『アンスリューム4th Anniversary one-man』 @ Spotify O-EAST 2023年3月7日 【ライブメモ】
昨年の3周年ワンマンに続いて今年の4周年ワンマンにも行くことができました。
昨年2022年3月を機にグループ体制は大きな転換点を迎え、この1年間で色々なことが変わりました。そんな1年の集大成ともいえる今日の4周年ワンマンライブはとても見ごたえのあるものでした。
現時点現体制のアンスリュームとして1つの到達点を今夜見せてくれたような気がしていますし、この6人だからこそ実現できたライブだったんじゃないかなというのが今の率直な感想です。
ライブ中のMCでメンバーが触れていましたが、1週間という準備期間でここまで素晴らしい物を創り上げ、フロアを沸かせ感動させられることの凄さや団結力、パフォーマンス力というのは旧体制のアンスとはまた1つも2つもグループとしてステップアップした新しい進化した姿だったなあと僕の目には映りました。
公演概要
■日時 2023年3月7日 火曜日
■会場 Spotify O-EAST
■時間 OPEN 18:00 / START 19:00
■料金 ・VIP¥15,000・一般¥2,500 ※各+1D
■公演 『アンスリューム 4th Anniversary one-man』
■出演 アンスリューム(月埜 ヒスイ、ちぎら、日色 ゆづ、もなか こゆ、ジョウナイシ 鳴、星奈 美緒)
■その他
ライブメモ
開演
今回は一般チケット入場だったので、まあまあ後ろ気味での観戦でした。けれど、前方の視界もまあまあ良好な見やすい位置を確保できました。
ステージ上は既に舞台装飾が見えていたり、ステージ後方のスクリーンには”アンスリューム”のロゴが映し出されていて、これから始まるライブへの期待感が高まってきます。
その舞台装飾やスクリーンのロゴを写真に収めたりしているうちに、月ちゃんの声が場内に流れてきました。
「本日はアンスリューム4周年記念ライブにご来場頂きまして、まことにありがとうございま~す。」
続いて、ライブ中の諸注意などを月ちゃんがアナウンスしてくれました。
「みなさん楽しんでいけますかー?早く会いたいですかー?」と続け、フロアからは歓声が上がります。僕も思わずうおー!と声をあげました。
「それでは開演まで今しばらくお待ち下さい。」(月埜)
いよいよ開演です。
前半
まだ始まったばかりと、全然心の準備をしていなかったのでいきなり1曲目に「にゅーかおすっ!!!!!!」だったのはびっくりしました。そういえば、超新体制を知っちゃおう! ドキワク!無料4都道府県ツアーfinal公演2章第2話 『もう一度アンスリューム!!!!!!』@potify O-WESTのラストが「にゅーかおすっ!!!!!!」だったから、そこから繋いでいるのか?とか色々とあたまのなかで考えながらも、ラスサビで一生懸命ジャンプしている自分がいました。
1曲目からいきなりTOPギアに入れたまま、続いて「まだまだまえるっ!!!!!!」→「おどりゃんせ!」と続きます。
振り返れば「おどりゃんせ!」が初披露された去年の月ちゃん生誕から数えてもう1年以上ずっと現場で愛され続けている楽曲なんだよな~。
MC1
最初のMCではメンバー紹介から。
中盤
「かわゆすギルティ」では、後方のスクリーンにMV映像も流れていて、僕は予算100万のMVだ~と思いながら楽しく振りコピしました。
次曲「おにぃちゃんス」では途中メンバーひとりひとりがお立ち台に立っておにいちゃんに向けてセリフを言うというミニコーナーがありました。
メンバーが1人ずつステージ左右に設置されているお立ち台に立って、予め用意されているセリフを言うと、メンバーからも客席からも歓声があがります。
そして、このコーナーだけは撮影がOKということだったので、すかさず動画を回してメンバー6人の恥ずかしいセリフの数々を記録に収めることに成功しました。いまこの記事を書きながら映像を見返してニヤニヤしっぱなしです。
フロアのおにいちゃん達がメロメロになっているところに間髪いれず人気曲が3つ続きます、「かがやけ!サンシャインマスカット」→「超!!アンスリューム大サーカス」→「恋せよ!!ぱらぱら半チャーハン」。この3曲も新体制になって曲中のセリフが変更されたり、大きく内容が追加・編集されたりと、メンバーと共にレベルアップしてきた楽曲達が披露されました。
幕間映像~後半戦へ
幕間映像では、各メンバーが一人ずつ色んなシチュエーションかつカメラ目線で僕(ファン)に語りかけるというオタク垂涎の映像でした。
ちぎちゃん→みおちゃん→ゆづちゃん→めいめい→こゆちゃん→月ちゃん、という順番で次々とシチュエーションが展開していきます。ときに蠱惑的にときにささやくように、そしてあたかもこれまでの僕の人生の節目節目にこんなシーンがあったかの様に脳内をハックしてくる映像とセリフ。皆それぞれ個性があって良かったのですが個人的には、少し疲れた感じとニヒルな語り口でちょっとだけ弱みを見せるOL姿の月ちゃんがストライクでした。
月ちゃんシチュエーションの最後、「・・・、でもキミから連絡がくると・・・。」
というセリフを残して映像が終わり、、、バックスクリーンに大きな月がまるでずっとそこに居たかのように映し出されました。
”口下手ナイトーメル”
もうね、今日の演出はいろいろとガチに造り込んでいて心を揺さぶられてばっかりです。演者のみならず、制作スタップの本気の意気込みを感じてしまいました。しかも、この「口下手ナイトメール」からメンバーの衣装が新衣装に衣替えというサプライズ。
ここから畳み掛けるように「レイニーダーリン」へと繋ぎ、僕の視線はずっと月ちゃんにロックされたまま、ただただステージ上の彼女に釘付けられていました。
そこから「チャイティーラテ」まで、所謂エモリューム楽曲で世界観を構築していきます。圧巻でした。そして、いよいよここからライブは後半戦へと突入します。
後半
後半戦はなんといっても「メランコリー」の復活、これに尽きると思います。
「メランコリー(ピアノ Ver.)」終わりからの、フロアの大きな拍手が鳴り止まない中にカットインしてきた「メランコリー」のギターイントロがもう鳥肌が立つぐらい凄かったし、後日公式がアップした映像を見返していると、このときにフロア全体から聞こえてきた「おーーー!!!」という歓声が今でも残響のように微かに耳に残っている様な気がしている(Youtubeに上がっている今回のMVではフロアの音はカットされているので残念ながらその歓声を改めて聞くことはできない)。
この(MVの)ちぎちゃんの冒頭のセリフ然り、この「メランコリー」を今日見れただけでも立ち会った価値は十分すぎる程にあった。
僕はどうしても初期からのメンバーであるちぎちゃんと月ちゃんに感情移入してしまう。お立ち台に登ってきっとフロアにいる皆の顔がよく見えたからなのか、はたまた2周年の時の景色とオーバーラップしたからなのか、感極まって泣き始めている月ちゃんを僕は遠目から見守っていて、「良かったね、ここまでよく頑張ってきたよね」と、まるで子供の成長を喜ぶ親の様な顔でそれを見ていた。
曲終盤の落ちサビで堂々とソロを紡ぐちぎちゃんはとても頼もしくけれどとても優しい歌声でした。きっとこの4年間で沢山の楽しいや嬉しい、はたまた憂鬱(メランコリー)を乗り越えての今日、人一倍この曲を歌うことに思い入れがあったんじゃないかなって感じました。
この楽曲はちぎちゃんが作詞しているということもあって、これまでの4年間メンバーと一緒に曲自体も育ってきたようなそんな気分にさせられる曲でもある。と同時に、3年も前にこんなに素晴らしい歌詞を書いていたのか・・・と改めてその才能に驚嘆するばかりだ。
少し話は逸れるけれどいいですか。色々な意見があるのは承知で言うんですけども、アンスリュームというグループは月ちゃんを中心として回って動いているという風に僕は見ています。グループ結成の経緯やここまでグループに残ることを決めた彼女の想いを聞くたびに、周囲を巻き込みながら月ちゃんが叶えたい景色を具現化しているのがアンスなんじゃないかなって妄想することが度々あります。月ちゃんが夢見る世界をこの現実世界に降ろすという行為がこの空間で日々行なわれている気がしてならない。つまり皆もその夢を実現するために建てられたアンスリューム大サーカスの登場人物なんだ。だからこんな素敵な夢に参加できるなら、彼女が飽きてしまうその日までずっと醒めないままでいい。
◇
ここで2回目のMCを挟み最後に写真撮影タイムがあってからの、やはり最後はぶち上げて「はいどあんどしーく!」→「超!!アンスデーム」でフィニッシュでした。
アンコール
メンバーもフロアもまだまえるっ!と言わんばかりの熱量で「だだだっ!!!!!!」からMCへ。
東名阪ツアーの告知と10月のZepp Shinjukuワンマンの話題や、改めて今日の感想を話すメンバーたち。そしてちぎちゃんが「次が最後の曲になります!」と曲振りをして、なんと最後の最後に新曲がお披露目されました。
新曲「疑似恋愛させたげるっ!」
最近のアンス楽曲の傾向をトレースするようなポップで可愛い印象を受ける曲でした。サビも「疑似恋愛させたげる させたげる~」と、インパクトの強いキャッチーな歌詞かつ、”疑似恋愛”というメタ的な要素を放り込んでくる遊び心がなんとも挑戦的な1曲。
特典会で推しメンから挑発的な悪戯っぽい表情で「疑似恋愛させたげる!」なんていわれたらメロメロになってしまいそうだ。
新曲の余韻をまだステージ上に残しつつ去って行くメンバー、2時間弱というワンマンはあっという間に幕を閉じたわけですが、最後の最後まで今日来てくれたファンを楽しませよう、今のアンスリュームの実力を見せつけようという気持ちが全面に出たとっても良いライブでした。
なにより、途中のMCでも話題になっていたメンバー同士の仲の良さや、そこから生まれる”思いやり”や”絆”みたいなものを感じられる場面がそこかしこに見て取れることができて、今のアンスは強いなって改めて思いました。
セットリスト
全体を概観していくと、旧体制時代から引き継いでる強い曲と新体制に以降してからの強い曲をバランスよく満遍なく配置したようなセトリの組み方なんじゃないでしょうか。
そもそも、セットリストのどこを切り取っても強い曲しかないアンスリュームサウンドの厚みは改めて凄い。言い換えれば懐の深さともいえるし、それだけ幅広い層を取り込めるだけの地場がある。
そして、やはり後半に進むに連れて(演出の妙もありつつ)ぐぐっと重みのある(興奮と高揚を感じさせる)構成になってくる。特に、幕間映像が明けてからの「口下手ナイトメール」→「レイニーダーリン」→「チャイティーラテ」→「メランコリー」の流れは、今の6人だからこそ実現できたとんでもなく素晴らしいセットリストで、この曲の繋ぎ方を字面でこうして見ているだけでこの時の興奮が蘇る。
旧体制時代からの楽曲達も6人でパフォーマンスすることになってことごとく再構築され現体制の6人に最適化されていて、グループの進化や演者個人個人の成長を直に感じることができるのも嬉しい瞬間だ。
後半は「はいどあんどしーく!」→「超!!アンスデーム」→「だだだっ!!!!!!」という流れで明らかに「だだだっ!!!!!!」がトリを勤めるのかと思いきや、最後の最後に新曲「疑似恋愛させたげる!」を入れ込んできた。
今日のような大きなワンマンでラストに新曲を入れてくるセットリストの組み方は今までのアンスでは無かったような気がするので、挑戦的でもあり新しい組み方。
あとがき
はい、というわけでここまでだだ~っとライブの模様を書いてきたわけですが、今僕にとって主現場とはとても言えないぐらい足が遠のいてはいるものの、ワンマンや定期にはちょいちょい顔を出している状態。
けれども、いまだにこれだけ熱量を持ってテキストを書けるのはひとえにアンスリュームのライブが楽しくて、行くたびに得るものがあるからだと思っている。
そりゃあこれまでの思い入れや思い出があってこそなんだけれど、それでも僕の足が今もアンスの現場に向かうのはやっぱりあの空間が楽しいからだ。
そんな空間を今も創り続けてくれているメンバーや運営スタッフの人たち皆に感謝しています。
メランコリー
今回遂に名曲「メランコリー」が復活したわけですが、どうしてこのタイミングでの復活だったのかなということを考えています。まあそりゃあ、周年記念という節目だからというのが一番シンプルな理由付けだとは思うのですが、他にも何か理由があったのかなと考えを巡らせたくもなるというもの。それだけこの曲が名実ともに名曲としてアンスの数ある楽曲の中でも異彩を放っているからだ。
と同時に、”あいは7と3それがお決まりだから”についてあらためて考察する気にもなった。これって種明かしされてるんですかね?もしかして僕だけ知らない?素直に考えると愛の比率(与える:与えられる)の事だと思うんだけど、それだと安直すぎる?
この「メランコリー」に限らず、ちぎちゃんの詞の世界は言葉のチョイスや遊びが沢山詰まっていてとっても好き。
舞台演出とか
そして今回はライブ中の演出が(美術も含め)とても良かった。演者も製作スタッフも、演出し魅せるという部分にかなり重心の乗ったライブを創ったんじゃないでしょうか。
演目中のハート型のメッセージカード演出然り、銀テープの特効や、映像演出、ミニコーナー、舞台美術それらを含め、ライブという括りではもちろんのこと、1つのエンターテインメントとして仕上げてきたなという感想を持ちました。
普段は演者のパフォーマンスにばかりどうしても目が行ってしまうのですが、今日は全体をまるっと含めて1つのパッケージとしてとても完成度の高いものが見れてとっても満足しています。
ちょっとした話し
アンコールの「疑似恋愛させたげるっ!」が終わりメンバー全員がステージから退場した後に、バックスクリーンにエンドロールが流れ始めました。メンバーの名前や制作スタッフの名前が映画のスタッフロールさながらに流れ、もう最後というところで、
Special Thanks
天神・大天使・閻魔
黒木 いろ
という文字列が目に飛び込んできてしまい、危うく目から汁が出てしまうところでした。最後の最後まで今回のライブに感動させられっぱなしだったなと。こんな憎い演出してくるなんてー!!ずるいっ!ずるいっ!
◇
メンバーの感想など
各メンバーがライブ後にインスタグラムで感想を述べている投稿があるので、是非読んでみてください。
僕は、前体制のヲタクなので、やっぱりどうしても月ちゃんとちぎちゃんの感想に胸がぎゅっとなります。
月ちゃん
ちぎちゃん
これも事あるごとに何度も書いているんですけど、新体制に移行してからの2人(月ちゃん、ちぎちゃん)はホントに目に見えて頑張っていたし成長したなって、大して現場に来ていないし鈍感な僕でも分かるぐらいなんだからすごい勢いで頼もしく成長していったなっていう風に見えています。それはこの集合写真の月ちゃんとちぎちゃんの表情が全てを物語っているんじゃないでしょうか。
今やこの2人がまさかグループを引っ張っていく存在になるなんて!という驚きと嬉しさと、これからも6人が気持ちを1つにして一丸となって突き進んでいって欲しいなという気持ちで見させてもらっています。
◇
日色ゆづちゃん
もなか こゆちゃん
ゆづちゃんとこゆちゃんは最初に新体制のメンバーとして合流して、恐らく一番不安定な状態のグループを経験しながら、今日までずっと頑張ってきたメンバー。
新体制に移行してしばらくは内外からの賛否やプレッシャーもかなりのモノだったはずだし、そんななかで必死に自分たちのポジションを確立していったその頑張りやプライドは相当なものだったはず。
今やグループ内でのキャラクターも定着して、グループに無くてはならない存在になったのは今更改めて言うまでもありません。
◇
星奈 美緒ちゃん
ジョウナイシ 鳴ちゃん
新体制最後に加入してきたこの2人。最初の頃はなんとなくまだフワフワとして馴染んでいない雰囲気だったのが、ライブを観に行く度にどんどんアンスリュームっぽくなっていった2人。
特に、昨年の『アンスリューム 超新体制を知っちゃおう!ドキワク!無料4都道府県ツアー』のFinal公演のO-WESTの時にグループの一員として馴染んだ、というよりも1皮も2皮も向けた印象を受けました。きっとこれからもっと成長した姿を見せてくれるんじゃないかなっていう楽しみが今日のライブでより大きくなりました。
というわけで本当にあっという間で盛りだくさんの4周年記念ワンマンライブでした。とても楽しかったです。来年の5周年にもきっと僕は足を運んでいるんじゃないかなと思っています。その前に10月のZepp Shinjukuも楽しみですね。
最後までお読みいただきありがとうございました。
万が一サポートして頂けるような神がいらっしゃいましたら、取材費としてありがたく使わせていただきます。