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[SS]アジア人外交官の憂鬱

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清朝の終わり、東アジアが近代化を迎えると、私は北京に外交官として赴任した。北京で欧米諸国の中国への植民地化を目の当たりにして、私は日本の国家成立に向けて、明治維新への歩みを見届け…
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#私の仕事

清朝は鎖国を継続したいらしいが、欧米の列強は開国を迫るだろう。日本も近いうちに清朝と同じ状況を経験するはずだ、私は北京でそんな事を気にしながら生活している。コラムでも同じ様な事を話している、外交官である父は幕府の交渉を担うと思うが私には憂鬱であった、政治的緊張ほど嫌なものはない。