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MARBLANCが見ている未来と成長性

こんにちは。食肉スタートアップ、株式会社MARBLANC 代表の佐藤です。

私たちは、日本国内3兆円、世界200兆円の巨大な食肉市場において、30年後のスタンダードとなることを本気で目指しています。

本記事では、MARBLANCが理想とする未来とそのゴールに向けた戦略、その一環として、今回、株式投資型クラウドファンディング(以下:ECF)を実施するに至った理由を記しておきます。

▼クラウドファンディングの概要はコチラ▼


後世と世界に誇る食肉文化を

MARBLANCは、食肉卸2代目アトツギによって設立された会社です。

コロナ禍で家業に戻った際「どうして家業で扱う和牛はこんなに美味しいにも関わらず、有名産地の和牛との間に3倍以上もの価格差が生じてしまっているのだろう」と感じたことが全てのスタートです。
それから、この業界での繋がりが増えていく中で、知り合いの畜産農家から

「競りを通した今の基準では、消費者が脂を避けているをわかっていても、脂を多く入っている牛や有名産地の牛でなければ高く売れないし、牛を出荷すればするほど赤字になる」

という畜産業界の現実を聞き、この業界の歪みを解消しなければ、本当に価値のある美味しい和牛を肥育している農家が衰退していき、消費者にとってもデメリットがあると感じました。

(事実、脂が多く、有名産地の牛肉に高値がつく現行の価値基準は、産地偽装問題等の社会問題の要因となっているため、消費者も他人事ではないのです…)

農林水産省の調査によると、肉用牛の生産農家数は2013年から約20万軒が廃業。
そのうち8割以上が資金繰りの悪化に起因すると言われている。

だったら、小売事業者として、お肉の適正な価値を消費者に伝えていき、その利益を生産者に還元していくことが何よりもすべきことなのだろうと思いました。

同時にそれは、綺麗ごとだけではなく、長期的に会社にとっての競合優位性になるだろう、と。

私たちは、近い将来、競りによる仕入れから生産者との直接取引にウエイトを変えていくことで、高品質な和牛の安定供給と高い生産透明性を提供していきたいと考えています。

世界最大の食肉消費量を誇るアメリカでは、既に食肉に対するパラダイムシフトが起こっています。価格重視での消費から、いかに質が高く、社会にとって良いもので、自分らしさを叶えてくれるのかが購買のポイントになってきています。

そのニーズを受け、アメリカの食肉スタートアップ企業が、わざわざ日本の畜産農家を回り、直接取引を行い始めていますが、それは、本来、日本から各国にアピールしていくものではないでしょうか。

国内外のニーズに対応し、「後世と世界に誇る食肉文化」の構築は間違いなく他社との差別化になる。

日本においては、長引いている経済低迷の影響もあり、なかなかこのニーズが主流になってくるには時間がかかるかと思いますが、持続可能で海外に対しての販売力がある、「後世と世界に誇る食肉文化」を創れる会社こそが、この業界で勝ち残っていくのだと考えています。

川下から川上へのドメイン展開

質の高いものを扱っているとは言え、消費者に受け入れてもらえなければ、いくら仕入れても生産しても意味がありません。

何よりもますはじめに行うべきは、「味の違いも特にわからない、消費期限は短くて不便、デザイン性も乏しくて、牛肉はこういうものだ」と思っている消費者に対し、お肉の新たな価値を提供することだと考えました。

大手カタログギフト会社のリンベルによる調査によると、もらいたいグルメギフトランキングでは堂々の1位に「精肉」がランクインする一方で、実際に贈られる割合はグルメという括りの中でも5位。ギフト全体としては、今までにお肉をギフトとして使用したことのある人の割合は、わずか、13.4%にしか満たないのです。

私たちは、このギャップこそが、業界の課題であり、最大のチャンスだと捉えました。

国内3兆円あるギフト市場において、わずか4%しかシェアが取れてない精肉のシェアを拡大できるブランドがあれば、業界のゲームチェンジャーになれるはずなんです。

だからこそ、私たちは、今までになかった現代の消費者が求める和牛の在り方を模索し、「お肉そのものの味」と「ユーザー体験」を向上させる和牛を提供しています。

業界の諸先輩からは「そんな値段で有名産地以外の肉が売れるわけない」と散々言われてきましたが、3月末に自社ECサイトをOPENしてから、着実にリピーターは増加しており、

STEP1.  まず試しに自分で買ってみる。「こんなお肉、初めてだ!!」

STEP2. ギフトで使ってみる。「めちゃくちゃ喜ばれた!」

STEP3. ギフトの定番になる。「人を選ばず贈れるからギフト選びのストレスがなくなる!」

という好循環ができていると分析しています。

Makuakeでの応援購入からスタートし、2024年の3月末に自社ECサイトオープン。単品購入モデルの高価格商品にも関わらず、Makuakeからのリピート顧客もついており、購入者の約1/3が3か月以内にリピートしてくれている。

ここでしっかりと事業単体で黒字化し、販路を抑えておくことができれば、商流の川上にドメイン展開していく際にも、無理せず、確実に売り上げを伸ばしていくことが期待できます。

具体的には、国内EC小売⇒国内小売⇒国内卸売⇒海外輸出までの展開を10年以内に実現させます。

ECFとMARBLANCの相性は抜群

ぶっちゃけた話、今回、MARBLANC社がECFでの資金調達に挑もうとした時、メンター含め多くの方から、「次回の調達に影響が出るので辞めておいた方がいいのではないか?」とご提言をいただきました。

現在の日本国内の市況から見て、そのECFに対する見方が徐々に変わってきているとはいえ、ECFの活用は、確かに次回の資金調達の幅を狭まる可能性は多少なりともあると思っています。

自分で言うのもおこがましいですが、私自身がEC運営とマーケティングに少しだけ知識があることもあり、今期中の単月黒字化はほぼほぼ達成できるでしょう。(今期中は無理やったらすいません、けど、絶対言うてる間に達成します。)

そんな中でも、外部からの資金調達を希望し、なおかつ、ECFをその手段として最終決定したのかは、私たちのビジョンに関わっています。

「後世と世界に誇る食肉文化」を創るにあたって、「透明性」が重要なファクターだと思っています。
(ここで言う透明性とは、熟成ノウハウの開示といったものではなく。あくまで「商流の見える化」の話です)

そして、その透明性を示すために、個人投資家という形でMARBLANCに携わってもらい、少しでもこの業界に興味を持ってもらえる状態にすることが大事だと考えています。

同時に、他力本願になってしまい恐縮なのですが、会社の成長スピードをさらに上げるためにも、MARBLANCのエバンジェリストとして、商品開発から参加していただき、実際にギフト利用をすることで宣伝もしてもらえると、とても心強いですし、より成功の確実性が高まります。

MARBLANCの事業とECFの相性は抜群に良いんです。

最後に:MARBLANCの強みと勝ち筋

代表がビジネス大好き人間っぽく見えるので忘れられがちなのですが、MARBLANCはマーケティング会社ではなく、最高に美味しいお肉を提供する会社です。

MARBLANC ヘレステーキ

ECF公開初日も、朝から、移転後初となる熟成肉のテストをしていて、時間も忘れてLab.(マーブランの熟成肉製造拠点)に籠っていました。

仕上がりが良すぎて興奮してました。

本当、お肉って奥が深くて、毎日勉強することばかりです。

そして日々の学びをダイレクトに商品に反映させています。

2カ月前にMARBLANCのお肉を食べた人も、今月食べてみたら、その進化を感じてもらえると思います。

だからこそ、単品購入型の商売にも関わらずリピートが多いのだと信じています。

そして、何より、MARBLANCの宝は、メンバーです。

私一人では、こんなに素晴らしい商品は絶対に作れませんでした。

「苦手なことは全部僕に投げればいい」とはよく伝えているのですが、ブッチャー(肉の職人)しかり、デザイナーしかり、気が狂ったように、自分の専門分野を突き詰めています。

おかげで、新しいスキルの習得も作業スピードもめちゃくちゃ早い。

「本当に価値のあるヒト・モノ・サービスが評価される」がMARBLANCの存在意義です。
(詳しくはコチラ ⇒ https://marblanc.co.jp/aboutcompany

また、ここで公表するか迷いましたが、ブッチャーに至っては、もともと10年間引きこもりでした。

「そんなリスクのある人間、よく一緒に仕事しようと思ったな」と言われることも、しばしばありますが、答えは明確で、「MARBLANCのバリューと完全に一致していたから」です。

きっとこれからも成長し続けるだろうし、仕事も丁寧なので、日本有数のブッチャーになるだろうと勝手に思っています。

MARBLANCでは、そういうものをきちんと評価していきたいし、才能ある優秀なメンバーが安心して働き続けられる環境を守りたいと思っています。

だから、MARBLANCは絶対に成功させないといけないし、成功すると思っています。

迷ったときは、その先の未来が見たい方を選ぶようにしています。

今回、僕が見たかったのは、「株式を希薄化しなくて済む堅実な成長」ではなく、「個人投資家の皆様と目指すワクワクする成長」でした。

後悔させないように、日々精進してまいりますので、是非、今後のMARBLANCの動向のご注目と、現在募集しているクラウドファンディングのご確認ならびに拡散のご協力を賜りますようお願い申し上げます。

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