見出し画像

【ライブレポ】 仲原楓海 生誕祭 『ふふふランド 夢の泉2024』 2024年01月27日

今回はラナキュラのメンバー仲原楓海さんの生誕祭にお邪魔してきたので、その模様をお送りいたします。

ふーみんの「ふふふランドへようこそ」というサインが入っている素敵なおもてなしの心

表題タイトルの『ふふふランド 夢の泉2024』という名が示す通り、これはかつて任天堂から1993年FC(ファミリーコンピュータ)過渡期に発売された名作タイトル『星のカービィ』シリーズ第2弾『星のカービィ 夢の泉の物語』(1993.3.23)からのオマージュだ。ちなみに【ふふふらんど】というのは、ゲーム内の舞台【プププランド】から拝借し、ふーみんの【ふ】とモーフィングした架空の王国【ふふふらんど】だというのが僕の解釈です。きっとラナキュラ共和国という大きな連合国のなかの1つなんでしょうね。

舞台はプププランドと呼ばれる国。プププランドの住民は毎晩楽しい夢を見ていた。しかし、ある日から全く夢が見られなくなってしまう。
(中略)
夢を見られなくなった住民達のためや、自分自身の御昼寝タイムを取り戻すために、カービィが立ち上がる。

Wikipedia 「星のカービィ 夢の泉の物語」より引用

夢見ることを忘れてしまったヲタク達に夢を取り戻すため立ち上がったふーみん(仲原楓海さん)の大冒険がいま始まる。


公演概要

■日時 2024年01月27日 土曜日
■会場 CLUB CRAWL
■時間 OPEN 17:30 / START 18:10
■料金 ・優先¥4,000・一般¥2,000 ・当日¥2,500 ※それぞれ+1D
■公演 仲原楓海 生誕祭 『ふふふランド 夢の泉2024』
■出演 ラナキュラ仲原 楓海百瀬 あぐり三真 るいあみ乃黒木いろ村神 笑愛
■その他 入場特典:楓海オリジナルブロマイド配布 / 50着限定楓海生誕祭Tシャツ販売

ライブメモ

ラナキュラSEと共にステー上にメンバーが次々と登場してくる。しかもなんと制服姿だ!!なんてことだ!!!一大事だ。今日の主役が登場する前に、僕の推しメン黒木いろちゃんのブレザー姿を目の当たりにして頭がクラクラしてしまった。

気が遠のきそうになるのを必死に繋ぎ止めながらステージ上に次々登場する制服姿のメンバーを迎える。そして最後に今日の主役仲原 楓海さんが白色に水色のアクセントの効いたドレス姿で現れた。頭にはティアラも載っている。ふふふランドのお姫様の登場である。

M1.えんどれす・しみゅれ〜しょん!

【ふふふらんど】の第1ステージは『えんどれす・しみゅれ〜しょん!』からスタート。

そうか、この曲と後述する『重力シンパシー』の為の制服衣装なのかと勝手に納得してしまった。最高すぎる。

曲中、1サビ終わりの黒木いろちゃんのセリフ「なんちゃって」が「ふーみんおめでとう!」になっていたり、ラスサビ後の百瀬 あぐりちゃんの「大好きです!」が「ふーみん大好き!」になったりと、1曲目からハピネス全開チューンでした。

どうですか?

第2ステージは常夏の『CandySummer』でフロアを熱く湧かせたあと、最初のMCタイムへ突入。各メンバーの紹介のあとふーみんに皆でおめでとうのシャワー。

そしていよいよ第3ステージからはextraステージへと物語は進んでいく。

M3.重力シンパシー(AKB48 チームサプライズ)

ありふれた日常のなかのボーイミーツガールなワンシーンを切り取ったような楽曲で、秋元康氏が描く歌詞の世界観は時代を経ても色褪せず素晴らしいなと改めて感心させられてしまう。

もしかしたらふーみんと僕たちはラナキュラという同じバスに乗り合わせた運命共同体で、離れているときも常に同じ重力シンパシーを感じているのかもしれない。皆のベクトルが同じ方向を向いているならこの先もきっと大丈夫、そう思わせてくれる力強いパフォーマンスでした。

M4.そばかす(JUDY AND MARY)

ドラムの音イントロドンで0.1秒で何の曲か分かるぐらいこの曲も大好き。そもそも、90年代のアニソンを代表する楽曲の1つと言っても過言ではないこの名曲。

皆が知っていそうなアニソンを選曲するということで、色々と憶測が飛び交ってはいましたがまさか90年代まで時代を遡るとは誰も予想していなかったのではないでしょうか。

アニメ好きなふーみんだからこその良い選曲だったとおもいますし、皆が知っている曲を選んで楽しんで欲しいっていう気持ちが嬉しいですよね。

もちろんのことふーみん自身が好きなアニソンということで、気持ちの乗った素敵なステージでした。

この後のMC2でメンバー達も触れていましたが、ふーみんは 歌声が透き通っていて(あみ乃ちゃん談)、スッと入ってくる(いろぴ談)というのはまさにそうだと僕も思っていて、更には歌い方をボーカルのYUKIさんに寄せるでもなくちゃんとふーみんらしく歌っていたのもとても良かったです。

いつの日か、ふーみんセレクトのアニソンオンリーソロライブとかやったら楽しそう。


『そばかす』から続けて『嘘恋メモリアル』と繋ぎ、MC2で一旦ブレイクタイムへ。MCではカバー曲2曲の話題と、今日限定の生誕Tシャツの話題で盛り上がりました。

生誕Tシャツデザイン

前面のデフォルメキャラデザインも可愛いし、バックプリントも入っていて豪華な生誕Tシャツでした。これを着ればいつでもふふふランドの住人です。


後半戦

MC明けからはフィナーレまで休まずに5曲連続での披露でした。後半戦の入りは文字通り『プロローグ』からスタート。

M6.プロローグ

メンバー紹介曲のこの『プロローグ』は順番にメンバーが1人ずつソロを歌っていくのですが、1人目がふーみんなのでこれ以上完璧な後半戦のスタートは無いんじゃないかっていうぐらいおあつらえ向きな楽曲『プロローグ』でした。しかもふーみんのソロ部分は元々の持ち曲『Sound of music』が編曲されていて憎い演出なんですよねー。

この『Sound of music』の間奏部分のステップが好きなのでいつかふーみんが踊っているところを見てみたいです。

続いて7曲目に『青と夢追のメロディ』を挟んでから、

M8.フーダニット(Intro Long ver)

Intro Long verは昨年のラナキュラ1stワンマンライブ『異世界しみゅれ~しょん』で披露されて以来2回目でしょうか。

長尺イントロでたっぷり焦らされた後の「さあ探ってマーダーミステリー!」の入りはやっぱりゾクゾクします。そして、フーダニットを観る度にメンバー個々人もそうだし、グループ全体としての練度(特に表現力)が上がっているのを確かめられる楽曲なので個人的にとても楽しみにしている1曲。
それにこういうアクセントの効いた曲を1つ持っていると展開が作れてとてもイイですよね。


ラストは、『似合わない勇者』→『勧善懲悪シンセサイザー』で締め。最後のこの2曲でフロアの熱気が完全に仕上がった感がありました。この先の大ラスへ向けてのお膳立てが整った。

アンコール

『勧善懲悪シンセサイザー』を披露し終えて、「「それでは以上、わたしたちラナキュラでしたー!」」と挨拶を終えて上手袖に捌けていくメンバー達。

ふーみんファンによるアツい口上の後、フロアは「ふーみん!!ふーみん!!」のコールに包まれた。

程なくしてふーみんコールを制するように暗転したステージに静かにメンバーが戻ってきた。今日のこの物語はいよいよエンディングへと向かう。

EN1.君と星のディスカバリー

今公演の表題タイトルを思い出して欲しい。『ふふふランド 夢の泉2024』ですよ。これで『君と星のディスカバリー』を演らずに終われる訳がない。

今日一番ステージとフロアが一体となった瞬間だった。

これまで何度も何度もライブで観て聴いてきたこの『君と星のディスカバリー』だけど、『ふふふランド 夢の泉2024』という表題タイトルの効果もあってか今日のそれはまるでこの公演の為に当て書きされた曲のように僕の耳に届く。

そして夢を見ることを忘れてしまったヲタク達に、また夢を探しに私たちと一緒に冒険の度に出かけようと背中を押すような、そんな希望に満ちたファンファーレがフロアじゅうに木霊した。

セットリスト

M0 SE
M1 えんどれす・しみゅれ〜しょん!
M2 Candy Summer
MC1
M3 重力シンパシー (AKB48)  ※全体カバー
M4 そばかす (JUDY AND MARY) ※個人カバー
M5 嘘恋メモリアル
MC2
M6 プロローグ
M7 青と夢追のメロディ
M8 フーダニット(Intro Long ver)
M9 似合わない勇者
M10 勧善懲悪シンセサイザー
ENC
EN1 君と星のディスカバリー
END MC

Setlist 2024.01.27

END MC

『君と星のディスカバリー』の余韻覚めやらぬなか最後のMCコーナーへ。

あぐりちゃんに「ふーみんいかがでしたか?」とコメントを求められ「アンコールなんか凄かったですね」と、ふーみん。
アンコールが「ふーみん!ふーみん!」だったことに対して更に、「びっくりした、めっちゃ嬉しかった!聴こえてきたありがとう~」と嬉しそうに答えていました。

続けてすかさずあぐりちゃんが「せ~の!」と音頭をとって、みんなでハッピーバースデーの歌を歌って、ケーキとアルバムの贈呈がありました。

記念撮影

メンバー皆もフロアもとってもハピネスでふわふわっとした、まさにふふふらんどなMCコーナーでした。

まずは『ふふふらんど 夢の泉2024』にお越し頂き誠にありがとうございます。

ラナキュラの中で私の生誕祭が6人目ラストだったんですよ。
皆の生誕を見てきて皆すごい楽しそうで幸せそうで、私の番が回ってくるのも凄い楽しみにしていたので今日こうやって生誕祭を迎えることができて、そして皆がこんなにいっぱい来てくれて、そしてメンバーも協力してくれたお陰で凄い幸せで楽しい生誕祭になりました。ありがとうございます。

ちょうど1ヶ月後にはセカンドワンマンが待っているので、まずはそこに向けて頑張ってそしてこの先も大好きな皆と一緒に素敵な景色を見ていけるように頑張りたいと思います。
これからも仲原楓海とラナキュラの応援をよろしくお願いします。

仲原楓海さん END MCより抜粋

MCが終わり最後の挨拶を終えて、メンバーが袖に戻っていくなか最後までステージに残りフロアのファン一人ひとりとしっかり目を合わせてから名残惜しそうに捌けていくふーみんの姿が印象的でした。


終演後特典会

ライブが終わって程なく、フロアにフラワースタンドが運び込まれるや否やあっという間に長蛇の列ができました。

僕も始めに仲原楓海(ふーみん)さんの列に並んで今日ようやく初めましてもできて、お誕生日おめでとうも直接言うことができました。青いフラワースタンドをバックに青いリボンの付いたドレス、青い宝石を設えたティアラを戴いたふーみん、とても似合っていました。入場特典で頂いたブロマイドもとても綺麗に撮れていて可愛かったです。

数日前に少し体調を崩されていたようだったので心配していたのですが、元気そうで本当に良かったですし、まるで幸せオーラを内側から「ふふふっ」と溢れさせんばかりの表情でお話ししてくれて幸せのおすそ分けを沢山頂いた気分でした。

続いて推しさんの列へ向かいました。ふーみんセレクトのブレザー制服を着た黒木いろ(いろぴ)ちゃんは、それはそれは制服が似合っておりまして大変眼福ものでした。

そんな制服姿の好機を逃すまいと今日はチェキだけじゃなく写メ券と動画券も行使して沢山制服姿のいろぴを摂取したので、これでしばらくは頑張れそうです。いろぴいつもありがとう。

昔からいろぴの制服姿に僕は目が無いんですが、自分なんでこんなに制服好きなのかなって考えたんですけど、【制服】と【アイドル】って似てるんですよね。
どちらも期限が決まっていていつか必ず卒業する時が訪れるっていう。そこに僕は価値を置いているんじゃないかなっていうことに(鼻の下を伸ばしながらチェキを撮ったりしていて)今回気付かされたました。小難しいこと言ってますけど、いろぴの制服姿は可愛い!紺ブレチェックスカート最高!!


生誕祭を終えて

拙い文章でしたが今回も最後までお読みいただきありがとうございます。

MCでふーみん自身も話していたように、今日の生誕祭で1順したことになります。毎回メンバーそれぞれ特色のある生誕祭だったし、1つ1つの生誕祭を経るごとにグループの結束も強くなっていっているように感じています。

次はいよいよ2月27日の周年記念2ndワンマンという1つの集大成が待ち構えています。このままの勢いできっと大成功を収めてくれると信じています。

そして改めて仲原楓海さん、お誕生日おめでとうございます。
益々の飛躍と充実した一年になりますように。

仲原楓海さん 生誕衣装


あとがき

毎回恒例のあとがき。ライブレポとはあまり関係のないことを思いついたままただぽつりぽつりと書いていますのでもしお暇でしたら、コーヒーブレイクついでにでもどうぞ。

まず何よりいつもなかなか目の届かないふーみんをたっぷりと観ることが出来てとても楽しい生誕祭でした。普段はどうしても推しメンにばかり目が行ってしまうので、今日はずっとふーみんのパフォーマンスを見ようと決めていました。

ここで前に出るのか~とか、後ろでこんな動きしているんだとか、こういう表情で歌っているんだなとか新たな発見もあり、とても収穫の多い生誕祭でした。マイ推しメンには申し訳ないなと思いつつも今日はホントにず~っとふーみんを見ていました。

けれど『重力シンパシー』のときだけはいろちゃんに釘付けでした。だって今日を逃したら後にも先にも いろちゃんが『重力シンパシー』を歌う姿なんて観れないと思ったから。

僕にとっての重力シンパシー

『重力シンパシー』というAKBの楽曲は、CRぱちんこAKB48というパチンコ遊技機の為に結成されたチームサプライズというユニットが歌っていました。このパチンコ台を新曲発表のメディアとして利用するという革新的な試みで発表された楽曲の1つが『重力シンパシー』です。

そんな『重力シンパシー』ですが、長いことSNH48のオタクをやっていた僕にとっては『万有引力』というタイトル名に自動的に変換され、歌詞は全て中国語でリフレインされる。

(AKBグループ本体とは既に関係が切れているが)中国上海を拠点に今も活動しているSNH48を当時の僕は好きすぎて上海の大学に留学して向こうで生活しようと結構本気で考えていた時期があって、現地の大学の資料を集めたりしていました。

そんな頃にコロナショックが起きて海外渡航が事実上不可能になり、そうした諸々の目論見が全て頓挫してしまった。

そうして消化不良のままモニターの向こう側にいるSNHの子たちを眺める日々が続いていた頃に、ひょんなキッカケで出会ったのが日本の地下アイドルシーンでした。

これといって『重力シンパシー』に特別思い入れがあったり思い出があるわけじゃなく、SNHが日本のAKB運営と決裂する2017年頃までに本店から引っ張ってきた劇場公演の曲(下図参照)たちには少なからず思い入れがあります。

SNHG劇場チーム別公演一覧(~2017)

なかでも特に、TeamHⅡがやっていた青春派对(青春ガールズ),手牵手(手をつなぎながら),偶像的黎明(アイドルの夜明け)公演の曲なんかは今でも時々聴いていたりする。

と同時に、上掲のYoutube動画で『万有引力(重力シンパシー)』を活き活きと楽しそうに歌っているTeamHⅡの3期生10人は、2024年1月現在わずか2人を残して全員卒業してしまっている。時の流れというのは本当に残酷だし、アイドルを長年続けることの難しさを静かに物語っているなあと今改めて感じてもいる。

SNH48 TeamHⅡ

皮肉なことにコロナショックを経験してその大切さが再認識された、人と人との繋がりや巡り合わせ。そういった偶然の重なりが色々とあって日本の地下アイドル現場へと僕は導かれ、SNHが歌っていた『万有引力(重力シンパシー)』を今日の生誕祭で僕の大切な推しメンが眼の前で歌っている・・・。

この状況に縁を感じずにはいられなかったし、それは新旧の推しメンがこの曲を介して邂逅した瞬間でもあって、だからこそ今日の『重力シンパシー(万有引力)』は僕にとってはとてもエモーショナルな瞬間だった。

もしコロナショックが起きずにあの時あのまま上海に移住していたら、アンスリュームにも黒木いろちゃんにも出会っていなかったのかなって思うと、少し泣きそうになるし今のこの会える環境がとても愛おしく思えて胸が苦しくなる。

幸せと辛いはやっぱりよく似ているのかもしれません。

ラナキュラ

万が一サポートして頂けるような神がいらっしゃいましたら、取材費としてありがたく使わせていただきます。