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ヨガクラスの値段の付け方(前編)

ヨガインストラクターが
自分主催でクラスを実施するとき
最初に悩むのが
「クラスの値段」です。

自分のヨガクラスという商品に
どのようにして値段をつけたら良いのでしょうか。



無料以外はだいたい一緒

ヨガインストラクターデビューを目指す生徒さんから
「今度クラスをやってみようと思うのですが、1レッスンいくらにしたらいいか迷っています🙄」
といった相談を受けます。

これすごく悩みますよね。
自分のクラスに自分で値段をつけるということですから
これは主観的だと出来ないですし
客観的に周りを見渡し過ぎても余計に悩む一方です。

僕はこのような相談を受けたときに
まずお伝えするのは
「0円以外ならそんなに変わらないですよ」
ということです。

もちろんですが
法外な値段でなければ
500円だろうが3000円だろうが
そこまで差はないと考えているので
そこは経費との兼ね合いで設定すれば良いと思います。



無料は無料じゃない

一方で
「ただより高い物はない」
と言われるように
0円という設定が一番難しいです。

最近では
コンテンツの無料化がどんどん進んでいます。
YouTubeは無料で観られるし
初月無料のようなサブスクリプションもたくさんあります。
よく考えたら
僕たちのスマホに入っているコンテンツであるアプリは
ほとんどが無料です。

ヨガのレッスンもそうです。
ビーチやパークで無料で受けられるクラスがあったり
インスタライブやzoomの無料クラスがあったりもします。

この様に
周りを見渡せば
0円のヨガクラスがたくさんあるのです。

ですが
ここに釣られて
安易に自分のヨガクラスの料金設定をしてはいけません。

YouTubeは広告費やタイアップ(※動画内で商品を紹介してその企業からお金を頂く)で収益化していますし
初月無料のサービスは
言い換えるなら翌月以降に収益化しているわけです。
アプリなんかは
ある程度までは無料でこの先は課金!
みたいな設計になっていますよね。

つまり
世の中の0円の商品は
実は0円ではなくて
キャッシュポイント(お金を払わせるタイミング)を
別のところにずらしているだけなのです。

もしあなたのヨガクラスを0円に設定するときが来るのであれば

A:別の場所にキャッシュポイント(収益が発生するところ)がある
B:完全にボランティア的な慈善活動

このどちらかに当てはまるときです。
それ以外で0円クラスを行うのは
どうしてもデメリットの方が目立ってしまうので
オススメではありません。



無料は消費者も損をする


一度
消費者側の立場になって考えてると
意外と消費者の心理は
「安ければいい」
「無料ならもっといい」
というような単純なものではありません。

想像してみてください。
「タダでハワイ行けますよー」と言われたらどうですか?
僕は怖すぎて絶対に申し込みません。

居酒屋でたらふく食べて飲んだのに
「お会計は要りません」と言われたらどうですか?
僕は有難さより申し訳なさが勝って
次から行きづらくなります。

このように消費者の心理は
商品やサービスの価値に見合った分のお金を支払うことで
安心を得られるようになっています。
むやみやたらに無料にするという行為は
消費者からこの安心を奪うことになるので
場合によってはちょっとした恐怖心や申し訳なさを
消費者に与えてしまうのです。

ヨガは心に安らぎを与えるものなので
僕たちヨガ提供者は特に注意しなくてはなりませんね。

つづく

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