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いぬとうさぎのオーケストラ

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Twitterにアップした記事の集大成。世の中に「歴史的名演」と言われるものは多々あるけれど、好き、嫌いは人それぞれ。未来の自分に向けての備忘録 最初の記事が、目次となっています…
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2021年7月の記事一覧

エドゥアルド・フランク (1817 1893 76)

交響曲イ長調、交響曲変ロ長調 2021.07.19 ハンス・ペーター・フランク/ザールブリュッケン・カイザースラウテルン・ドイツ放送フィル エドゥアルト・フランク 交響曲イ長調と変ロ長調、ハンス・ペーター・フランク/ザールブリュッケン・カイザースラウテルン・ドイツ放送フィル。両曲ともに正統的ロマン派の古典。大きな特徴はないけど、格調があってきちっとした構成感がある。録音は柔らかく、イ長調のHrn、Fg、Obはじめオケは上手い。

アルベルト・ディートリッヒ (1829 1908 79)

交響曲ニ短調 2021.07.19 アレクサンダー・ルンプフ/オルデンブルク州立管 アルベルト・ディートリッヒ 交響曲ニ短調、アレクサンダー・ルンプフ/オルデンブルク州立管。正統的ロマン派の古典、ブラームスやモーツアルトを感じる。全体的に力強い弦をベースに躍動感のある激しさ、美しさ、溌剌とした輝きを感じる密度の濃い曲。オケも好演。もっと演奏機会があってもよいと思う

カール・ゴルトマルク (1830 1915 85)

交響曲1「田舎の結婚」 2021.07.19 ヨンダニ・ブット/ロイヤル・フィル カール・ゴルトマルク 交響曲1番「田舎の結婚」、ヨンダニ・ブット/ロイヤル・フィル。5楽章形式、各楽章には表題がつけられており、田舎ののどかな結婚式の風景が思い浮かぶ曲。1楽章は13の変奏曲から成り、2,3楽章も短い。4楽章は甘く盛り上がり5楽章のダンスで華やかに終わる。 交響曲2 2021.07.19 ヨンダニ・ブット/ロイヤル・フィルカール・ゴルトマルク 交響曲2番、ヨンダニ・ブット/

テオドール・デュボワ (1837 1924 87)

フランス交響曲 2021.07.30 フランソワ=グザヴィエ・ロト/レ・シエクル テオドール・デュボワ フランス交響曲、ロト/レ・シエクル。1楽章の重々しい弦と木管はフランクのよう。劇的で情熱的。2楽章は一転し牧歌的で静かなチェレスタが魅力的、3楽章はおどけてはじけて完結、4楽章も華やかでラ・マルセイエーズも聞こえ盛り上がる。お洒落で活気があり、お気に入りです。 交響曲2 2021.07.30 エルヴェ・ニケ/ブリュッセル・フィル テオドール・デュボワ 交響曲2番、エル

ジョゼフ・デンテ (1838 1905 67)

交響曲ニ短調 2021.07.26 オーラ・カールソン/スウェーデン放送響 ジョゼフ・デンテ 交響曲ニ短調、オーラ・カールソン/スウェーデン放送響。弦と木管の響きが力強く、曲全体の躍動感を生んでいる。曲は結構深くて情熱的、特に木管のビブラートなしの奏法が独特な印象。シューベルト的な雰囲気もある。録音は残響が多すぎてちょっとごちゃごちゃしてしまっている。

ヘルマン・ゲッツ (1840 1876 36)

交響曲ヘ長調 2021.07.26 ヴェルナー・アンドレアス・アルベルト/ハノーヴァー北ドイツ放送響ヘルマン・ゲッツ 交響曲ニ長調、ヴェルナー・アンドレアス・アルベルト/ハノーヴァー北ドイツ放送響。冒頭のHrnの響きはR.シュトラウスのよう、2楽章も山のふもとのHrnで始まり躍動感がある。抒情的な弦による落ち着いた3楽章、歯切れよく輝かしい終楽章。明るく軽快で自然な曲、お気に入りです。

カタリヌス・エリング (1858 1942 84)

交響曲イ長調 2021.07.11 ペル・ドライエル/トロンハイム響 カタリヌス・エリング 交響曲イ長調、ペル・ドライエル/トロンハイム響。ロットやマーラーと同世代のノルウェーの作曲家。おおらかな曲想で、部分的にドヴォルザークに似たところもあるが、全体的にけだるく長いのは指揮者の責任もありそう。ちょっと退屈。もう少し良い録音、上手いオケで聴いてみたい

アルベルト・フランケッティ (1860 1942 82)

交響曲 2021.07.11 シルヴァーノ・フロンタリーニ/オルケストラ・シンフォニカ・モルドヴァ アルベルト・フランケッティ 交響曲、シルヴァーノ・フロンタリーニ/オルケストラ・シンフォニカ・モルドヴァ。イタリアのオペラ作曲家とのことだけど、ロマン派の音楽、ロマンチックで明るい旋律が特徴。癖の強いオケは、旧ソビエトのオケの特徴を引き継いでいるのかも。他の録音があれば聴いてみたい

ルイ・グラス (1864 1936 72)

交響曲 2021.07.12 ナイデン・トドロフ/プロヴディフ・フィル ルイ・グラスの交響曲6曲をトドロフ/プロヴディフフィルで聴く。スイスの作曲家でブルックナーやワーグナーを意識したと思われる箇所が出てくる。ただ、曲想に深みや重みは感じられず、密度はあまり高くない。中では5番が比較的面白かった。オケはアンサンブル、特にピッチが不安定で正直聴きづらい 交響曲1,2 2021.07.12 ナイデン・トドロフ/プロヴディフ・フィル ルイ・グラス 交響曲1,2番。トドロフ/プ