カルト集団の自己啓発セミナーに連れていかれた話(過去)
備忘録になります。
わたしは今、40代で、
あれは確か25年以上まえになると思います。
まだ高校生の頃だったと記憶していますが、
みなさんの人生にも突然ふりかかってくるような出来事かもしれないし、自分自身わすれないようにするためにこれを書きます。
うちの家庭事情は、やや複雑で、父と母が離婚したのがちょうど高校生の初めごろ。
で、そののち父に恋人(のちに新しい妻となる)ができ、
『おとうさんは、この人と一緒になるから』
といわれ、何度か顔を合わせたりしてました。
前から知ってる方でしたし、良い方(それは今も変わらない)でしたので、自分も父の再婚には賛成のスタンスでした。
そのうち、父とその新しい妻から何やら
『良い自己啓発セミナーがあるから、お前も参加しなさい。』と言われました。
父からの強い勧めだったと記憶しています。
それが、のちに社会に一大衝撃を巻き起こすカルト集団と知るのは事件が発覚してからになりましたが。
まだ高校生だった自分に参加の拒否権が強くあったとは記憶しておらず、いやいやながらも、まぁこれも社会勉強かというつもりで大阪•地下鉄御堂筋線のとある駅の最寄りの会場にいきました。
なぜだかは分からないのですが、会場では父と一緒ではなく、高校生の自分が一人で、知らない大人に混じり、講師(?)の話を聞いていたような朧げな記憶があります。
強烈におぼえているのは
初めての人たちの中で、明らかに学生である自分は浮いていたとおもうのですが、参加者は二人一組となり、パイプ椅子を対面の位置にされ初対面どおし直面させられます。
心を開いて自己紹介などをしてください。
といわれます。
思春期の自分にとり、
なぜ親のすすめとはいえ
こんなことをさせられなければ
ならないのか?
という強烈な違和感が襲ってきます。
オヤジの意図は?
そもそも、この会の意図は?
知らないオジサンと挨拶と自己紹介をさせられ、強烈な違和感の中、他には特になにごともなく会は終わったように記憶してます。
幸いだったのはオヤジからは、
二度とそのようなセミナーには誘われなかったことです。
会が終わって『どうだった?』と
きいてくるオヤジに、
『なんか嫌だった』とか
『もう行きたくない』とハッキリ
伝えたのかもしれないです。そのへんは記憶があいまいですが、、、。
自己啓発セミナー団体の名をかたる
そのカルト集団が、のちに(1999年)
〝成田ミイラ化遺体事件〟
で世間を震撼させるカルト団体とはその時には知るよしもありませんでした。
【事件の概要】脳内出血による意識障害に陥った重篤な患者に対して、患者の親族からの「シャクティ治療」(※頭部を手で軽く叩く「シャクティパット」と呼ぶ方法で病気を癒すことができると喧伝していた。) の依頼を受けた首謀者や被害者家族が、主治医らの警告を無視した上で入院中の患者を運び出し、未必の故意による殺意をもって、患者の生命維持に必要とされる医療措置を何ら施さずに放置し、死亡させミイラ化するまで放置した事案において、不作為の殺人罪が成立するとした事例。
【まとめると】
団体代表のうさん臭すぎる能力を盲信した信者が重病の家族をまきこみ、死なせ、遺棄してしまった事件。
おそろしいです。
【首謀者の主張】
•警察がホテルに家宅捜索に入った時点では被害者は生きていたと断言
•被害者の死因は司法解剖をしたことが原因である
•自分の体内には血液は巡っておらず、空気が循環している
•6000年前から自分はサイババと関係していた。
•10歳は成人である
•以前は税理士だった事を問われるや「過去世です」と発言
•事件に対する報道が激化し自己の責任を強く問われた際、「はっきり言って私はサイババとは何の関係もないんですよ」と6000年前から関係しているはずなのに矛盾した回答をしている
記者会見で語られたものだとwikiには書いてありますが、
荒唐無稽、すぎます。
みなさんにお伝えしたいことは
自分が感じる日常の
違和感を大事にしてください。
ということです。
あやしい ヒト•モノ•コト
というのは、知人•友人やときには親族の仲介のもと、そしらぬ顔をして
自分にちかづいてきます。
オヤジとはこの話は25年前っきり
したことはないです。
(わがやの黒歴史)
『なんか気持ちの悪い会だったし
二度と参加したくはない。』と
ちゃんとオヤジに伝えれてたんだろうと思います。
幸いオヤジも義母もわたしが参加したその会のあと自然消滅的に、そのセミナー団体を退会していたと記憶していて、今も元気に仲睦まじく暮らしていて安堵します。
ほんまにこういうのは
心が弱ったりしてるときの
僅かなスキ、に潜りこんでくるので。
注意して生きていきます。
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