tabiusagi

20年以上お休みしていたピアノを最近再開。生半可な文房具(というかノート)好き。Bro…

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20年以上お休みしていたピアノを最近再開。生半可な文房具(というかノート)好き。Bromptonに乗り始めて10年超。これといって目的のないnoteですすみません。

マガジン

  • タンゴバンドのピアニストへの道

    クラシックしかやってこなかった中年アマチュアピアニストが、タンゴのアンサンブルに挑戦します。(ヘッダー画像 @travelbuenosaires)

  • 本の雑貨店

    本(主に小説)に出てくる道具で、現代の生活では見たこともないようなもの、だけどなんだかすごく便利そうだったり、仕組みがどうなってるのか気になったり、ぜひ手に入れて使ってみたいと思ったりするモノや、今は使わなくなったけど懐かしいモノなどを、集めてみようと思います。

  • 苔か苔以外か

  • ピアノの話

    2019年より、長らく休んでいたピアノを再開。練習のなかで思ったこと、音楽本を読んで考えたことなどの記録。

  • 生半可に俳句をはじめてしまった話

    俳句についての自分の記事をまとめてみました。

最近の記事

碧空 Blauer Himmel

2022年秋から、タンゴバンドの練習に参加し始めた。月に2、3回、公民館のピアノ(あるいは電子ピアノ)のあるスペースに集まって、みんなで音出し。練習日は早くから伝えられているが、その日にどの曲を練習するかは、練習日まで一週間を切ったあたりに知らされる。ほとんど弾けない曲をいきなり合わせることもあるので、けっこうハラハラする。とりあえず片手だけ弾いてみたりして、なんとかくらいついていくのだが、普段ひとりで練習しているとまずこういうことはないので新鮮だ。そんな状態で合わせても、ど

    • 涙と笑い

      タンゴの練習の見学に行ったのが2022年の初夏。そこから2年近くが経過しようとしている。その後、譜面が次々に送られてきて、練習にも参加、2023年1月にはなんともう初ステージ。その後も夏と秋に舞台に出て、今年ももう1回目の発表会を終えた。 ドンドコ送られてきた楽譜のなかで、ステージですでに弾いた曲や、だいたい弾けるといってもよかろうと思える曲の数を数えてみたら、なんともう17曲もあった。いくら1曲が3分程度と短いとはいえ、ひとりでちまちまとやっていたらこうはいかない。 バ

      • 『ロスノフスキ家の娘』のシャツ

        サラリーマンだった父は通勤電車でいつも何かしら本を読んでいた。池波正太郎とか藤沢周平の時代小説のほか、ジョン・ル・カレ、フリーマントル、ディック・フランシスなど翻訳ものも多くて、ジェフリー・アーチャーもお気に入りの作家のひとりだった。中学か高校のとき、父の書棚にあった新潮文庫の『ケインとアベル』と、その後日譚『ロスノフスキ家の娘』をなんとなく手に取って、物語に引き込まれ一気に読んでしまった。ベルリンの壁が崩壊する以前の話である。 月日は流れて2016年、ヒラリー・クリントン

        • 「葉書でドナルド・エヴァンズに」の電話

          詩人・平出隆の『葉書でドナルド・エヴァンズに』(作品社、二〇〇一年)は、オールタイムベストの一冊。『ウィリアム・ブレイクのバット』(幻戯社、二〇〇四年)というエッセイで初めてこの著者の文章を読み、他の本も読んでみたくなってすぐに何冊か読んだ。図書館で借りて読んだこの本は特に気に入って、ぜひ現物を入手したいと思ったが当時すでに絶版。ネットで探せば買えるとわかっていたが、この本はなんとなく「どこかできちんと現物に出逢いたい」という気がしたので、すぐには買わずにいた。数年後、思いが

        碧空 Blauer Himmel

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        • タンゴバンドのピアニストへの道
          4本
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          11本
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          9本
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          3本

        記事

          イルゼ・アイヒンガーのボタン

          なぜかボタンというものが好きである。系統だてて集めているわけではないので、コレクターとはいえないが、一生かかっても使い切れないくらいの数のボタンを持っているし、これはというものに出会うと買ってしまう。新しくシャツやカーディガンを買うと、多くの場合はボタンを付け替えてから着る。「いいボタンに替えたら映えそう」という理由で服を選ぶこともある。 ボタンの歴史は古く、現在のように大量生産される前には美術品や工芸品のようなものだったこともある。現在はプラスチック製のものがほとんどだが

          イルゼ・アイヒンガーのボタン

          コケ対キノコ

          自宅マンションのエントランスにある植栽(背の高い木が植わっている)の土や木の根っこや樹幹、そしてその部分を囲っているコンクリート部分に、青々と苔が茂っている。例によって種類はよくわからないが、どうやら何種類か生えているようで…樹幹と根っこ、土の部分、コンクリート部分とで、それぞれ違う苔が生えているようだ。 そしてここには、ときどきキノコも顔を出す。 家人が「金色のキノコを見つけた!」とメッセージを送ってきたので、しばらく注視していたら、たしかにメタリックな質感のキノコがい

          コケ対キノコ

          苔読書 その3

          先日、アルプスの野生のクマのドキュメンタリー番組を見ていたら、クマの足元に生えている苔が気になって仕方ない。そして最近、苔本以外の本をほとんど読んでない。これだけ集中してワンテーマで読書するなんて…夏休みの自由研究か?実際、いまは自由研究を誰かに提出したいくらいの気分です。 『苔三昧 モコモコ・うるうる・寺めぐり』 大石善隆著 岩波書店  旅先に苔庭があればもちろん行くけれど、自分の関心はどちらかというと路傍の苔とその生えている様子にあるのだ…と思っていたが、苔庭にフィー

          苔読書 その3

          苔読書 その2

          一度、苔観察会などに参加してプロの方の指導を直接仰ぎたいと思っているのだが、その機会もまだなく、とりあえず手当たり次第に苔本を読み漁っている今日このごろ。 『コケのふしぎ』 樋口正信著 SBクリエイティブ 植物学者の著者による新書版の入門書。カラー図版が多く、しかし紙は光沢がないので目にやさしく、重さもなくコンパクトなのもよい。 内容としては、特に第4章の「コケを科学する」がおもしろかった。特に苔の果たしている生態系での役割が興味深い。コケの間に砂が積もり、やがてはそ

          苔読書 その2

          苔の名は

          いま住んでいる品川区のマンションには、外階段が2ヶ所あり、木が植わっている中庭っぽいところが3か所、さらにエントランスに大きな木の生えてるところがあって、そのいずれにもかなりの苔が生えている。毎日様子をみられる苔スポットが4か所あるということだ。 このマンションに住み始めた2015年には、4か所ともまだまだ土の黒いところが勝っていたと記憶しているが、年々苔の緑の部分が増し、最近は苔がかなり旺盛に繁茂している。 苔図鑑を見るするようになって以来、毎日のようにこの中庭を眺めて

          苔の名は

          小松で苔さがし

          7月最後の週末にわけあって小松というところへ行った。北陸は初上陸!とはいえ、観光や苔観察が主目的ではなかったので、金沢にも行ってないし、小松市内にある苔好きの聖地・苔の里にも行かなかった。 それでも、すばらしい苔との出会いがあったのです。これまでまだ遭遇していなかった種類にも出会え、一部は同定もできたのでした。 小松には木場潟という湖があり、そのまわりの平地にずぅーっと水田が広がっている。サギその他の水鳥が飛び交い、とてものどかな風景…なのだが、2024年に北陸新幹線が金

          小松で苔さがし

          苔読書 その1

          苔に興味を持ち出してから、すごい勢いでいろいろな苔本を読んでいる。 自然科学系の本を読むことは少なかったし、苔については本当になにも知らなかったので、どの本を読んでも非常に新鮮で、学びが多い!同じ苔を扱うのでも、視点もさまざま。 自分のための備忘録もかねて、どんどんご紹介します。 『ときめく図鑑Pokke!ときめくコケ図鑑』 山と渓谷社の「ヤマケイ文庫」は、無線とじの背中の接着剤が硬すぎて開きが悪く、文庫なのに手になじまなくてすごく読みづらくて残念で、もう買わないと

          苔読書 その1

          苔に注目するようになったキッカケ

          もともとお庭をみたりするのは好きだったが、特に苔に興味を持ちだしたのは、去年の梅雨時にとある場所でみつけた苔がキッカケでした。 友人宅のそばを歩いていたら、いまどき珍しいきれいな竹垣があり、その向こうのお庭には紫陽花が茂っていて、花が外からも見えるくらいの高さにまで成長していて美しい。 ぼんやりと眺めていたら、竹垣のところどころが緑色になっている。あれはいったい?と思って近寄ってみると… 竹と竹を結んでいる、麻紐の上にだけ苔が生えてる!それもフサフサ!カワイイ!それにお

          苔に注目するようになったキッカケ

          苔を意識するということ

          ルーペを持って最初の旅先はたまたま盛岡だった。 盛岡で苔が見られそうなところを探してみると、市内では城跡公園ほかいくつかの庭園が見つかった。遠野まで足を伸ばす予定もあったのでそちらも調べておいた。 実際に苔を意識して歩きはじめて気づいたことは…苔って本当にそこらじゅうに生えてて、どこででも見つかるということ。そして、市街地の身近なところで見つかるような苔は、おそらくありふれた数種類のみだろうとたかを括っていたのだが、どうもそうでもないみたい。そして、とにかく種類を特定する

          苔を意識するということ

          苔が気になっていた

          なんだか最近、苔が気になる。気がつくと、石垣とか石灯籠とかに、苔が生えていると写真を撮っていた。苔がきれいな庭といわれれば見に行きたいと思うし、滝とか、せせらぎとか、気持ちのよい場所には苔が生えているものだ。 そしてあるとき、某所で苔の本に出合った。 文庫本でコンパクトで、装幀もちょっと渋くていい。これを読んで、苔について少し勉強してみてもいいなぁ、苔の種類がわかるようになったらおもしろいかも、と思って購入した。 そしてさっそく読み始めてみると、はじめのほうに苔観察のた

          苔が気になっていた

          練習を見学してみた

          練習の日、待ち合わせ場所に20分ほど早くついてしまったので、近くをふらふらしていたら、5分経ったところで父からの着信が…出られなかったのだが、待ち合わせ場所に戻ってみるともう数名いらっしゃる。自己紹介をして、他の方のお名前をうかがったところで、リーダー的な方がひとこと。 「では行きましょうか」 えっ、みなさん私をお待ちだったんですか…待ち合わせ時間までまだ10分以上あるのに(汗) さて、みんなでぞろぞろと練習会場へ。そこですでに待機されている方もいて、メンバーは総勢6名

          練習を見学してみた

          タンゴバンドのピアノとは?

          長年休んでいたピアノを再開して4年ほどが経過。今後も楽しくピアノとの付き合いを続けていけそうな感じ。弾きたい曲のリストは長くなっていく一方だ。 ずっとクラシックのピアノをやってきたので、基本的に今後もクラシックがメインとなるだろう。合奏とか連弾とかも機会があればやりたいな…とは思っている。一方、クラシック以外の曲も大好きで、ロックやジャズの曲を聴いていてもピアノが気になる自分は、他のジャンルにも挑戦してみたい気持ちがある。 なんてぼんやり思っていたら、父が突然「タンゴのバ

          タンゴバンドのピアノとは?