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緑茶の話

お安い寿司屋にて1つの疑問が浮かぶ。

ちょうどテーブルの真ん中はしの方に。
茶色く、そしてラメラメした丸いひねり回して開けるタイプの容器がある。
側面には白いラベル。
おそらくテプラだ。
そこには「緑茶粉末」とある。

回転寿司屋などではお馴染みのあれだ。
粉末を入れてお湯を注ぐ。
そして緑茶になる、あれだ。
一度でも訪れたことがあるなら知らない人はいないだろう。

あれね、何匙が正解なんだろうね。

ひと匙じゃ足りない気がするし。
ふた匙ならもうひと匙ってなる。

結局5グラムくらい入れているかもしれない。

急に匙の概念を諦めた。

そして普通に温かい緑茶がいただけるわけだが。


ひと通りお寿司をいただいた後に、

普段なら絶対に頼まないであろう注文用端末の甘味ページにあるバニラアイスが妙に目を引いた。

と、言うよりも黒蜜きな粉というワードに惹かれたのかもしれない。

食してやる。
そう思った時にはすでに食し終わっている。

それが食事を楽しむためには理想なのかもしれないが、今回ばかりは温かい緑茶をすすりつつ思考を巡らせた。

やはりここは味噌汁か、あら汁ではないのか。

あおさの味噌汁ならなお良しではないのかと。



そして、




気がついた時にはすでに行動は終わっていた。



目の前には白い湯気がたちのぼる。


というほどでもないが表面に白い冷気が漂う。



バニラアイスだ。



黒蜜ときな粉がかかっている。
マリアージュってこういうこと。きっと。


そして食した。


そして行動は半分ほど食し、途中で止まった。



これって、緑茶粉末をかけたら、、。


抹茶アイスになるのではないか、、?



いや、緑茶アイスなのか?

でもグリーンティーアイスっていうよね。

直訳したらきっと緑茶だよね。

でも抹茶の絵だよねあのアイス。

抹茶と緑茶って同じなのか?


いや違うのか?


甘味屋で抹茶ですって言われて緑茶が出てきたとしたら。


ん?ってなるだろう。きっと逆も然りだ。


結論、


抹茶は緑茶の中のひとつの種類だった。
緑茶の中の抹茶であった。


緑茶というのは、茶葉を発酵させずに製造した不発酵茶で、抹茶や玉露、焙じ茶、煎茶などさまざまなお茶の総称のようなものらしい。
なのでそれらは緑茶ということだ。

これは納得である。言われてみればそうだろう。
調べるまでもなかった。

全て緑色ではないか。



ん?





焙じ茶って緑じゃない、、?




まぁでも焙じてるから色も変わるか。




焙じるってなによ。

ん?煎茶、、?


焙じると煎じるって、、、、。




もうこれは無限である。





調べによると、


どちらも火で炙り水気を飛ばすことを指す。
しかし焙じるはより焦がし気味に水気を飛ばすことをいうらしい。



日本語は難しく、便利であることを再認識した。



ちなみに、基本的に緑茶も抹茶も英語では
green teaというみたいだ。


しかし区別がつきにくいため、
緑茶はloose leaf green teaと呼ばれるみたいだ。
loose leafはティーバックに入れる前の細かい状態の茶葉を意味しているようだ。

言われてみれば、缶に入ったティーバックじゃない紅茶などのパッケージにも書かれていたような気もしなくもない。





そして、抹茶はmatcha。




なんと、抹茶は世界共通だった。


そう呼び分けられることが多いようだ。

やはり日本語は便利で、難しい。





つまるところ、抹茶は緑茶で緑茶は抹茶なのだ。



ややこしや。








バニラアイスには緑茶粉末をかける事なく完食したのであった。





周囲の目が気にならない、好奇心のが強い。
気になる!そんな方は是非試してみてほしい。

または、バニラアイスと緑茶粉末を用意して
ご家庭で試されるのもいいだろう。


私は抹茶アイスを買うことを強くお勧めする。



そんな疑問と興味から出た緑茶の話。

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