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私が慶應通信を辞めた理由

*入学を検討されている方からの質問のFBで答えようと思ったのですが、すごーく長くなりそうなので、他に関心ある方もいるかなと記事化してしまいました。

基本的に通信制を渡り歩くのが好きなわたしは、何個か通信制を経験しています。比較した点も含めてまとめてみようと思います。

入学したきっかけ

いまも結局、まなび関係の事業や活動、結構やっているのですが、もともと

なんで進学、就職ストレート一択なんだ?!

って想いは学生時代からあったのと、同時になにかをやる、ということが好きだったので、
「働きながら学べるシステム」
というのはないのだろうか、と高校卒業当時に調べだしたのが始まり。

○○大卒、とかより
「社会人兼学生」の肩書き
に憧れて探し始めました。いまはオンラインが発展して、どこもオンラインで受講できる割合が多くなってきているので、通信制を置くところも増えましたが、時はまだADSLの時代。
どこもレポートは手書きor「ワープロ」の時代でしたし、あんまり選択肢はなかったのと、いまのように大学が公式で出している以外の情報、口コミが少なかったので(ブログやtwitterなどがなく)名の知れているところなら、危なくないだろう(笑)という視点で決めました。

学生控除や学割もあるので、やはり
働きながら学生、の肩書きは便利でした。ただ、やはり地方住民の通信制大学に関するハードルは2点。

1、科目試験会場が遠い、もしくは回数が少ない
2、スクーリングが現地

この2点はやっぱり辞めるときの理由にもつながっていきます。

学習やスクーリングの内容

1、教科書を読む
2、レポートを書く
3、レポート合格したら科目試験に申し込む
4、科目試験受験

通常の勉強の流れは1~4です。
これ以外に夏期、夜間などのスクーリングがあります。

ほかの大学では、オンラインで動画視聴・オンラインで試験なども出てきているので、さすがに慶應もそうかなと思ってサイトを確認してみたら、まだまだテキスト中心でした!(笑)

テキストの難しさは?

個人的感想になってしまうのですが、
ヤマをはる、とか、終わらせることを優先して、とかの勉強ではレポート・科目試験ともに合格が難しい気がします。

かといって、すんごい難しいわけではないのですが、コツコツが実を結ぶ、逆にコツコツが苦手なひとは、オンライン履修中心の別の通信制大学のほうが向いている気がします。

レポートのテーマや、科目試験の出題はある程度傾向があるようですが、1年から4年程度だと、その傾向が見えるほどの在籍期間ではないので、傾向と対策をするより普通に勉強したがよさそうです。

特に第二外国語は、なんというかThe 学校の勉強、っていう感じのテキストと試験な気がします。単語帳とか作って勉強するタイプの。

そのほかの科目は、参考文献をよく集められればどうにかこなせますが、地方の図書館等では揃わないものも多く、ここも出費の可能性がある部分です。

レポート合格しないと、科目試験が申し込めないうえに、地方では年1-2回しか会場が回ってこないところもあるので、履修計画が大事です。

スクーリングについて

昔に比べてメディアスクーリングが増えたので、少しはスクーリング単位を取りやすくなっているようです。
とはいえ、全部メディアスクーリングにはしていないようなので、どうしても現地にいくスクーリングの必要がありそうです。

ここも地方民にとってはいたいところ。

① スクーリング時の宿泊費用・交通費がかさむ
② 夏のスクーリングは暑い
③ 食費もかかる

① 最大1ヶ月くらい都心(三田・日吉)に通える地域に滞在しなくてはなりません。もっと長ければ逆に賃貸とか、シェアハウス滞在とかを考えるのですが、中途半端な期間のため、どうしてもホテル等への滞在になり宿泊費がかさみます。
(わたしはスクーリングでシェアハウスを探し、そのまま仕事を見つけて上京してしまいましたが)
一回に30万くらいはもろもろかかるのではないでしょうか。おそらく学費より高くつきます。地方の給与体系で、毎年この分出ていくのは結構きついところでもあります。
これは通信制高校でもスクーリング場所が遠い場合同じような感じです。

② 夏の東京暑いです。特に都心より北に住んでいる学生にとっては。初めての場所で、さらに「学び、試験にも合格しなくてはならない」のに体調がついていかない場合があります。
都心で生活していると、カフェだったり公共の施設だったり涼む場所、勉強する場所がわかりますが、地方から出てくると、お金のかかるフランチャイズの飲食店等しか目にはいらず、ここでもお金も出ていってしまうし、落ち着いて勉強できません。
①とちょっとかぶりますが、ここは移動時間での体力消耗や、勉強時間の確保を考えると割高でも三田・日吉近辺で宿泊場所を確保することをお勧めします。(金額より効率的に動けるのを優先しないと、バテてスクーリング自体が受けられなくなる可能性があります。)
直前だと埋まってしまっている場合もあるのでなるべく早く抑えたほうがいいかと思います。(*いまはコロナ禍でスクーリング中止になっているようです。)

③ ホテル等に1ヶ月近くもいると、自炊できないので、食費もかかります。ミニキッチン付きや、ウィークリーマンションのようなところもいいのですが、壁が薄かったり怪しげな人が長期滞在していたりして、別の意味で学業に集中できないので、ある程度しっかりしたところを選んだほうがいいと思います。できれば、定食屋さんや小さくてもスーパーがあるようなエリアを選ぶといいと思います。

私はスクーリングでシェアハウス滞在→そのまま上京→三田にて就職・住む場所確保、とスクーリングの場が徒歩圏内となったため、数年は続けられました。

慶應通信を続けられなかった理由 


わたしの場合は、妊娠前後に数回引っ越しをしてしまったところ、次年度の更新書類が届かず、その後もバタバタとしていたら、期限が切れてから気付いてしまったということ。

そして、その後こそだてで自分が学ぶ時間などなかったこと。

そのうえ、地元に帰ってしまったため、
まさに 科目試験とスクーリング に行きにくいという点で、再開してレポートはかけても単位修得まで至らないだろう、ということで復帰できていません。

いくつか通信制をジプシーしていますが、「これぞ学業」という感じの昔ながらの学び方な気がします。

深く思考し、自分の言葉で書く。
総体的に理解して、試験を受ける。

卒業優先で選ぶには大変な通信制かもしれません。
ですが、「学びたい」という欲求の強いひとにはぴったりの通信制だと思います。

わたしが在籍していたときにも、70代の元パイロットや、ディーラーさん、会社社長や、帰国中のタイのCAさん、などバックグラウンドが様々なひとがスクーリングに集っていて、高校から一般的な大学に通うよりはるかに面白かったです。

同じ年代ではなく、様々な年代の同級生。
自分の多文化、多様性好きは昔からなのかもしれません。

単位も結構取ったままなので、東京にまた住むことあったら通ってみたいなと思っています。

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