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FIRE後の経済的な面での変化

サラリーマンがFIREした場合、当然それまで会社からもらっていた給与収入が無くなります。
失業給付などの公的扶助も、一定期間しか受けられないため、定期的な収入が無くなるのは、精神的にかなりプレッシャーになります。
私はFIREに向けて時間をかけて準備していたため、ある程度は予想はしていましたが、それでも毎月決まった日に振り込まれる現金収入が無くなるため、クレジットカードの引き落とし日に合わせて銀行口座にお金を移動させておくなど、今まで以上にお金の流れに注意するようになりました。
そのような体験を踏まえ、私のFIRE直後の経済的な面での変化を書いていこうと思います。


FIRE後の支出について

生活費

まず、支出についてですが、日常の生活費についてはFIRE前と変わらないか、むしろ減りました。
元々FIRE前から節約生活を送っていましたが、FIREによってさらに時間的な余裕が生まれたため、自炊をする比率が増えるなど支出の抑制につながっています。
また、無駄な飲み会などは、コロナ禍でだいぶ減っていましたが、FIRE後は皆無になり、その点でも支出は大きく減っています。

また、小さなことですが、会社員時代はワイシャツやスーツ、コートなどをクリーニング屋に出していました。
クリーニング代も最近は値上がりしていて、安いところでもワイシャツ1枚200円くらい、スーツ上下で1,000円くらいします。
コロナ禍で在宅勤務が増え、だいぶクリーニングに出す頻度は減っていましたが、FIRE後はほぼゼロになりました。

一方、「おうち時間」が増えると、どうしても光熱費が増えてしまいます。
ただ、私の場合は在宅勤務を経て徐々に「おうち時間」の充実を図っていたため、FIREによって急に支出が増えるということはありませんでした。
また、長期で旅行に出かけることが増えたため、その間の自宅の光熱費がかからなくなり、総合的には光熱費は減っています。

また、交通費についてですが、これまでは都心の会社までの定期券が支給されていたので、東京の都心に遊びに行く場合は、会社の最寄り駅まで無料で電車を利用出来ました。
FIRE後は定期券が無くなるまで、都心に出る度に往復2,000円近く交通費がかかることになってしまいました。
都心に用事があるのは月数回くらいなので大した出費ではないですが、安い私鉄や1日乗車券などをうまく利用し、また可能な場合は車で移動するなどして節約しています。

以上、FIRE後の日常生活における支出は、減少したものと増加したものがありますが、総合的に考えると減っています。

旅行の費用

私は旅行が趣味で、長期の海外旅行に行ったりするため、その分支出は増えました。
しかし、FIREによって時間的に余裕が出来たため、閑散期の安いチケットやホテルを取りやすくなり、連休やハイシーズンにしか旅行に行けなかった会社員時代に比べ、割安でお得な料金が適用されるようになりました。
リゾートホテルなども、オフシーズンは大幅に割引されるケースがあるため、上手く利用してバカンス気分を味わっています。

また、私はスズキのアルトという軽自動車に乗っていたのですが、FIREの準備として少し大きめのワゴンRに買い換えました。
若干大きめのワゴンRに変えた理由は、「車中泊」をしようと思ったからです。
コロナ後はインバウンド需要の増加で、国内のホテルは平日でも高くなってきているため、「車中泊」をうまく組み合わせて節約しています。
車を買い替える際も、ディーラーの「展示車」を中古で買い、古いアルトを下取りに入れたのですが、アルトも意外に高く売れ、状態の良いワゴンRを格安で手に入れることが出来ました。

このように旅行についても、FIREを機に色々と工夫して、これまでよりも安くあげられるようになっています。
旅行に関する記事については、後日詳しく書こうと思います。

FIRE後の社会保険と住民税の負担

FIREをすると、会社員時代に給与から天引きされていた税金や社会保険料を自分で収めなければならなくなります。
毎月の給与から天引きされていたころはあまり気にかけていなかったですが、FIRE後は年額で提示されるため、納付額の大きさに驚きました。

社会保険(健康保険・国民年金)と住民税については、工夫次第で少し安く抑えることが出来るようになります。
税金と社会保険については、細かく書くと長くなるため、改めて別の記事で書いてみようと思います。

FIRE後の収入について

FIRE後の収入に関してですが、私の場合、主に株の配当金と、REITと投資信託の分配金になります。
それに加え、株やFX、仮想通貨などの売買による利益を想定しています。
配当金や分配金については、ある程度年間収入の予測が出来ますが、売買損益は運次第といったところです。
だた、調子に乗って売却益を出し過ぎると、税金や健康保険料の負担が増えるので、良く考えながら上手に運用していこうと思っています。

生活費の捻出

日常の生活費の捻出は、基本的に配当金と分配金で賄い、投資元本には手を付けない計画です。
今後、大きな買い物をする予定も無いため、病気や怪我をしない限りは、当面大きな支出はありません。
保険は掛け捨ての医療保険に入っており、よほどの難病にかからない限りそれで賄っていけると考えています。

株の配当金は、決算期日の関係で6月や12月に支払われることが多いため、毎月のお金のやり繰りには気を付けなければなりません。
私の場合、日常の生活費はかなり抑えていて毎月変動が無い一方、旅行の際の航空券やホテル代が大きな支出となります。
FIRE後はクレジットカードを新たに発行するのが難しいため、クレジットカードの引き落とし日に残高不足で信用情報に傷がつくのは、会社員の時以上に気を付けなければなりません。
クレジットカードの請求書とにらめっこしながら、銀行口座の残高が不足しないよう、証券口座から資金を出金するようにしています。

株などの取引

株などの売買に関しては、現在のところアクティブな取引を行っておらず、ポートフォリオの見直しのため、月に数回取引をする程度です。
ただ、今後は株の売買についても知識を身に付けて、失っても良い程度の金額でデイトレードやスキャルピングをしてみようかと考えています。
株式やFX、仮想通貨などの取引に関する考え方についても、細かくなるので別途記事を書こうと思います。

今後の仕事について

昨年の6月にFIREして約1年経過し、これまでのところ順調にFIRE生活を楽しんでいます。
私は元々会社という組織に対する違和感からFIREを目指したため、今後は「宮仕え」することは考えていません。
また、アルバイトなど、他人に雇用されて労働することも考えていません。
一方、私は人を使って仕事をするというのも苦手なため、事業を起こすということも無いと思います。

現在のところ、私はFIRE生活を堪能していますが、FIREした人の多くは、その後再び働き始めるというデータもあるようです。
私も、何かやりたいことが見つかったら再び仕事をするかもしれませんが、自宅や外出先、旅行先でも出来るノマドワークのような仕事を、短時間するのが自分に向いているのではないかと考えています。

いずれにしても、将来どのようになるかは予測がつかない面があるため、情報に対する感度を上げ、また、どのような状況に陥っても対処できるよう、知識やスキルを身に付けていこうと考えています。
そして、仕事を通じて何かしらの自己実現を図れれば良いと思いますが、まだそれは模索中です。

ハナショウブ。花言葉は「優雅」「心意気」「優しい心」「うれしい知らせ」。

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