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どうしてアイドルオタはサイリウムを振り始めたのかの個人的体験5/3

はいはい、久保内でござんす。ライター原稿料関連について書くのにちょいと疲れたので、これまた最近TLでよく目にする、2000年初頭のモーヲタというか、「爆音娘。」ってなんだったんだぜ? というやつ。現在はAKB系の雑誌になりご無沙汰していた月刊BUBKAにて、吉田豪が掟ポルシェとともにあの頃を回顧するインタビューをしていて、それに当時の記憶を呼び覚まされたオタ(自分含む)がいっぱい登場。

で、実は自分も数年前にその辺のこともまとめつつアイドルオタクの生態をまとめたエモい本を出せるかな?とおもって(って、自分から原稿揃えて売り込みをかけるような褒められた性格ではないのでいろいろあったわけですが)原稿をたくさん書き散らしたまま、放置していたんですね。その原稿をちょいちょい放出してお茶を濁そうかなって。

今回は、どうしてアイドルオタクはサイリウムを振るようになったのか。今のようにコンサートにサイリウム&明るいペンライト必須になっていったのにはこんなエピソードがあったんだなあと読んでいただければ幸いです。

ではどうぞ……。

■オタクがサイリウムを振り始めた日

 現在では、アイドルライブには必須の存在ともいえるケミカルライト。2000年初頭にはまだこれら光モノは、一部オタが低光量のペンライトを持っている程度で今のようにほぼ全員が手に高輝度なケミカルライトやペンライトを持っていたわけではなかった。

 これらの普及には、実はインターネットの影響が非常に大きい。筆者が2001年ごろモー娘。ファンサイトやクラブイベント『爆音娘。』の運営をしていたころ、ケミカルライトは一部にしか知られていない応援グッズだった。

 そこに、ケミカルライトの問屋が、現場系ファンサイトを中心にケミカルライト贈呈の営業メールを大量に発信し、ダース・段ボール単位でサンプルを送付したのだ。

 『爆音娘。』でも、当日に営業マンが段ボールを数箱持ち込み無料で使ってみてください! とおいて行ったのを覚えている。ネット系モーオタを中心にせっかくもらったのなら使ってみようと、オタ友達に配りながら使い始めると、急激に市民権を得ていった。

 それでも、2002年9月23日までは、ライブ会場の2割以下の利用率にとどまっていたが、一気に普及が進んだ事件が起こった。この日は、後藤真希卒業公演であると同時にいわゆる2期タンポポ、2期プッチモニ。、オリジナルミニモニ。の活動終了公演でもあった。このいきなりの大変革、通称“ハロマゲドン”にモーオタは激しく反発しながらも、その日を待っていたときに、2ちゃんねるでこのような書き込みがあり、モーオタの中で語り継がれることになる「タンポポ祭」の実行につながる。

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944 :名無し募集中。。。:02/09/16 00:23
タンポポのとき一面黄色にしてえなあ

954 :じゃない:02/09/16 00:25
>>944
あなた今いいこと言った。
やりますか。

958 :名無し募集中。。。:02/09/16 00:25
>>954
とりあえず俺はタンポポの時のために黄色用意します

963 :じゃない:02/09/16 00:26
>>958
いっときますか。高発光イエロー。

モ娘。コンサート統一スレPart400 ( http://tv2.2ch.net/test/read.cgi/morningcoffee/1032082815/
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 この発言は瞬く間にファンサイトを中心に広まり、呼びかけサイトも開設。「ほんとにやるのか……? 失敗するのでは?」と冷めた視線もあったが、モーオタが都内でケミカルライトを購入しようとするとどこも売り切れ。その報告もネットを駆け巡り、もしかして……という気分が醸成されていった。

 ライブ当日、入場待機列では「お前、用意した?」の言葉が飛び交い、入り口付近では「タンポポのラストに一面黄色くしましょう」と趣旨の書かれた紙とともに無料で段ボール何個もケミカルライトを買い込んだモーオタがまわりに配布する光景が。結果、タンポポ登場時には、横浜アリーナの全面が真っ黄色に染まった。それを見たタンポポのメンバーは泣き崩れ、飯田圭織が「タンポポがいっぱいだよ」と発言。

 モーオタによる事務所への異議申し立てとしてはじまったそれが、卒業というイベントを特別に彩る方法としてのケミカルライトへと強烈に印象つけられた。筆者は、そのときケミカルライトを持たずに周りを見渡すと、一面黄色に染まる会場。あまりの衝撃に鳥肌を立てながら、「ヤバい!これ!最高!気持ち悪い!」と感動しながら戦慄。後日ライブDVDで確認したところ、映画『風の谷のナウシカ』のクライマックスシーン、ナウシカに黄色い触手をたなびかせる王蟲の群れのようになっていた。

 その後、軽いイベントでもケミカルライトの色を合わせることが流行し、曲ごと、メンバーごとに色が決まるまでのスピードは半年程度しかからず、一年もたつとライブにケミカルライトは必須の携行物と化していた。アイドルオタクのセンチメンタリズムが、短期間で大きなケミカルライト市場を生んだのだ。

 現在では、“大閃光”という超高輝度タイプだと3分ほどしか発光のピークがなく、一曲で数本消費(焚く)、ライブ一本でダース単位で焚きまくるアイドルオタクは普通に見ることができる。



 こんなの異様な数書き散らしとる。今日のところはこれで。

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