やがてきみは泣き始める。

きみの涙がぼくのジーンズの上にぽとんと音を立ててこぼれ落ちる。

ぼくもやはり沈黙を守っている。

ただそこにいて、彼女の悲しみをそのまま受け止めている。

もっと強い力できみを抱き、もっと力強い言葉をきみにかけてあげればいいのに。11-74

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?