石田悠祐@スケベ伯爵

山口県下関出身、現在石川県金沢在住。 爺さん化進行中の30代後半戦。 下関代表ポーカー…

石田悠祐@スケベ伯爵

山口県下関出身、現在石川県金沢在住。 爺さん化進行中の30代後半戦。 下関代表ポーカープレイヤー(ポーカーネームはタコ@スケベ伯爵)。 なお、ラノベ作者。 https://ncode.syosetu.com/n8901hh/

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4/n)◆◆04巻目【妖狐・神楽坂文と変な物語シリーズ】 激痛茶館 《第二章 やわやわと調査する(1ー1)》

   ■■ 1 ■■      ――翌日、ソウル市内。  パク・ソユンは普段どおり、“ソウ”との芸名で、本業のモデルとしての撮影であったり、あるいはインフルエンサー的な活動などと――、いちおう、仕事をしていた。  なお、この“ジグソウ・プリンセス”こと、パク・ソユンの所属するSPY探偵団というのであるが、リーダーのカン・ロウンを除いて、皆、何らかの仕事をしている。  であるので、探偵団とはいったものの、モノ好きの探偵同好会やサークルに近いともいえる。  だた、各々が“異能力

    • 3/n)◆◆04巻目【妖狐・神楽坂文と変な物語シリーズ】 激痛茶館 《第一章 奇妙な案件の発端(3)》

         ■■ 3 ■■  本題の、案件の内容は、こうである――  ――“連続人さらい事件”  端的にいうと、そういうべきで事件が、ここ最近のソウル市内で起きていた。  ――だが、“タダの”人さらい事件であるならば (どの程度までが“タダの”というべきか、程度問題があろうが……)、このSPY探偵団などという変わった四人組が興味を以って調べることもなかったのだろうが、こうして調べているからには、少々奇妙な案件であるのだろう。  それでは、どのように奇妙な案件であるのかというと

      • 2/n)◆◆04巻目【妖狐・神楽坂文と変な物語シリーズ】 激痛茶館 《第一章 奇妙な案件の発端(2)》

           ■■ 2 ■■  夜――  韓国、ソウル市内の某所にて、 「――おっ、おっ、お、お、おっ……♪」  と、コミカルかつ小刻みに、丸サングラスに高級スーツをキメた、やや小太りな男が躍る。  また、続いて、  ――ガチャッ……  と、青色の高級オープンカーのドアが開き、スラッとした高身長の青年が――右半分が黄色に左半分がピンクの、花をモチーフにした奇抜な高級スーツを身にまとったキノコヘアーの青年が颯爽と降り、やってくる。  青年は、トコトコと踊る中年男の傍へやってく

        • 1/n)◆◆04巻目【妖狐・神楽坂文と変な物語シリーズ】 激痛茶館 《第一章 奇妙な案件の発端(1)》

          (※『小説家になろう』にて、先行して投稿中。) (※この作品はフィクションであり、実際の個人・団体・事件などとは、いっさい関係ありません。) 「おいおい、痛みを悪いものみたいに扱うな。痛みはいいものだ。悪いのはあくまで傷。前後を間違えてはいけない。私達には痛みが必要なんだ。それがどんなに苦しいものだとしてもね」 **『空の境界』(奈須きのこ)より    ■■ 1 ■■  ――お茶をしましょう~♪  麗らかな春。  茶館の前のガーデンは、イギリスにある、毒草に囲まれ

        4/n)◆◆04巻目【妖狐・神楽坂文と変な物語シリーズ】 激痛茶館 《第二章 やわやわと調査する(1ー1)》