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いぬとうさぎのオーケストラ

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Twitterにアップした記事の集大成。世の中に「歴史的名演」と言われるものは多々あるけれど、好き、嫌いは人それぞれ。未来の自分に向けての備忘録 最初の記事が、目次となっています…
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2021年3月の記事一覧

ヨーゼフ・ラインベルガー (1839 1901 62)

ワレンシュタイン交響曲、交響曲2「フロンティア交響曲」 2021.03.28 ニコス・アティニャオス/フランクフルト・ブランデンブルク州立管 フロリアン・クルンペック/リヒテンシュタイン響 アラン・フランシス/北西ドイツ・フィルラインベルト ワレンシュタイン交響曲、アティニャオス/フランクフルト・ブランデンブルク州立管、クルンペック/リヒテンシュタイン響と交響曲2番「フロンティア交響曲」、フランシス/北西ドイツ・フィル。 初期ロマン派の正統的な曲で勇ましく輝かしい。ただ古風

ヨハン・スヴェンセン (1840 1911 71)

交響曲1 2022.10.17 ビジャルテ・エンゲセット/ボーンマス響 ヨハン・スヴェンセン 交響曲1番、ビジャルテ・エンゲセット/ボーンマス響。曲が明快で演奏しやすいこともあるのか、どのオケの演奏も楽しめるように思う。この演奏も溌溂としている。2楽章はおおらか、3楽章はおどけてかわいらしく、4楽章もキビキビして堂々と終わる。全体的に柔らかな響きで聴きやすい。 交響曲2 2022.10.17 ビジャルテ・エンゲセット/ボーンマス響 ヨハン・スヴェンセン 交響曲2番、ビジ

ランゲ=ミュラー (1850 1926 76)

https://nipponkaigi.net/wiki/Peter_Lange-M%C3%BCller 交響曲1「秋」 2021.03.24 ダグラス・ポストック/ボヘミア・チェンバー・フィル ランゲ=ミュラー 交響曲1番「秋」、ダグラス・ポストック/ボヘミア・チェンバー・フィル。デンマークの作曲家。表題の秋らしく弦による哀愁を込めた民謡的なメロディーで始まる。ちょっとドヴォルザークに似たところもあるが期待するほど民族性はなく、あっさりと終ってしまう。オケも少し弱い感じ

ジュゼッペ・マルトゥッチ (1856 1909 53)

交響曲1,2 2021.03.05 フランチェスコ・ラ・ヴェッキア/ローマ響 ケース・バケルス/マレーシアフィルマルトゥッチ 交響曲1,2番、ヴェッキア/ローマ響とバケルス/マレーシアフィル。1番の冒頭は面白そうな予感がしたが、2曲通じてメロディーが不明確で見通しが立てにくい曲。部分的に好きなところもあるけど、どうも展開が見えない感じ。ローマ響の方が遅く録音もよくない。マレーシアフィルは好演。

アントン・アレンスキー (1861 1906 45)

交響曲1 2021.03.25 ヴァレリー・ポリャンスキー/ロシア国立響 アレンスキー 交響曲1番、ポリャンスキー/ロシア国立響。Trbの出だしが印象的。ロシアっぽさが面白い曲でリムスキー・コルサコフやチャイコフスキーのような部分が随所に現れる。メロディーは親しみやすくリズミカルで歯切れ良いところも聴きやすい。オケはロシアの田舎臭さを残しているところもいいね 交響曲2 2021.03.25 ヴァシリー・シナイスキー/BBCフィルハーモニー管 アレンスキー 交響曲2番、シ

オイゲン・ダルベール (1864 1932 68)

交響曲ヘ長調 2021.03.08 準・メルクル/ライプツィヒMDR響 ヘルマン・ボイマー/オスナブリュック響 ロナルド・ゾルマン/バーゼル響ダルベール 交響曲ヘ長調、メルクル/ライプツィヒMDR響、ボイマー/オスナブリュック響、ゾルマン/バーゼル響。全体的におだやかで優しい曲。大きなうねりと盛り上がりはあるが尖ったところがない。イギリス的な品位もある。MDR響とオズナブリュック響は非常に丁寧な演奏。交響曲が1曲だけとは惜しい

イルデブランド・ピツェッティ (1880 1968 88)

交響曲イ長調 2021.03.21 ダミアン・イオリオ/RAIトリノ響 ガエターノ・コメッリ/紀元2600年奉祝響ピツェッティ 交響曲イ長調、イオリオ/RAIトリノ響、コメッリ/紀元2600年奉祝響。紀元2600年記念作品として日本より委嘱された曲。1楽章のHrn、Trpでファンファーレが奉祝の意味だろうか。全体的に優しく落ち着いた印象で地味な曲。紀元2600年奉祝響の録音は古いが良い演奏。RAIトリノ響は丁寧な演奏。

バルトーク・ベラ (1881 1945 64)

交響曲変ホ長調 2021.03.13 ジェルジ・レーヘル/ブダペスト響 バルトーク 交響曲変ホ長調、レーヘル/ブダペスト響。20代前半に作曲され未完に終わった曲で、3楽章スケルツォのみ現存している。バルトークのイメージとは異なり、まだ、民族色が薄いころの作品なので、どこか明るく軽快なドヴォルザークのような感じで、楽しい。

コダーイ・ゾルタン (1882 1967 85)

交響曲ハ長調「アルトゥール・トスカニーニの想い出のために」 2021.03.13 アンタル・ドラティ/フィルハーモニア・フンガリカ ラースロ・コヴァーチ/ミシュコルチ響 フェレンツ・フリッチャイ/ベルリン放送響コダーイ 交響曲ハ長調、ドラティ/フィルハーモニア・フンガリカ、コヴァーチ/ミシュコルチ響、フリッチャイ/ベルリン放送響。フリッチャイの演奏が一番遅く表現が柔らかで弱音部も洗練されている。コヴァーチとドラティの演奏はオケも地元色が強く楽器の音色も面白く歯切れがよい。民

アルフレード・カゼッラ (1883 1947 64)

交響曲1-3 2021.03.06 フランチェスコ・ラ・ヴェッキア/ローマ響 ジャナンドレア・ノセダ/BBCフィルカゼッラ 交響曲をヴェッキア/ローマ響とノセダ/BBCフィルで。先に聞いたマルトゥッチと同じイタリアで30年ほど後、様式もロマン派から新古典主義派へ跨ったなかなか面白い曲。全体的に暗めだが盛り上がって完結。ローマ響の方がゆっくり濃厚で劇的だけどオケは今一つ。BBCフィルは上手く録音もよい 交響曲1 2021.03.06 フランチェスコ・ラ・ヴェッキア/ローマ

ヨシプ・ストルチェル・スラヴェンスキ (1896 1955 59)

オリエンタル交響曲 2021.03.11 ツドラコヴィチ/ベオグラードフィル スラヴェンスキ オリエンタル交響曲、ツドラコヴィチ/ベオグラードフィル。7楽章形式のオラトリオ?独唱と合唱がメイン。なんだか日本のお祭り的にPerc.と男性合唱で始まり中近東や東洋的な旋律が各所に現れる変わった曲。録音は良くなく音源もこれしか見当たらない。この曲に辿り着く人は少ないだろう

パウル・ベン=ハイム (1897 1984 87)

交響曲1 2021.03.23 イスラエル・イノン/ハノーヴァー北ドイツ放送響 パウル・ベン=ハイム 交響曲1番、イノン/ハノーヴァー北ドイツ放送響。イスラエルの作曲家、3楽章形式。ちょっと技巧的な感じ。弦による静かな刻み、Hrnによる盛り上がり、Percによる打ち込み、金管とTimpを効果的に用いた盛り上がり。時折、中近東っぽい雰囲気があって、全体的に面白い曲。 交響曲2 2021.03.23 イスラエル・イノン/ハノーヴァー北ドイツ放送響 パウル・ベン=ハイム 交響

ヴィットリオ・ジャンニーニ (1903 1966 63)

交響曲5 2021.05.26 ガイ・テイラー/フェニックス響? ジャンニーニ 交響曲5番、テイラー/フェニックス響(記載なし)の古いモノラルライブ録音をYoutubeで。3楽章形式。新ロマン主義で冷たいテイストもあるが、厳しく劇的な盛り上がりやロマンチックなところがいい。貴重な音源だけど、雑音のないもっと良い録音で聴きたい。お気に入りの作曲家です。 IBM交響曲 2021.05.26 ヴォットリオ・ジャンニーニ/コロンビア響 ジャンニーニ IBM交響曲、ジャンニーニ/

アンタル・ドラティ (1906 1988 82)

交響曲1 2021.03.14 アンタル・ドラティ/ストックホルム・フィル ドラティ 交響曲1番、ドラティ/ストックホルム・フィルのライブ。指揮者としてのドラティしか知らなかったが、非常に密度の濃い現代曲。切迫感と熱気、推進力にあふれる奇数楽章と静かで冷たい偶数楽章で構成されており、オケもPerc.がよく効いて直線的で野蛮な雰囲気がよく出ており好演。録音もよい。 交響曲2「平和の訴え」 2021.03.14 アンタル・ドラティ/ストックホルム・フィル ドラティ 交響曲2