Taco&Bar Chillというお店をオープンしました

皆様ご無沙汰しております。
タコファントム改めチルです。
さて、まずは宣伝させて頂こう。
TVプログラムの冒頭に入るCMと思ってもらいたい。
https://taqueria-chill.blogspot.com/

タコファントムはこれまで間借りおよびイベント出店を通じ、様々なタコスを提供してきた。
3年以上の期間、そのような活動を続けてきた訳だが、そんな活動をしながら、並行して物件チェックも行っていたのである。
そして、幾度となく「この物件、良物件じゃないか?」という物件を見送り続ける事で、一つの変化が起きた。

つまり、物件選びに対する、根拠のない自信が芽生えたのである。

自分がこれええやんと思った物件はすぐに決まる。つまり、おれのメガネにかなう物件は他者も欲しがる物件である。という事である。
これは全宇宙に共通する不変の法則、もう少し砕けた言い方に言い換えれば「当たり前」である。
そんな当たり前の事に謎に自信を持った状態で一つの物件を内見するに至った。小田急線の祖師ヶ谷大蔵駅から徒歩5分ほど、地下とはいえ商店街に面した雑居ビルにある小さなスナック居抜き物件であった。
内見するに至った決め手は破格の家賃だ。この値段で世田谷区に店舗を構える事が出来るチャンスは、これを逃すとおそらく1000年先までやってこないであろう事は明白であった。実年齢マイナス10歳に見られる若さを持ち、人間ドックはすべてA判定(今年視力はCだった)の私ではあるが、さすがに1000年先まで元気でいられる自信はない。このチャンスを逃すと生まれ変わり20回目くらいまで後悔するのではないかと思った。
内見に臨んだのは、2023年8月お昼過ぎ、サンがシャインシャインにテカる、炎天下の中であった。
1年ほど空き物件だったとのことで、多少のカビ臭さは感じたものの、一見して「これはイケる!」と感じた。念のため随所の画像をスマホに収め、不動産屋さんから頂いた簡単な平面図を握りしめ、その足で世田谷区役所に向かい、保健所に相談したところ、ほぼ現状で開業は可能とのことだった。

不安だったのは、なぜこんな良物件が1年も空いていたのかという事。
何か出るんじゃなかろうかと思った。幽霊とか。得体のしれないキモい虫とか。それか毎晩コワモテのその筋の方がいらっしゃるとか。超絶面倒な客とか。
そこで近隣のバーやらカフェやらにお客として伺い、マスター達に話を聞いて回った。その結果、そんな変な虫や893屋さんや面倒な客が出るような地域ではないこと、空き物件だったのは改装があったから、前の店主は高齢のため撤退した事がわかった。幽霊が出ないという確証は得られなかったが、良物件であることにかわりはなく、わたしのハートはこの時点でもうディサイドしたのである。

妻にも千載一遇のチャンスが巡ってきた事を血走った眼で伝え続け、試算表を出し、黙って隠し持っていたへそくりの範囲内で開業をすることで何とか納得してもらう事が出来た。黙ってヘソクリを隠し持っていた事については連夜拷問とも取れる取り調べが行われたが、そんな事は大した問題ではない。
やはり、熱意と金は人の心を動かすのだ。
ちなみに、拷問による寝不足に起因すると見られる高熱で1週間生死の境を彷徨ったが、そんな事は些細な事だ。

そんな思いで契約した物件だが、早速3か月ほど放置した。
本業が忙しいなど様々な要因はあるのだが、結局のところ契約した事に満足したのである。飲食店のオーナーという肩書を得た事で、おおいなる達成感を味わったのである。
さすがに3か月も経つと満足感や達成感もだいぶ薄れていき、今度は空家賃3か月払い続けた事による残高への急激な不安が表れてきた。現在も精神を安定させるために、貧乏ゆすりとスーパーミントガム、濃い目のコーヒーを摂取しながら、暗い部屋の中でこのブログを書いている。節電である。
焦りに乗じて年末あたりから急激に作業を進め、1月末にプレオープン、2月頭にオープンすることが出来た。とはいえ、冷蔵庫買ったり、お酒を買ったりしただけである。1週間もあれば出来る事を3か月も放置した事で、自分自身が如何に信用できない人間かを再認識できたことは結果的に良かったと思っている。
やはり、わたしは根っからの怠け者なのである。

さらに言うと、食べログやGOOGLEなどの自身のコントロールが効きづらいWEBの活用は慎重に考えたいというアホみたいに上から目線のコンサルみたいな思考が生まれたせいで、プレオープンくらいまでほぼ告知など何もしなかった。今更、後悔しまくって、公開しまくっているのである。もうなりふり構っていられない。とにかく一人でも多くのお客様が欲しい。もはや人でなくても良い。犬でも猫でも鳥ですらタコスを食わすことはできる。タコスを召し上がってお金を払っていただける生命体(およびウイルス類)は全てお客様である。

少しでも興味を持って頂けた方はぜひお越し頂きたい。
東京近郊であればすぐである。木梨憲武の実家も歩いて10分くらいのところにあるので、ついでに観光して行かれるとよい。渡辺謙と南果歩が暮らしていた豪邸もすぐ近くにあったという噂である。

ちなみに、今現在営業時間中にこのブログを書いている。
これだけの長文を書けるという事がどういう事か、察して頂きたい。



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