3/n)◆◆04巻目【妖狐・神楽坂文と変な物語シリーズ】 激痛茶館 《第一章 奇妙な案件の発端(3)》
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本題の、案件の内容は、こうである――
――“連続人さらい事件”
端的にいうと、そういうべきで事件が、ここ最近のソウル市内で起きていた。
――だが、“タダの”人さらい事件であるならば (どの程度までが“タダの”というべきか、程度問題があろうが……)、このSPY探偵団などという変わった四人組が興味を以って調べることもなかったのだろうが、こうして調べているからには、少々奇妙な案件であるのだろう。
それでは、どのように奇妙な案件であるのかというと