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創作ノート

 家に閉じこもりがちなので昼食を取った後に車で外出することにした。小郡町にある明屋書店に行こうと思ったけど読みたい雑誌は売り切れていると思ったので小郡図書館の雑誌本棚にうかがうことにした。

 濱口竜介の映画に対する想いを読みたかった、ドライブマイカーより興奮した。その中で嘘と本音について話している。本当のことを本気で言葉にするそれが嘘になる。それが人をだますことだというのだ。

 僕は正直な人間だ。人をだますより騙されるほうがいい。嘘を言ったことがない。毎日正直に生きている。Mさんとの心理面接も自分の想いを大切にしている。毎日を生きる特別な感情を日頃から持ちたいしそれが映画を撮ることだと思うからだ。ここで嘘を言いたいけど頭の中に嘘が浮かんでこない。

 昨日デイケアを休むときに用事があるからと行きたくない気持ちをごまかした。人をだますつもりはなかったごめんなさい。

 人は人をだますとき物を盗もうとしたりお金を奪おうとする。詐欺を行う。
 例えば大人が子供にバイト代を出すから高齢者にオレオレ詐欺をしろという。子供はお金が欲しいから電話で年寄りに親密なふりをする。受け子の子供がお金を受け取る。
 今の話で高齢者を騙そうとしているのはだれか?大人なのか、子供なのかよくわからない。本気なのはお金が欲しいという想いだけだ。それが嘘になる。お金が必要になったとおばあさんに言わなければならないし人の良いおばあさんもそれを信じる。これはおばあさんをだます詐欺の話だ。

 でも僕は分かっている。ここで騙したのは子供の嘘ではない大人が子供に高齢者にオレオレ詐欺をしろと言ったからだ。悪いのは大人だ。

 例えば子供が3人いたとして全員が嘘をいう。その時お金がからんでいる。大人はいない。目的はお金を盗むことだ。正直者はいない。リードする人間が目的を遂行する。
 悪い奴らだ。先日ニュースで中学生が大麻を栽培して仲間に売っていたという。ネットで大麻草を買って栽培して仲間内で回していた。見張り役も小学生を使い大麻で誘う。タバコと同じにみている、軽犯罪って想っている。悪いことをしている感じではない。
 でも小遣いを稼いでいるやつがいる。人をだます嘘があって詐欺をしている。正直者は馬鹿にされる。

 社会も同じだろう。目的のために人を動かす奴がいて悪い奴がいる。小遣いを稼ぎたい。かなりまともな社会でも力関係があって得をしているものと損をしているものがいる。言葉に出さなくても悪いことに敏感になればいつも馬鹿を見ている人間がいる。
 そんな心を感じたい小説が書きたい。
 でもできるだけ優しい世界にしたい、鬼じゃなく、ひどくない。
 罪が許される寛容な世界は希望がある。

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