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日記 R4 5月9日(月)

 今日夕飯を食べた後に母がお風呂に入りたいと言うので見守りをした。簡単な介助と思う。僕はホームヘルパー2級の実技資格を持っていて実際に実務経験もある。母は要介護1で転倒の可能性があるので丁寧に経過を観察する必要がある。

 母が脱衣場にいて母が身体を洗浄するのを観ていて欲しいというので台所にある小さな椅子を脱衣場に運んで母を座らせた。脱衣場から浴室に入るところに段差があるので身体を支える必要がある。母は足元とお尻が冷たいのを嫌がり自分でお湯をかけた。ぼくはナイロンたわしに石鹸をつけてこすると母の背中にお湯をそそいだ、母は寒いからシャワーの温度を設定したいと言うので僕は浴室から脱衣場に移動して小さな椅子に腰掛けた。気づくと母は風呂に入るよと僕に声かけしてからずっと何か話している。

 母は入院しているときに色んな話をしてみんなを楽しませたこと、妹にお金がなくて2万円借りていると僕に説明した。僕は母親の話を聞きながら母は自分の話に興奮して頭の中がおかしくなり自分がわからなくなるところがあるので感情の変化がおかしな方向に行かないことに注意していた。

 1年前の母の日に脳出血で倒れて入院足に麻痺が残った退院から半年でトイレにいくときに転倒、大腿骨を骨折して2度目の入院・2ヶ月のリハビリ。本人もしょうねがいったというけど僕は父と母と本人でこれから生活する不安を抱えていた。1度入院して退院した後、僕は母を見守りながら3人で生活する方法を模索していた。しかし結果は転倒・骨折・再入院と身体の麻痺からさらに状態を悪いものにしてしまった。僕は素直に自分の見守る方法を反省する必要があると思ったし取り組み方を考え直さないといけないと母が2度目の入院してから退院するまで頭の中にずっとあった。

 7日の日に退院してから明日で3日経過する。母は回復する意欲もあるし今よりも良くなる自信もあるみたいだ。しかし状態は1回目の退院時よりも身体が動かなくなっている。僕は取り組み方について父と母のものを買い出しに行くときに少し話した。母は被害妄想が強く入院している時より興奮している、明日からリハビリに参加するけど生活環境が変化して心穏やかな生活を取り戻せるかわからない、身体を動かすことも大事だけど今度自分をないがしろにして入院することになったら家に戻れず施設のお世話になるかもしれない。父は自分できよつけるしかないというけど僕は周囲が不安に思っていることをなるべく母に声かけして自分で意識させる必要があると思った。

 僕が今母に感じている不安は歩くこと、お風呂に入ること、食事に対する不満、身体の痛み、病院の受診、リハビリ、家から1人で外出する時の行動(美容室・ATM・買い物など)だ。日常生活と社会生活でたくさんの不安をかかえている。そのことで3人が生活していくことに苦しむんじゃなくて楽に生活が取り組めれば静かに心穏やかにくらしていける。

 母が入浴してから体を洗浄、身体を拭いてパジャマを着るまで、僕の頭の中では心穏やかに母が暮らすこと、母が不安と向き合って自分のことを見失いためにはどうすればいいか?ずっと考えていた。僕は1度失敗しているので正解はわからないけど、手探りでするのも不安がある、母が信頼できる心の支えを家族で見つけることが重要。同じ失敗を繰り返したくない。まず優しさ、気遣い、声かけで不安を安心にしようと思う。

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