はこハブ通信 7 那須に行ってきました!

2023年もスタートして早やひと月半。
点主は元旦に家族ともどもコロナにり患してしまいました……。
さまざまな症状が改善されて、ようやく元気になりました。
ご心配おかけいたしました。もう大丈夫です!

さて、昨年12月初旬に那須に伺って「はこハブ」で導入する木箱のサンプル引き取りと打ち合わせをする予定でしたが少々延期となり、去る1月22日、ようやく現地に行ってきました!

お邪魔したのは那須高原SA近くにある、「建築工房 槐」さん。槐は「えんじゅ」と読みます。
棟梁の中島睦巳(むつみ)さんは京都生まれ。地元で大工を始め、奈良と栃木で宮大工の修行をされて、この地にご自分の工房を設立されました。
寺社仏閣だけでなく、一般建築のほか、古民家再生、店舗造作、家具などの製作もこなされながら、大学で教鞭を執られる奥さまと、まだ小さな息子さん、そしてご親族と自然豊かな那須で充実した日々を送られています。

2年前にいろいろなご縁で伺った能登の「龍昌寺」で初めてお会いして以来、漠然となにかお仕事をお願いしたいと思っていたのですが、このたびおそるおそる「はこハブ」用の木箱の製作を相談してみたところ、快く引き受けてくださることになったのは前回お話しした通りです。

工房前には、酪農農家さんが乳牛の飼料の干し草作るためのひろびろとした牧草畑が広がっていました。
招き入れていただいた作業場には見たこともない大工道具がたくさん。

この柄が湾曲した道具は「釿(ちょうな)」といいます。木材をこれで削ると表面に独特な凹凸の風合いが生まれます。神社仏閣建築の際の柱の粗削りの道具としていまでも用いられています。

そしてもう一つ、この槍のような形をした道具はその名のとおり「槍鉋(やりがんな)」といいます。

皆さんがよく知っている、木材の上をまっすぐに滑らせて表面を削る道具にカンナ「鉋」がありますが、登場するのは16世紀以降。それより以前は槍鉋がその作業を担っていました。

初めて目にする道具ばかりで興味津々でしたが、さらに驚いたのはこうした道具を長く使うための道具もすべて自作するということ。たとえば刃を研ぐ砥石などは刃先の曲線がすべて異なるため、道具の数だけ砥石も自作するそう。道具を使いこなすために道具も一から作る。大工という仕事の奥深さを目の当たりにしたのでした。

そしてようやく対面した、はこハブ用の木箱!!
工房に保管してある解体した家屋の古い杉板を使用した木箱は、店の雰囲気にもぴったりとなじむ落ち着いた風合い。手触りもよく、外側には取っ手を兼ねた補強板を巡らせてくださっていました!

自分が想像していた以上のクオリティに、これなら箱主さんにもじゅうぶんに喜んでいいただけると納得し、中島さんに引き続き製作をお願いしました。
那須もこれからが冬の厳しい季節。伺った当日もおそらく氷点下近くの気温でした。木箱は雪で現場仕事ができないときに少しずつ作ってくださるそうです。感謝。

この日は薪ストーブの前で美味しいお菓子とお茶、その後「道の駅 東山道伊王野」で巨大な水車で挽いた地元のそばの実で打ったコシのあるおそばをいただき、さらにお隣福島県の白河まで足を延ばして強行軍ながらも楽しいひとときを過ごすことができました。車の総走行距離520キロ!

中島さま、ご家族のみなさま、まことにありがとうございました。

さて、いよいよ「はこハブ」は本お申し込みを開始いたしました!
これまでにいただきましたアドバイスやご要望をもとに仕様・料金を見直し、新たに特典などを設けて皆さまにとってより価値ある集いの場・発信の場づくりを目指していきたいと思います。

「はこハブ」にご興味のある方、箱主さまをご希望の方は、下記より詳細をご覧いただけます! どうぞお気軽にお越しくださいませ!!

📚本箱からつながるはじまる、新しいわたし――「はこハブ」

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