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原材料名:鶏唐揚という表記はありなのか

こんにちは。たちばんなです。

先日食べたお弁当の「原材料名」の欄に、「ご飯、〜、鶏唐揚、〜」と書いてあるのを見つけました。

これ、ありなの??

鶏唐揚って言われても、材料は鶏肉だけじゃないし、生姜やニンニクが入ってるかもしれないし、衣も小麦粉だけじゃなくて片栗粉も混ざってるかもしれないし…

そこで、原材料の表記についてちょっと調べてみました。


そもそも原材料表示はなぜあるのか

昭和35年にあった 「にせ牛かん事件」というものが原点のようです。

昭和35年8月、東京都の消費者がロース大和煮缶詰の中に異物が入っていたと保健所へ持ち込んだ。検査の結果、その中味が鯨赤肉であることが判明、製造業者は缶詰製造業の許可を受けずに製造していたことがわかり、処分された。さらに、製造業者を調査する過程で、缶詰業界では牛肉缶詰に馬肉を使用することがなかば商習慣となっていることが判明し社会問題となった。

https://www.caa.go.jp/policies/policy/food_labeling/other/review_meeting_002/pdf/111219sankou-a.pdf(2023/12/12確認)

つまりは食品の品質を担保するため、ですね。ちなみにアレルギー表示が義務化され始めたのは2000年ごろのようです。意外と新しい。

原材料表示のルールとは

原材料名は、使用した原材料を全て重量順に表示するのが原則。

https://www.mhlw.go.jp/shingi/2004/09/s0929-7a.html(2023/12/12確認)

基本的には材料の重さ順なのですね。

一方で、どこまで細かく表示するかについては、以下のような検討があるようです。

以下の場合、複合原材料の個々の原材料の記載は省略できる。
(1) 当該複合原材料が製品に占める割合が少ない場合(重量割合の5%未満)
(2) 複合原材料の名称からその原材料が明らかな場合

https://www.mhlw.go.jp/shingi/2004/09/s0929-7a.html(2023/12/12確認)

複合原材料とは、「2種類以上の原材料からなる原材料」とのこと。(混乱)

すべてさかのぼって表示しようとすると膨大になってしまいますし、お弁当とかは時期によっておかずが変わったりする、という理由もあるようです。

「原材料名:鶏唐揚」は、(2)ですね。「複合原材料の名称からその原材料が明らかな場合」。ほほう…?

[原材料の名称から明らかな場合とは・・]
・複合原材料の名称に主要原材料が明示されている場合(例:鶏唐揚げ、さば味噌煮等)
・複合原材料の名称に、主要原材料を総称する名称が明示されている場合(例:ミートボール、魚介エキス、植物性たん白加水分解物等)
・JAS規格、品質表示基準で定義されている場合(例:しょうゆ、ハム、マヨネーズ等)
・上記以外で一般にその原材料が明らかである場合(例:がんもどき、ハンバーグ等)

https://www.mhlw.go.jp/shingi/2004/09/s0929-7a.html(2023/12/12確認)
加工品表Q&Ahttps://www.caa.go.jp/policies/policy/food_labeling/food_labeling_act/assets/food_labeling_cms101_210317_12.pdfのp.594~が原本のようです

「鶏唐揚」は「鶏」が入っているから良いということなのか…!!

主要原材料を総称する名称で「ミートボール」なら良い…? 確かにミートだけども、その抽象度でええんか…

さらに、「一般にその原材料が明らかである場合」も省略して良いんですね。 (でも、がんもどきの原材料って一般的ですかね??)

さらに、アレルギーについては「ただし、原材料の一部に小麦を含む」とかの表示が別でなされるそうなので、致命的な問題はない、ということですね。

ちなみに、フライやコロッケなど何のフライかわからない場合省略できないよう。

でも、「ロースカツ弁当」って名前だったり、お弁当の容器が透明でコロッケの断面からポテトコロッケだとわかったり、目立つシールで「たっぷりキャベツのメンチカツ」って書いてあったりすれば、省略できるらしいです。難しいですね。

結論:原材料名「鶏唐揚」という表記はアリ!

ということでした。勉強になりました。

ここまで読んでくださりありがとうございます。

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