
友寄隆哉の音楽講義 VOL.5:私は、こうしてギターを学んだ:Vol.1:ロック&ジャズのピッキング編
自分が書きたい、と思う事と、これを書いて欲しい、という事が一致しない、という話しではなく、それについては、たぶん書かないんじゃないか?と思ったりする事もあります。
それは、普遍的な話しと言うより、個人的な話しになるからです。
今回は、「これまで、音楽を始めてからのその都度のレベルに応じての感覚とか、課題みたいなものを書いて欲しい」という要望です。
「いやあ、それは、私自身に興味がある人しか関心がないのではないか?」と却下したのですが、私が、ジャズ&ロック教室を始めた1984年、25歳の頃は、松本道弘氏の”英語道”というランク別修行表に触発されて、自分自身も”アドリブ道”という表を作り、これを教室の生徒に公開していました。
10級からスタートし、9級、8級と、進級して行くわけです。
これは、武道で言う”黒帯への道”です。
このランク級の詳細を書いた表は、無くなりましたが、級は最近まで存在しました。
このランク表を詳細に、それぞれに、これまでなかった個人的な体験感想などを追加したら、今後の修行者の指針になるか、と思い執筆する事にしました。
音楽に限らずの修行全般に関しては、以下の講義が先にあります。
今回は、この記事とは、また違う、それぞれのレベルでの心理状態にも触れて見たいと思います。
恐らく、本気で音楽修行、ジャズアドリブ修行に取り組んでいる人には、かなり参考になる心理状態だと思います。
私自身のこれまでの演奏を振り返って見ると、おそらく、20代では、ある程度のレベルには達していた、と思います。
私自身が聴くと、20代の私と60代の私の演奏には、進化の差は当然あると思うのですが、私以外の人には、おそらく、そんなに差はないのではないか、と思います。
最近、1988年に演奏された有名サックスプレーヤーとの演奏ライブ録音のカセットテープが発見されたので、これをCDRに録音し直す作業をしたベーシストが、「若々しい演奏ですねぇ~!」と感想を述べていましたが、個人的には、もう一度、この編成で、ライブをしたら、もっと若々しい演奏ができるのではないか、とは思っています。(この録音は、録音の音質状態が悪く、たぶん公開できないとは思いますが、、、)
この事から、私が本格的にギター修行を始めた13歳(中1)からではないか、と思います。
柔道、空手と言った武道でいえば、それぞれの級のレベルで、課題にして来た事とその時々の心理状態と言った話になります。
個人的に、私自身に興味がなくとも、参考になる修行心理プロセスだと思います。
私のこのnoteシリーズは、無料YouTube講義での、でたらめ講義が多い、という苦情タレコミにアンチテーゼとして、”本当にタメになる事を知りたかったら、身銭(みぜに)を切りなさい!”という事から始まっています。
有料動画のシステムが可能なら、有料で、様々な講義を披露したい、とは思っています。
現在、教室を始めた1985年以来、自宅生や、近年は、オンライン・レッスン生のみを対象に、有料指導をしています。
書籍やテキストも多数、出版されていますが、様々なスポーツ本、武道本が、本だけですべてが習得できるわけはありません。
もちろん、書籍は、そのきっかけであり、指針にはなるものですが、実際の毎日の修行は、また別の世界です。
サッカーの指導書があって、ボールの蹴り方が書いてあったとしても、実際に、サッカークラブに入ると、ランニングがあったりするようなものです。
そうした実際の体験記ですので、読み物としても面白いと思います。
副題を付けるなら”私は、こうしてジャズを学んだ!”というものになるでしょうか。
1:音楽との出会い
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