ソフトクリームがおいしい

今日は久しぶりにソフトクリームの仕事を進めました。急激に気温が下がり、外はコートを着る人が一気に広がっていますが、こんな寒い中でソフトクリームやってます。

ソフトクリームって言葉はみんな知っているけれど、厳密な定義って実はしらないのではないかなぁ、と思います。知るといろいろと論理的に味を考察できるので、体系的にご紹介いたします。

まず冷たくて甘い乳製品を「アイス」と表現しています。アイスは乳固形分と乳脂肪分の含有率でおおきく3種類に分けられます。
1アイスクリーム 乳固形分15%以上(うち乳脂肪分8%以上)
2アイスミルク 乳固形分10%以上(うち乳脂肪分3%以上)
3ラクトアイス 乳固形分3%以上(乳脂肪分に関しては問わず)

乳固形分や乳脂肪分がおおいと、牛乳っぽくて甘そうで、コクがあるっていう感じになります。いわゆる購入・プレミアム的なものは、アイスクリームがほとんどかなぁ、と思います。ハーゲンダッツやレディボーデンはアイスクリーム代表かな。
100~200円台で購入できるアイスはほぼ、2~4番のもので、アイスミルク代表では雪見だいふく、ラクトアイスはスーパーカップや爽、クーリッシュ、が該当しますね。
ちなみに氷菓はかき氷のミルクがついたもの、やガリガリ君みたいなものですね。

あらら?ソフトクリームがないじゃないか、ということですが、ソフトクリームはアイスクリームを低温でやわらかく作っているものです。ソフトクリームはマイナス7度くらいでつくるのでそのままお口にいれるとほわっととけちゃう。ソフトクリーム以外のアイスクリームはマイナス30度くらいで一気に固めてしまってちょっとスプーンに力を入れて食べる感じ。だからハーゲンダッツとかちょっと溶かして食べる方おおいですよね。そのほうがなんだか、おいしい感じがしますよね。あれは食感がよくなり、甘さがひきたつからですね。ソフトクリームはハーゲンダッツのあの状態をずっとキープしていると言えますね。

というわけで、ソフトクリームはとっても濃厚でほわっとお口で溶けて、最高においしいわけですね。ほわっと溶けるからこそミルクのコクも感じられる。ちょっとは役に立つかな。


ソフトクリームのお仕事を進めているついでに、いろいろなお店を回りましたが、驚愕の事実を知りました。ソフトクリームと銘打っているけれど、そのソフトクリームの液体の中に、牛乳をブレンドして使っているお店があることが発覚しました。牛乳って濃厚なものでも乳脂肪分3%程度ですから、アイスクリームと比較すると明らかに含有率が低いですよね。そして簡単に牛乳の中の水分だけ凍るので触感がちょっと氷っぽい。こんな風にブレンドしてしまって、乳脂肪分の含有率から言うとソフトクリームの定義に当てはまらないが、「ソフトクリーム」とうたっているお店が、多数ありました。

原液を凍らせるより牛乳を凍らせるほうが安いのはわかるけど、ちゃんと作ったほうが、コクがでておいしいのに、とおもっちゃいました。競合店が劣化版をだしてくれるなら、堂々とソフトクリームを提供していこう、と思いました。本当に濃厚でおいしいですよ、真のソフトクリームは。ぜひご賞味いただきたいですね。

寒いお外からの記録でした。

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