じる

ゴロ【しずかちゃんいやん、黒下着、新パイパイあるある】

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しずかちゃん→静電的相互作用
いやん→イオン結合

黒→クーロン力
下着→下に
新パイパイ→4πε(εをパイに見立てて下さい)
あるある→r・r
それを上から覗き込んでいる(Q・Q')

【補足】
クーロン力(F)は力なので単位はN(kg・m・s^-2)です。
クーロンポテンシャルエネルギー(U)はエネルギーなので単位はJ(kg・m2・s^-2)です。
このことからUの式はクーロン力に距離(r)をかけたものと解釈できます。
よってクーロン力は距離の2乗に反比例する、クーロンポテンシャルエネルギーは距離に反比例する、となります。



Q.2極性分子同士では、双極子相互作用の中でも特に配向力が生じる。○ or ×  p.19 





解答

ゴロ【極性と極性で最高の結束力】

極性と極性で→(永久)双極子同士は
最高の→配向力(1番強い双極子間相互作用)
結束力→Keesom力(別名)



Q3. 双極子間相互作用のDebye力は、全ての分子間で起こり得る。○ or ×  p.20




解答
×
全ての分子間で起こり得るのは分散力(London力)である

ゴロ【片方極性で誘ってる、もう片方は無関心でバイバイ】

片方極性で→片方(永久)双極子
誘ってる→誘起力
もう片方は無関心で→もう片方は無極性(誘起双極子)
バイバイ→Debye力(別名)



Q4. 同じ分子量をもつ直鎖アルカンよりも分岐鎖アルカンの方が沸点が低いのは、電子雲の揺らぎが関与している。○ or ×  p.20




解答

分岐鎖は直鎖に比べて分子間の接触面積が小さいため、電子雲の揺らぎが生じにくくなる。よって分散力が小さくなり、沸点は低くなりやすい。

ゴロ【両方無関心だからどんどん分散、たまに揺らぐ】

両方無関心だから→両方無極性
どんどん→London力(別名)
分散→分散力
たまに揺らぐ→分子内電子雲の揺らぎを起こして一瞬電荷の偏りを起こす(瞬間双極子)。それに誘われて近くの無極性分子も電荷の偏りを生じ、引き合う。



Q5. 自由エネルギーと平衡定数の関係を表す式は次のうちどれか。1つ選べ。p.114

①Clausius-Clapeyron の式
②Michaelis–Menten 式
③Van't Hoff 式
④Youngの式
⑤Arrheniusの式





解答③
①相変化に伴う熱の移動を表す式
②酵素反応速度を表す式
④ぬれにおける表面張力の関係式
⑤反応速度と温度との関係を表す式

ゴロ【Gの前にあるティンコ、ファンとオッフ】

Gの→ΔG=
前に→-
あるティンコ→RTlnK
ファンとオッフ→ファントホッフ式

【補足】
頑張れ阪神タイガース(ΔG=ΔH-TΔS)
とあわせて考えると、
ΔH-TΔS=-RTlnK
lnK=-ΔH/RT+ΔS/R
となり、Van't Hoff plotが描ける



Q6. 浸透圧πは次の式で表される。○ or ×  p.146
π = i・M・R・T      




解答

ゴロ【パイは私がもらった】

パイは→π =
私が→ i・
もらった→M・R・T



Q7. ダニエル電池は、正極として亜鉛電極及び負極として銅電極を連結した化学電池である。○ or × p.159




解答
×
正極に銅電極、負極に亜鉛電極である。

ゴロ【アノードの「あ」とカソードの「C」】

ダニエル→ドニエル→銅を得る→銅が析出
アノードの「あ」→アノード(負極)あえんZn
カソードの「C」→カソード(正極)Cu銅



Q8. 酸化還元滴定に関する記述に正誤をつけよ。p.280

①標準液としてチオ硫酸ナトリウム液を用いることがある。○ or ×
②過マンガン酸カリウム液を標準液として用いる場合、デンプン試液を用いる必要がない。○ or ×




解答
①○
②○自身の色による滴定液の呈色で終点を決定する

ゴロ【参観にHello!Ciao!ヤーマン!】

参観に→酸化還元滴定
Hello→ハロゲン
Ciao→チオ硫酸ナトリウム
ヤーマン!→過マンガン酸カリウム(挨拶独特すぎる→自身の色による呈色で終点決定)

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Q9. 弱塩基性医薬品を非水滴定にて定量する際に用いる標準液及び指示薬として適切な組み合わせを1つ選べ。p.274





解答②
弱酸性医薬品を定量する場合はテトラメチルアンモニウムヒドロキシドを用いる。
弱塩基性医薬品を定量する場合は過塩素酸を用いる。

ゴロ【たましいはクリスタルでも買えんぞ】

たま→TMAH(テトラメチルアンモニウムヒドロキシド液)
しい(ちい)→チモールブルー
クリスタルでも→クリスタルバイオレット
買えんぞ→過塩素酸
買えん→塩基性の定量



Q10. 沈殿滴定に関する記述に正誤をつけよ。p.278
①Fajans法では、ハロゲン含有化合物にチオシアン酸アンモニウム液を反応させる。○ or ×
②Fajans法では、ヨウ素含有化合物の定量を行うことができる。○ or ×
③Volhard法では、指示薬としてフルオレセインナトリウムが用いられる。○ or ×



解答
①× チオシアン酸アンモニウム液ではなく硝酸銀液を反応させ、沈殿させる。
②○ 
③× Volhard法で用いる指示薬は、硫酸アンモニウム鉄(Ⅲ)である。フルオレセインナトリウムを指示薬として用いるのはFajans法である。

ゴロ【いくらちゃん早くもフルチンでギンギン】

いくらちゃん→I,Cl含有化合物を滴定して定量
早くも→Fajans(ファヤンス)法
フル→フルオレセインナトリウム(指示薬)
チンで→沈殿滴定
ギンギン→硝酸銀液(標準液)

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Q11.純度試験における重金属試験法は、医薬品に混在する重金属の限度試験であり、鉛(Pb)としての限度を%で表す。○or ×  p.284




解答×
%ではなくppmで表す。

ゴロ【純金は貴金属】

純→純度試験における
金は→金属の単位は
ききん→ppm



Q12. 物質に励起光を照射することで、励起光と同じ振動数の光が散乱される現象をラマン散乱という。○ or × p.295




解答
×レイリー散乱の記述である。ラマン散乱は、分子の振動により振動数がずれた光が散乱される現象のことである。

ゴロ【レイレイ】

レイリー散乱は『レイ』と名前にあるように励起光と同じ振動数である。

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