ショート小説「外の世界へ。」※1700文字
この世界はせまい。
たまたま入った飲食店で親戚が働いていたり、ゴルフ場で出会った人が取引先の社長だったり。
ただ、今はそんな話じゃない。僕のいる「この世界」の話をしているんだ。僕のいる「この世界」、ここは物理的にせまいんだ。
ただこのせまい世界には仲間がたくさんいる。何故かみんな集まって同じ暮らしをしている。同じような日々の繰り返し。
そして、この世界にはルールがある。みんなが「神」と呼ぶヤツ。時間は決まっていないけど、だいだい明るい時間に「神」が上から食料を降ろして