マガジンのカバー画像

[SS]アジア人外交官の憂鬱

75
清朝の終わり、東アジアが近代化を迎えると、私は北京に外交官として赴任した。北京で欧米諸国の中国への植民地化を目の当たりにして、私は日本の国家成立に向けて、明治維新への歩みを見届け…
運営しているクリエイター

#牛肉スープに感動した

日中の近代を本にする時、妻と初めて北京の屋台で食べた牛肉スープに感動した。北京の食文化に中国のロマンを感じて、妻と私は京劇で演じた世界をお互いが理解する言葉に感情が揺さぶられた。私が観た清朝の終わりは、牛肉スープの味が中国人の歴史を物語っていて、本の印象を決めるのに十分であった。