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グロインペイン症候群の治療に関して

こんにちは!好きまみれ柔道整復師の たぼ です。(@tabo_52)

グロインペイン症候群はサッカーなどのスポーツで鼠径部周辺に多様な原因で発生する各種の痛みであり、本当の原因を特定しにくい疾患です。


また、治療は長期を要するため慎重に進めたいですよね。

今日はそんなグロインペイン症候群について
調べてまとめてみました!


よくあるケース...


股関節が痛いと来院
→リハビリ
→その後痛み軽減
→スポーツ再開
→再受傷
→慢性化、長期離脱
あそこの病院いっても良くならなかった…


こういったケースを作らないのはもちろん、適切な治療のイメージを持った上で、できるだけ早い復帰とパフォーマンス向上をさせてこそ最高のセラピストだと思います!!


本コラムを読めば、グロインペイン症候群の
大まかな部分をおさえることができると思います!是非ご覧ください^ ^



スポーツ選手に多い股関節痛は大きく2パターンに分類されます。


それは、原因が特定できるものとそれが困難なものです。  

1)原因の特定ができる 
器質的疾患のもの・・・FAI、鼠経ヘルニアや恥骨結合炎・疲労骨折や泌尿器等の骨盤内の問題など。
2)原因の特定が困難なもの
総称して、「鼠径部痛症候群(グロインペイン)」と呼んでいます。

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参考文献:1)仁賀定雄:『Groin pain syndrome』


受傷原因


下肢の外傷後や体幹から股関節にかけて、スポーツによる使い過ぎなどによって筋力低下や柔軟性低下、拘縮が起こり、それが鼠径部周辺の痛みとなると思われる。


キック動作やランニングなど繰り返しの運動によって、鼠径部、股関節周辺、骨盤にメカニカルなストレスが加わって炎症が生じ、痛みとなります。

タックルなどで直接股関節周辺に打撲を受けた場合でも発生します。

(参考文献:ZAMST Groin pain syndrome)


特に足関節捻挫受傷歴がある選手ではそれが引き金となっているケースがとても多いです。


そのため足関節捻挫は甘くみないでしっかりと治療する必要があります。
足関節捻挫に関しては平さんのコラムがすごくオススメです。

とても有益ですので、リンクを貼らせていただきます^ ^

https://note.com/l_fittraining/n/n25a1b5ef6800


発症しやすい3タイプの選手

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1 )臀部の筋肉が固い

股関節が開いた状態(外旋位)になりやすくなるので、臀部の筋肉を使いづらい状態になり、キックやターンの際に内転筋や恥骨部にストレスがかかりやすくなる。 
また、臀部後方の筋の柔軟性が低下すると、股関節屈曲時における大腿骨頭の後方滑りを阻害し、
前方インピンジメントが助長される。


**2)腰痛をかかえている                     **

ハムストリングスやアキレス腱の固さが原因で骨盤周囲の支持性が低下し鼠径部にストレスがかかる。体幹周りの筋の筋力低下によりうまく体を支えられていない。


腰痛を抱えている場合、Hip-spine syndrome も念頭に置きながら治療を進める必要があると思います。

Hip-spine syndrome に関しては僕が尊敬しているたくみロドリゲス@運動器理学療法士さんが綺麗にまとめられてますので載せておきます。

3) 過剰なトレーニング                        

若年世代に多く、腹筋やお尻の筋肉強化などの特定部位の過度な強化、そして、シュートやロングキックなど特定動作の過度なトレーニングにより鼠径部にストレスがかかる。


複合的な要因が絡み合い発症するグロインペイン症候群だけに、他にも発症する要因は存在するという。

ここまでのまとめ

サッカー選手に多く見られ、
一度なると治りにくい


体幹から股関節周辺の筋や関節の柔軟性の低下による拘縮 (可動性)骨盤を支える筋力低下による不安定 (安定性)体幹と下肢の動きが効果的に連動すること (協調性)

不自然な使い方によって、これらの機能が低下し、痛みと機能障害の悪循環が生じる。


何らかの原因で可動性、安定性、協調性に問題が生じたまま、無理にプレーを続けると、体幹から股関節周辺の機能障害が生じやすくなる。


治療・リハビリテーション

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急性期や発症後半年以内では、保存療法が第1選択です。           

疼痛が強い場合は、約2週間のスポーツ休止が必要です。
ただその選手のスケジュールやチームの状況、腰痛の合併の有無、痛みの度合いを考慮した上で安静期間を設定していくといいと思います。

グロインペイン症候群は既に説明したように
ケガの詳細はそれぞれで、     
治るまでの期間は一概には言えません数日安静にしていれば治ることもあれば、1~3 ヶ月くらいであることも、中には 1 年以上治らない場合や手術を選択する人もいます。

これらを理解し安静期間をしっかりと管理することがとても大切だと思います。

今回はグロインペイン症候群についてまとめてみました!いかがだったでしょうか^ ^
すべて検索すると出てくる内容です!
このようにまとめる事で一度頭の中を整理できたら幸いです^ ^今後もこのページはどんどんアップデートしていきたいと考えています。

皆さんの治療の幅がもっと広がるように、手技などグロインペイン症候群に関してもっと深めていきたいとおもいますので何か情報等ありましたらぜひ教えていただいです。

読んでいただきありがとうございました。

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