この詩に意味はないよ

タイトルの一節は、オワタPのパラジクロロベンゼンの歌詞から引用しました。この曲は、私が中学時代にボカロにはまりたての頃によく聞いていたので印象深いです。

中学時代は部活で連日しんどい思いをしていました。人からボロクソに汚い言葉を投げかけられる日々が続き、心が疲れていました。そんな時に、出会ったのが、このパラジクロロベンゼンという曲です。文字中心としたシンプルなPVで、厨二くさくて病的な雰囲気がすぐに気に入りました。ちょうどそういうお年頃だったんだと思います。

同じく、同シリーズのアンチクロロベンゼンも好きになりました。「苦しくて 悲しくて…」終始こんなノリで、しんどい思いを歌詞に載せていたので、自分と親近感を感じていました。

いつの間にか、その曲をあまり聞かなくなっていましたが、10年の時を経て再び聞くようになりました。単純にメロディーが好きだからです。たまたま、曲の解釈について作詞者のブログを覗くと、答えがそこにありました。

パラジクロロベンゼンの題材は10周年を迎えた去年のブログでもお話しした通り、とある動画投稿者の炎上と、それに対して炎上をさらに加速させるただの荒らしが題材です。

http://garunan.sblo.jp/article/187929453.html

「アンチクロロベンゼン」は、パラジクロロベンゼンが大嫌いな正義厨の歌です。
行き過ぎた正義は、誰かから見た悪となります。正義のためなら、多少の悪も厭わない。それでもいいのです。パラジクロロベンゼンさえ、なくなってくれれば。まぁ、第三者から見れば、どちらも自分の正義を振りかざすだけの荒らしに過ぎないのですが。

http://garunan.sblo.jp/article/187929453.html

それを見て、改めて2曲を聞くと、全く印象が変わりました。というか、変えさせられました。オワタPはよく考えて作っていらっしゃると感じました。

今の自分が、あの2曲を聞いて感じるのは、この歌に意味はない。この詩に意味はない。ということです。

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