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いぬとうさぎのオーケストラ

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Twitterにアップした記事の集大成。世の中に「歴史的名演」と言われるものは多々あるけれど、好き、嫌いは人それぞれ。未来の自分に向けての備忘録 最初の記事が、目次となっています…
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2021年5月の記事一覧

ヴォルデマール・バルギール (1828 1897 69)

交響曲ハ長調 2021.05.23 ドミートリー・ヴァシリエフ/シベリア響 ミラモンテス・サパタ/サン・ルイス・ポトシ響バルギール 交響曲ハ長調、ヴァシリエフ/シベリア響。ロマン派真っ只中の作曲家、古風できちっとした構成感がありベートヴェンやシューマン的。 ヴァシリエフの演奏は溌剌とした雰囲気が無くつまらない。オケも録音も今一つ。 サパタ/サン・ルイス・ポトシ響の方が緊張感もあり曲の良さがでている。

マヌエル・マンリケ・デ・ララ (1863 1929 66)

交響曲ホ短調 2021.05.19 ホセ・ルイス・テメス/マラガ・フィル マヌエル・マンリケ・デ・ララ 交響曲ホ短調、ホセ・ルイス・テメス/マラガ・フィル。1楽章の出だしは、ベートーヴェンやハイドンのように格式ばった重厚な感じで、それ以降はちょっと哀愁のあるメロディー。2楽章はゆったり穏やかで田園風、3楽章は季節を感じる、4楽章は古典的。全体に少し退屈な感じ

オーギュスト・ド・ベック (1865 1931 66)

交響曲ト短調 2021.05.19 フレデリック・デフレーゼ/ロイヤル・フランダース・フィル オーギュスト・ド・ベック 交響曲ト短調、デフレーゼ/ロイヤル・フランダース・フィル。出だしから引き付けられる。密やかで情感豊か、美しい1楽章、楽しく軽快な2楽章、ゆったりとなつかしくロシア的な3楽章、華やかな4楽章。特に2楽章以降は、チャイコフスキーやリムスキー=コルサコフの影響を感じる

アイヴィン・アルネス (1872 1932 60)

交響曲1 2021.04.30 アイヴィン・オードラン/オスロ・フィル テリエ・ミケルセン/ラトヴィア響アルネス 交響曲1番、アイヴィン・オードラン/オスロ・フィルとテリエ・ミケルセン/ラトヴィア響で聴く。ノルウェーのロマン派の正統派。時折、チャイコフスキー、シューマン、メンデルスゾーンを思い出させる旋律。情熱的で美しいが、激しさや荒々しさはなく、さほど強い印象を与えていないように思う 交響曲1 2021.04.30 アイヴィン・オードラン/オスロ・フィル テリエ・ミケ

ポール・フォーシェ (1881 1937 56)

交響曲変ロ長調 2021.05.17 ポール・フォーシェ 交響曲変ロ長調。吹奏楽のための交響曲で交響曲としてはこれのみ。作曲年代に比べ古典的な要素の強い曲で、演奏される機会は多くない。1楽章を大学4年時の吹奏楽コンクールの自由曲として演奏したので、ことさら思い入れが強い曲。とはいえ、全曲聴くのは初めてなので楽しみ。 交響曲変ロ長調 2021.05.17 ジェローム・イレール/フランス国家警察吹 フォーシェ 交響曲変ロ長調、イレール/フランス国家警察吹。原曲編成での演奏で、

テューレ・ラングストレム (1884 1947 63)

交響曲1「アウグスト・ストリンドベリ追悼」,2「わが祖国」,3「星の下の歌」,4「祈り」 2021.05.29 ミハイル・ユロフスキ/ノールショピング響 ラングストレム 交響曲1番「「アウグスト・ストリンドベリ追悼」、2番「わが祖国」、3番「星の下の歌」、4番「祈り」、ユロフスキ/ノールショピング響。ロマンチックなところもあるが全体的に同じ暗い印象、Timpの打撃やTrp、Hrn、Trbにより悲劇的に盛り上がり金管が咆哮する。4番ではオルガンが入る。 交響曲1「アウグスト

エイトル・ヴィラ=ロボス (1887 1959 72)

ブラジル風バッハ1-9、ショーロ1-12、交響曲1-12 2021.05.03 次は、満を持してヴィラ=ロボスを聴こう。以前からいくつか聴いてきたお気に入り。今回はじっくりと、交響曲だけでなくショーロス、ブラジル風バッハも聴いてみよう。曲数も多いので時間かかりそうだけど楽しみ。 ブラジル風バッハ1-9、ショーロ1-12 2021.05.10ヴィラ=ロボス ブラジル風バッハ1-9番、ショーロ1-12番。改めて聴いて、南米ブラジルの空気というか大衆的、俗世間的な雰囲気を、管弦

マルセル・ポート (1901 1988 87)

交響曲1-7 2021.05.16 次はベルギーの作曲家、マルセル・ポート。吹奏楽コンクールでの自由曲にポート「奇想曲」を取り上げたことがあり、とりわけ親近感と懐かしさがある。全部で7曲、いずれも3楽章形式の20分程度の曲であり、1,2番はフランス的な明るさに満ちており、3番以降は新古典主義へと変遷する。 交響曲1 2021.05.16 ハンス・ロトマン/ブリュッセル・フィル ポート 交響曲1番、ハンス・ロトマン/ブリュッセル・フィル。1楽章はフランス的な軽妙さ、滑稽さ

トニー・オーバン (1907 1981 74)

交響曲1「ロマンティック」 2021.05.20 トニー・オーバン/フランス国立放送管 トニー・オーバン 交響曲1番「ロマンティック」、トニー・オーバン/フランス国立放送管。作曲者自身の指揮によるライブのモノラル録音で音はあまり良くない。3楽章形式。後期ロマン派的なスケール、ダンディやR.シュトラウスのような響きで、終始、強弱・緩急が激しい激情型の曲。演奏、録音のせいかも 交響曲2 2021.05.20 トニー・オーバン/フランス国立放送管 トニー・オーバン 交響曲2番

アストル・ピアソラ (1921 1992 71)

ブエノスアイレス交響曲 2021.05.09 ジャンカルロ・ゲレーロ/ナッシュビル響 ピアソラ ブエノスアイレス交響曲、ジャンカルロ・ゲレーロ/ナッシュビル響。3楽章形式。バンドネオンが入り、タンゴをシンフォニックにしたような曲。劇的な1楽章、バンドネオンが悲しげな哀愁を漂わせる2楽章、3+3+2のリズムでPercが活躍、Hrn、Trpが盛り上げる3楽章の楽しい曲。タンゴを再認識した