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タイ発同性愛ドラマ全話公開中・ビースティーボーイズ他、今ネットで見られる無料配信・公開まとめ4/23

■ゲイ大国タイの同性愛をテーマにしたドラマ「Sotus」全話公開中

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 かの有名なタイの世界的歓楽街パッポンストリートから程近くのシーロム・ソイ4は、ゲイのメッカとして、新宿歌舞伎町と新宿二丁目のような関係の超強力版として有名。てなわけで、タイはゲイの約束の地としての存在感抜群のうえ、国民性からか学校のクラスのうち3人はゲイ、それも特に隠していないとかいう話も小耳にはさむ。その真偽については、このnoteは30分以内に書けることだけ思いつきのまま書くというコンセプトのため棚に上げるが、日本よりはずいぶん暮らしやすい環境なのは間違いがないようだ。そのためか、タイのTVドラマでは、イケメン同士の恋愛ドラマが普通に公開され、太っ腹なことに全話をYoutubeで公開中というワケ。あらすじはこんな感じ。

​コングポップ(プラチャヤー・レァーンロード/シントー)が「Seniority(尊敬)」、「Order(秩序)」、「Tradition(伝統)」、「Unity(団結)」、「Spirit(思いやり)」の頭文字をとった“SOTUS“という校内システムが存在する大学の工学部に入学した。新入生の教育を担当するアーティット(ピーラワット・シェーンポーティラット/クリス)をはじめとする三年生先輩たちの厳しい指導に納得できないコングポップは、新入生の先頭に立って反発する。その罰として、コングポップは公共の場で「僕は男が好きです」と大声で話すことになってしまったが、懲りずにアーティットに「先輩を僕の妻にします」と宣言した。 年下わんこ攻めと執着乙女ツンデレ先輩に繰り広げられる学園ものがたりの行方は――( http://www.asiadramatictv.com/lineup/SO0000009284/ より引用)

 日本でのステレオタイプなモテるゲイというと「熊さん」な感じだけど、タイはいわゆるイケメンのほうがモテる傾向があるのか、ドラマだからイケメンにしているのかは分からない。しかし、この紹介文を見ていただければわかるように、現在日本の腐女子界隈で急速にこのタイのゲイドラマが「BLドラマ」として普及中の模様。タイ語を学び始めてちゃんと理解できるようにしたいと願う腐女子も発生中とのことだ。たしかに男子チョーカワイイ!

全15話配信中&日本語字幕アリ!

 タイの制作側の意図や、タイのゲイカルチャーについて、放送についての温度感が分からないため何とも言えないけれど、Youtubeを通じて海を渡り日本のよく分からないカルチャーに発見されて独自の沼を作りつつあるというのは、注目に値する出来事だと思う。きっとタイのほうもよく分からないけど微笑みを浮かべながらマンペイライマンペイライなんじゃないかな。

 で、途中まで見たんだけど、一話の「俺の嫁にする」宣言は確かに強烈で引き込まれそうな面白さアリ。そして、日本だとテーマの主題になりそうな「ゲイであること」あたりの葛藤がビックリするほどなく、普通にキャッキャと「いい男ねー!」みたいな受け止められ方をしていること。腐女子受けしたフィギュアアニメ「ユーリ!!! on ICE」(とか、男性向け女子しか出ないアニメ)あたりの政治的な配慮が積み重なってのそういう差別視点排除とは趣のちがう天然モノは見ていて心地がよく、新鮮な驚きがある。

 とはいえ、一番気に入って面白かったのは、素朴すぎる劇伴音楽の使い方。ショックな時には「ジャーン!」と鳴るし、惚れたときには「ホワワワーン!」。チョー最高。デジタル一眼一発で撮ったと思われるチープな撮影現場も好感が持てる。

■ビースティーボーイズの伝説のPVがHDリマスタリングで再登場!&スチャダラパー特番

ほんでもって、90年代に自分が初めて買ったHIPHOPと言えば、ご多分に漏れずスチャダラパーで、「ワイルドファンシーアライランス」を何度も何度も聞きこんだりしたものですが、このたびデビュー30周年ということで特大おめでとうございます。というわけでそれを記念して放送されたスペースシャワーTVの特番がYoutubeでも公開中。

 日本のHIPHOPの草分けとして、そして自分の中では昭和軽薄体の最後期の継承者として大きな尊敬と、それに伴う違和感をもって見させていただいている。

 そんな彼らが影響を公言しているビースティーボーイズ。白人グループということもあり、本流の黒人HIPHOPヒストリーの中では不思議な立ち位置なのが、スチャダラの現在の日本での不思議な立ち位置にも似ているような気がする。

 ビースティのリリースしたスチャダラも何度もパロディなどで使った伝説のPVたちがHDリマスタリングで高画質でYoutubeで配信開始。刑事ドラマのパロ「サボタージュ」とかマジでたまらんね。​

 マジでこのPVは、センスの影響力がすごくて、記憶に定かでないほどいろんなパロを見てきたと思うんだけど、一番記憶に残っているのは韓国のHIPHOPグループDynamic Duoの「Ring my bell」のPV。モロパロから、エクソシストのシーンまで発展するパロの連打とセンスには脱帽! 韓国HIPHOP系のPVはマジでいいものが多いので今度書こうかな。楽曲も、ベテランなだけあってオールドスクールの影響が強く、聞きやすくグルーヴィ。


■英国ロイヤルバレエ団がカフカの「変身」公開中。毒虫演技がヤベエ

 で、最近は同居人の趣味で、新型コロナウイルスStayhomeの影響で世界中のバレエ団が期間限定で続々とこれまでの公演をアップロードしているのを毎日見ています。正直全くクラシックバレエ・コンテンポラリーバレエについての知識がないので「なんかヤベエ」以上のことは分からないのですが、それでもさすがメインカルチャー、難解であるだけでなく、凄みも十二分に伝わってきて勉強不足を痛感する毎日。国内バレエ好きクラスタの有志の方が作った、世界の有名バレエ団の公演限定公開スケジュール表がとんでもなく使いやすいので共有しておきます。

Stay at home: 動画配信リスト (バレエ・ダンスなど)

 といいつつ、やっぱりサブカルチャーのかでもフリンジフリンジへと辺境ドリフトし続けた身、注目するのは、自分の土俵内のわかりやすい異形……。そこに現れたのがこれ。

カフカの「変身」が英国ロイヤルバレエが舞台化してた! ……え!? 毒虫どうすんの! 毒虫の独白どうするの! 

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こうしたかー。これは毒虫ですわー。えっ、他の登場人物が舞台で演技してる間、ずっと隣のステージでグネグネしてそして死んでいくの!? 

まあ、必見と言えるのではないでしょうかね。


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