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両親との会話・僕の沈黙・蝉の鳴き声

 僕には友達もおらず、仕事もしていないので日常連絡を取るのは両親ぐらいだ。

 両親も高齢で、部屋の中でじっとしているので、他人と言葉を交わすのは、1日3度の食事の時だけだ。

 今週末は、梅雨の最終盤を迎えて、各市町村で猛威をふるっている。

 僕は、のんきに外すごい雨だねと言うと、父はこのくらいだと全然大丈夫だ、バケツをひっくり返した様な雨が数時間続かないと雨水が川を超える事はない。

 母も、食べるものが何もないね?僕は納豆があるよと言うと、冷凍食品のパスタは無いの?と言う。

 僕は、昨日の夕食で食べきった事を伝える。母は、納豆ですますよと直ぐに納得。

 僕の今日話した会話は、梅雨と夕食の話を5分程度、両親と交わしただけだった。

 よく考えると、ここ数年、デイケア以外では、両親としか話したことがない。

 TVも見ないので、社会情勢は両親の世間話であがったことぐらいしか知らない。


 後、とても楽しみにしているのが、noteのコメント交換です。

 内容は、挨拶程度の会話だけど、コメント自体が希少だし、好意が前提としてあるので僕も大変励みになる。

 僕も、余り深い内容には踏み込まないが、気になることを聞いてみたりする。

 僕のコミュニケーションは、家庭での両親との会話、デイケア職員との対話、noteのコメント交換ぐらいだろうか。

 両親との会話も1日に10分位、デイケアも1週間に1回、noteのコメントも希少である。

 僕は、日頃ずっと黙っているのだろうか?

 恐らく無言でいる事が、多いのだと思う。ちょっと怖い感じもする。


 僕の生活を想像してみると、朝7時に起床。

 直ぐに食事を済ませ、noteを開く。

 すきバックして、ビュー数やフォロワーの記事を確認する。

 7時半に服を着替えて、顔を洗い、カーテンを開ける。

 ゴミ捨てがある時は集積場へ持っていく。朝のルーティンはそんな感じだ。

 日中もやる事は、だいたい決まっていて、睡眠💤・掃除🧹・散歩🚶‍♀️・食事🍽️・noteのどれかである。

 僕は、仕事をするのが嫌いなので、ゆっくり時間が過ごせれば問題はない。

 僕が、今日気にしているのが沈黙である。

 自宅では、1人でいる事が多いので、黙っている事が多い。

 両親も高齢で、亡くなれば自宅に1人で暮らすことになる。

 これからAIが、発達するのなら、話し相手というか、返事をしてくれる機能が自宅にあればいい。需要があるのではないかと思う。


 でもここだけの話、沈黙って健康にも良くないと思う。

 心が穏やかで平穏であることと、黙って過ごすこととは少し意味が違うと思うし、沈黙って空気が張り詰めた感じもする。

 緊張感があると言うか、ストレス状態にある気がするのだ。

 僕は、随分と長い間そう言う状態にあるので、気づかないかも知れないけど、両親が部屋にいる時、直ぐにTVをつけるのは沈黙が嫌いだからだと思うのだ。

 僕は、結構沈黙を作りやすい性格をしているので、両親が亡くなり一人暮らしをする時には注意が必要だと思っている。


 梅雨のシーズンで、自宅にこもるケースも多い。

 今日もそんな日だった。

 今日少しだけ良いこともあった。

 13時ごろ眠たくなってベッドで横になると、30分位眠った。

 起きると、雨音が止み静かである。

 でも、パラパラと音がする、その奥、遠く向こうから、蝉の鳴き声がする。

 大きい声ではない、今から始めるよと囁いている感じだ。

 今年の夏、初めて聞いた蝉の声でした。

 僕がその声に気づくと、次第に雨足が強くなり、蝉の鳴き声はかき消されてしまった。

 部屋に立ち込める蒸し暑さと、強くなった雨音、かき消された蝉の声の余韻がある。

 僕は寝起きで頭がぼーっとする中、noteの着信音が気になり、iPadを手に取った。


 今、草彅剛が主演しているミッドナイトスワンを見ている。

 以前、小説投稿サイトに物語を書いていた女性の事を思い出していた。

 あの時の、ファンタジー作品がたまらなく読みたくなった。

 一度、最後まで読み終えたんだけど、今振り返るとSTORYが思い出せない。

 もう一度、小説の舞台にたってもらえませんか?

 貴方は今でも僕の光です。


 ミッドナイトスワンに、クラブでマスコミ関係の男が女性タレントを引き連れてお酒を飲むシーンがある。

 その時の男の言葉で、女性タレントに男に負けて恥ずかしくないかと叫ぶ。

 なぜか知らないけど、みっともない男の役が自分にぴったりだと思ったのだ。

 僕の日常は、何かを包み隠している様で、本当の姿は他人の事なんて気遣いもしない鈍感な男みたいだ。

 僕って他人を怒らす、失礼な男なんですよ。

 最後まで読んで頂き、本当にありがとうございました😊

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