ねころんでロンゴ(論語)~仕事探しは…

述而第七

原文

子曰。富而可求也。雖執鞭之士。吾亦爲之。如不可求。從吾所好。

書き下し

子曰く「富にして求むべくんば、執鞭(しつべん)の士と雖(いえど)も、吾亦(また)之を為さん。如(も)し求むべからずんば、吾好む所に従わん」


孔子がため息交じりに言った。
「まぁ、金だけが欲しければ、行列の鞭振り(※)みたいな仕事だってやればいいんだけどね…。でもさぁ、そうじゃないんだよね…。結局、自分のやりたいコトやるしかないっていうか、ぶっちゃけ、好きにさせて」


弟子「(*・ω・)(*-ω-)(*・ω・)(*-ω-)ウンウン♪」

※王侯が出入りするときに列の先頭で鞭を打ち鳴らして魔除けをする人。基本的に身分が低い人の役目

寸感

上海の住んでいる時に何が辛かったかっていうと、「○○は金が儲かるのになんでやらないんだ」、「ほかの男はもう月に〇万元もらっているのに」、「起業もしないなんて」などなど、ひたすら金額で人間評価が決められて、そのためにはプライドも品性も道徳も捨てろと求められたことだった。


それが正しいとか間違っているとかじゃなくて、私はそれとは違う価値観を持っていたので、それに従うことができなかった。同時に周りがそういう価値観になる理由もわかったから、正直ツラくて…。


まぁそれはいい。


けど、「金だけ」が目当てだったら、医療機関に勤めてマスク仕入れて転売して2000万円稼ぎました~ってSNSで自慢したり、Twitterでデマ流してトイレットペーパーの転売とかしたりすればいいんだろうけど、それができないから、いろいろ悩む。


逆に、そうなれれば楽なんだろな…とか、うらやましくもなる。
悩む…ということが覚悟が足りないせいなのかな。

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