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アニメプロデューサーの仕事論

アニメのクレジットでよく見かけるプロデューサーって具体的に何の役割の人なんだろう…と疑問に思い、「アニメプロデューサーの仕事論」を読みました。

備忘録として、学びと感想を書いていきます。

アニメプロデューサーの仕事とは

作品を作っていく上で先頭に立つのがプロデューサーの仕事。

具体的には、

  • 作品の企画

  • 制作のための資金集め

  • メインスタッフの調整・現場の手配

であり、作品を作るために、枠組みを整えていくのが仕事になる。

また、アニメ制作会社のプロデューサーとテレビ局やビデオメーカーのプロデューサーの違いは、重要視している部分であり、後者は視聴率だったり、DVDをたくさん売ることが目標になる。
そのため、テレビ局やビデオメーカーのプロデューサーが手を尽くすのは、制作現場が動き始まるまでの期間と作品が完成してからになる。

作品を成立させるために、プロデューサーはクリエイターたちとどう向き合うのか

プロデューサーは自分のことだけを考えてはいけない。配給会社やテレビ局の利益も考えなければいけない。(クリエイターは自分が好きなものを作りたいという熱い気持ちを持っている。そしてその気持ちに嘘をついてはいけない)

クリエイターの望むままに好きなようにやらせるだけではプロデューサーとはいえない。それはただのファン。

クリエイターとの対話の中で、ハードルをあえて設けたり、ストレスを与えたりしながら、作品を熟成させる。そしてどれだけ多くの人を巻き込めるか、言い換えれば真剣にさせられるかが大事な仕事。

ハードルの設定は腕の見せ所で、クリエイターはデリケートなので、「目標は小さく、夢は大きく」設定することが大事。一つ一つ目標を超えていくと見える世界も広がってくる。


プロデューサーの育成について

テレビシリーズを1本で芽が出るか出ないかが分かる。
プロデューサーで一番大事なのは、ハート。

制作スタッフに対する情とか、作品に対する愛、出資者に対する配慮。

技術や経験は時間をかければなんとかなるが、そういったハートの部分は外からは育てられないので、芽を出した人にチャンスを与えて育てていくしかない。

周りの人間から信頼されないと話にならないのがプロデューサーの仕事。


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