taco
noteで見つけたお気に入りの記事の収納庫
えどのごはん 小説。1話ごと完結短編約15000字です。 小説は1話完結後に1週間掲載しつづけ、その後、下書きに戻しますm(_ _)m
ただのぶろぐ
えどのごはんという小説をUPしていきたいと思います。 だいたい1万5千字くらいの作品が10話(予定) 言い訳ではないのですが、たまに「時代劇だと思って読んだのに」と言われる方がいらっしゃるので、一応初めにお断りをさせてください。 ―― この物語は江戸時代をモチーフにした、恋愛ファンタジーカテゴリのフィクションです。 ミニチュアの江戸 という表現をしてくださった読者様がいらっしゃいますが、なんとなく、シムシティみたいで……わたしはその表現が気に入っています。 みなさまに
たくあんコリコリコリコリ…… ポリポリポリポリ…… ぷぉり、ぽぉり、ぷぉり、ぽぉり…… コリコリコリコリ…… 吉原の老舗遊郭桃源楼の主人である信五郎の部屋に、だいこんの沢庵をかじる軽快な音が響く。 「きよ、おやめ」 悩み事があって部屋の中をウロウロしていた信五郎だが、きよ菊花魁が沢庵をかじり続けるもので、気が散って仕方が無い。いちいち睨みつけてはいたが、ついに辛抱できなくなって、手に持った扇子で沢庵をつまむ花魁の手を打った。 ポリポリポリポリ…… それでもなお、きよ
うっかりしてました💦 明日の夜に小説、下書きに戻しますm(_ _)m https://note.mu/taco2015/n/n6137aaa46fe2
年始に、HSPの事について書いたような気がします。 ああ、そう、これこれ。 この日記の中で、わたしは自分を「HSPじゃない人とHSPの人の中間くらい」としました。 HSPの人によくある傾向で、「ヒトノキモチを考えすぎてしまう」ということにはものすごく共感するのですが、 ●共通して見られる特徴として、大きな音、眩しい光・蛍光灯、強い匂いのような刺激に対して敏感であることが挙げられる。 ●HSPはしばしば、豊かで複雑な内的生活を送っているという自覚をもっている。 H
小説、明日、取り下げ致します。 なお、(ワタシとしては)嬉しいのですが、noteに下書き機能が戻ってました。 いままで「下書きに戻す」ことができずにUPした記事を「削除」するしかできませんでしたが、今後は、終了後、1週間経った小説は「削除」ではなく「下書きに戻す」とします。
今回もお読みいただきありがとうございました。 後書き漫画第2話です。 10話までネタ続くかなあ……(´・ω・`) イラストnoteの方で公開すれば良いはずなんですが、ついうっかり、いつものクセでテキストnoteに貼ってしまった💦💦 それでは、第3話は年始に公開予定です。 みなさま、良いお年をお迎えください。 ※漫画制作にあたり BOC主宰のOZZYーZOWプロジェクトさま並びにアイコン製作のsioさまよりアイコン使用のご許可をいただいております。 また、イラストはダ鳥獣
いつの間にやら2018年が始まったどころか、年度すらかわってますね(‾。‾;) お久しぶりでございます。 久しぶりにnote開いたら、仕様がめっちゃかわっているようで、ウラシマ気分です。(まだ全機能試したわけじゃないけど) さて、日頃からお世話になっている『文藝集団 Bottle-of-Coffee』が、新しく出版も手がけることになったようです。 3月くらいに「開設しました~」っていうお知らせをいただいてたのに、ご紹介が遅くなりまして、すみません💦 BOC出版↑まずはこ
ここは、お江戸日本橋の大黒屋。 数え40歳になった大黒屋4代目の主 潮五郎《ちょうごろう》は、半ば緊張気味に、目の前にいる大きな身体のお武家様と見つめ合っている。 娘のおりさの婿を探し始めて早二年。 「おりさに恋仲の男が出来たらしい」という噂を口の軽い後家の婦人方から聞き、どのような男なのかと案じていたそんなとき、りさ本人が「結婚したい人ができた」といって、少し高めに造ってあるはずの御店(おたな)の入り口を、腰を曲げてくぐらなければ入れないほどに背の高いお武家様を連
我こそが「月夜の使者」だと言って、壺振り師の次郎吉が北町の奉行所に名乗り出てきたのは、それから10日後のことだった。 「壺振り師……」 北町の鬼奉行が、男の職業を呟いて、引っ立てられてきた男の顔をまじまじと見つめる。なるほど、確かに気が強く、ケンカっぱやそうな顔をしている。 「刀はどこにやった?」 「神田の川に放り投げた」 男がそう言うので、如月の寒い冬の中、南北の同心、岡っ引きが総力を挙げて神田の川をさらえる。 小刀や鎌、鉈、鋤など、おそらくゴロツキ同士の小競り合
近頃、目が痛くてしかたがないのだと、若様がお信乃に訴える。 「寝不足じゃあないんですか」 お信乃はあっさりそう言って、若様の布団をもうすこし上等のものに変えるように、番頭に言いつけた。 「うーん、身体の方はどうもないんですけどねえ」 若様は首をぐるぐると回し、左肩も回しながら、なおもお信乃に「目が痛い、目が痛い」と訴え続ける。 「あ。わかった。今日は長老方との寄り合いの日だ。あんた、面倒くさくなったんでしょう?」 「……バレましたか?」 若様はまったく悪びれもせずにぺ
困ったのは奉行所だ。 例え正義の味方でも、ご公儀にとっては許しがたい犯罪者である。しかも、奉行所が追い切れていない悪党を懲らしめて見せたというのだから、奉行所の面目は丸つぶれ。南北両奉行所の枠を超え、それぞれの奉行所から精鋭の与力と同心を結集して事の次第に当たらせていたのだが、ここに来てもう一人の辻斬りが出たと聞いて、南の仏も北の鬼も、奉行二人は肩を落とし、深いため息をついた。 この数ヶ月、「月夜の使者」を追うのに必死で、奉行所の役人たちは皆、疲弊している。そこに来