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浜名湖を眺めに(浜松~弁天島)【東海道本線 途中下車の旅#12】

浜松駅だと、ちょうど東西どちらから来ても食事を取るのにいい場所になります。そのため、前回は、浜松駅周辺の食事について書きました。

詳細はコチラ…


浜松は、城下町として知られた町です。

浜松城と言えば、家康ともとても縁が深く、今川家から独立して遠江(静岡西部)を奪取してからは浜松を拠点にしていたくらいです。
しかし、いかんせん、浜松駅からは20分ほど歩く距離。途中下車してフラッと寄るにしては、ちょっと遠い場所になります。

浜松駅から、少し東海道本線を西に向かえば、沿線で景色のいい場所があります。こちらの方が途中下車の旅で寄るにはオススメです。


浜松駅から3駅、10分少々の場所にある弁天島駅(静岡)
弁天島駅周辺で、見事な浜名湖が見られるのです。


駅すぐ南側にある弁天島海浜公園から見える、赤い鳥居と、その更に向こうに見える国道1号線の橋。

あの橋の向こうは太平洋が広がっています。

浜名湖は完全に閉じた湖ではなく、あの橋の下の辺りで海と繋がっている汽水湖です。淡水と海水が入り混じった環境ゆえにうなぎが育ちやすく、それゆえに、浜名湖でうなぎがよく獲れた、あるいは生育しやすかったという事情があります。


弁天島駅から10分ほど東に来ると、旧東海道の宿場町・舞坂があります。
東海道本線に舞阪駅もありますが、宿場町のあった辺りに来ようと思うと、弁天島駅からの方が近いのです。


舞坂宿の北雁木

浜名湖に江戸時代には橋はかかっていません。
舞坂宿から浜名湖を越えて西に行こうと思うと渡し船に乗る必要がありました。その当時の船着き場を復元したのがこちらなのです。

対岸の新居は関所が置かれた場所。

東海道では人の往来も多いこともあり、検査も厳しい箇所だったと言われています。それを回避するために、もう少し東にある見附宿(現磐田市)や浜松宿あたりから浜名湖を北へ迂回する「姫街道」を通る旅人もいたようです。

それでも、江戸時代には、やはり舞坂を通る東海道の方がメインだったと言われています。


弁天島駅から少し西

東海道本線と東海道新幹線が並走して、浜名湖を渡る橋があります。
晴天だと特にとても映える場所です。

ここに来た時には、20分ほどぼんやりとゆく列車を眺めていました。


東海道本線からでも、並走する国道の橋も見事に見えます。

ただ、残念ながら、列車からだとどうしても、浜名湖をすぐに通り過ぎてしまいます。きっとこの辺りなら湖も綺麗に見えるだろう…と思って降りてみたら、やはり雰囲気のいい場所だったのです。


浜名湖を見たいとなったら、一度、弁天島駅で降りてみてください。
ただ、お店もほとんどないですし、観光地らしい何かもあるような場所でもありません。

それでも、こういう綺麗な風景をのんびりと眺める時間を作れるのが、途中下車の旅の醍醐味だと、私は思っています。

東海道本線であれば、1時間以上列車が来ないような、本数が極端に少ない区間もないですので、途中下車もやりやすいと思います。

東海道本線の旅で、時間があったら、また降りてみたいと思っている場所の1つです。
よかったらどうぞ。


次は豊橋に到着です。


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※2023年のイベントは抽選の可能性があります。確定したらお知らせします。

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