「なかなか上手くならない…」と思っている人は、そう自覚できている時点で素晴らしいです。│『荘子』を卓球にフル活用しよう!⑦
天地篇 第十二
自分の愚かさがわかっているものは大愚ではなく、自分の惑いがわかっているものは大惑ではない。大惑のものは死ぬまでさとるときがなく、大愚のものは死ぬまで知恵がひらけない。
「なかなか上手くならない…」
と言う人がいます。
こう言う人は、自分の弱点をなかなか克服できないことに絶望します。
そして、なんの悩みもなく卓球をやっている人を見て、劣等感を抱きます。
でも、そんなことに劣等感を抱く必要はありません。
あなたは、弱点を克服できないことを、
「最悪なこと」
だと思っているかもしれません。
しかし、本当に最悪なことは、
「自分の弱点を自覚していないこと」
です。
悩みもなく伸び伸びと卓球をやっている人は、実は自分の弱点を自覚しておらず、上達もしていないのかもしれません。
その人自身が武器だと思っている技術が、ミスが多いので実は弱点なのかもしれません。
でも本人は、たまに良いボールが入って満足して、大量のミスは記憶から消されているのかもしれません。
そしてあなたも、隣の芝生が青く見えるように、その人の良いボールだけを見て、劣等感を抱いているだけなのかもしれません。
あなたが劣等感を抱いているその人は、たまに良いボールを打つだけで、実は上達はしていないのかもしれないのです。
それに比べて、あなたは自分の弱点を自覚しています。
そして、自分の弱点に向き合い、練習をしています。
これは実は、なかなかできることではありません。
それができている時点で、素晴らしいのです。
まぁ、
「なかなか上手くならない…」
と考える人はネガティブ気質でしょうから、誰か何と言おうが、
「でも…」
と思うことでしょう。
それで、構いません。
自分に絶望し、他人に劣等感を抱いても構いません。
でも、自分の弱点に向き合って練習をすることだけは、止めないでください。
⑥成功して当たり前の得点パターンは、相手にバレないので何度でも使えます。
⑧繋ごうと思って繋ぐのではなく、強く打つ根拠がないから繋ぐのです。
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