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高岡(富山)まで進めない? 旧北陸本線の旅【青春18きっぷの旅 23年春 #5-2】


青春18きっぷ、最後の日。小松(石川)で途中下車。
小松市内をぶらぶらしていましたが、最新の技術に伝統に面白いものが意外にあり、結構楽しめました。

その時の様子はコチラ


12:47 小松(石川)発

昼ごはんも済ませて、この日の宿泊予定は高岡(富山)。

小松駅始発の金沢までの普通列車も出ているのもあって、無事座ることができました。

小松駅を出てすぐに見える梯川(かけはしがわ)
ここから順調に行けば、金沢まで40分ほど。

高岡まで、1時間半くらいのんびりしていれば着くだろう…とこの時は思っていました。


13時半 金沢着

金沢駅まであと少しとなったところで、アナウンスが。

「金沢~泊(富山)間の列車が、架線トラブルにより運休しています。
詳細は駅の案内をご確認ください。」

この日は一気に晴れたのもあり、風が物凄く強い日でした。
それで何かが途中で架線に引っかかったとのことです。
これ以上の情報はなく、普通列車だけでとなると、いつまで足止めされるのか分からない状況でした。

ただ、この時、できることなら金沢では降りたくなかったのです。
というのも、三週間前に金沢に行った時、金沢市内中が人でごった返していたからです。
若干の不安を抱えつつ、金沢駅には数分遅れで到着となりました。

向かいには、能登半島に向かう七尾行きの列車があるのみで、富山方面の列車は一切姿が見えません。

その先に行く列車がない以上は、やむを得ず、金沢駅で一旦下車しました。

すぐに情報を見に改札を出てみましたが…
富山方面の列車に関する情報が一切貼りだしもなし!
係員による案内もなし!

架線の事故が起きたのは、富山の「あいの風とやま鉄道」なのですが、直接乗り入れている金沢で、状況に関する情報が一切ないのは、流石に酷いと思いました。

もちろん、IRいしかわ鉄道とは別会社と言えば、それまでなのですが、ちょっと対応がおかしいのでは?とは思ったのです。

流石に頭にきたので…

北陸新幹線で突破!

さっさと高岡まで進むことに。

新高岡まで1区間、自由席で1560円の課金です。
金沢~高岡間は、18きっぷが使えない区間です。どのみち、840円の課金は必須です。

その事情の詳細はこちらをご覧ください…

数百円程度の差なら、課金した方が快適なのが目に見えていたので、復旧を待つことなく、先に進んだのです。


14:17 高岡着

新高岡駅での乗り換えも上手くいき、高岡駅には当初の予定よりも若干早く到着しました。

新高岡~高岡だけ乗ったディーゼル車もまた懐かしい感じです。

高岡駅の東側は景色のいい場所で、駅から線路を眺めつつボーっとするには、オススメの場所です。
この日は見られませんでしたが、天気が良かったら、立山連峰まで見える場所ですから。


高岡散歩

高岡市内は、路面電車が走っています。6年ぶりのご対面です。
一旦、高岡の大仏でも見ようと思い、乗りに来ました。

高岡駅から歩いてでも十分いける距離ですが、週末限定で、車内アナウンスで富山出身の落語家・立川志の輔氏の声を聞くことができます。

車内で、アナウンスを少し楽しみたいと思い、久しぶりに乗ってみることにしたのです。

こちらが、高岡の大仏

…って、失礼しました。
高岡駅に鎮座している、ドラえもんのポストです。

高岡と言えば、ドラえもんの作者・藤子不二雄先生の出身地。
そして、高岡は、かつて「鋳物の町」として知られていました。

藤子・F・不二雄先生の生誕80年を記念して造られたもの。
ここからハガキを入れると、ドラえもんの消印が押されて配達されるそうです。

こちらが、本当の高岡の大仏のお姿です。

高岡に最初の大仏が建てられたのが鎌倉時代の話。
元々は別の場所にあったのですが、高岡に城を築いた前田利長により、現在の場所に移されました。

しかし、高岡市内に移された大仏は火事で燃えてしまい、かつての木像は仏頭が残るのみとなってしまいました。現在の大仏は、1907(明治40)年から26年の歳月をかけて再建されたものです。

現在の大仏は青銅製。鋳物の町の技術があってこその大仏なのです。


高岡の大仏から少し北に行くと、高岡城の跡
高岡の町の中でも、少し小高い丘の上になります。

高岡城は、加賀藩の二代目・前田利長が隠居後に築かれました。
元々は富山城に隠居していたのですが、富山城が火災に遭ったために、急きょ築いた城でした。

もっとも、利長も高岡城にいた期間はごくわずかで、他界してしまいます。また、高岡城もまた一国一城令によって、十年もしないうちに廃城となってしまいます。

廃城になった後でも、越中(富山)の西側の拠点として、高岡には奉行所が置かれます。金沢にも能登にも越中にも出やすい場所でしたから、統治する上で、重視されていたのでしょう。
そのおかげもあってか、城の石垣や縄張りは残されていて、現在は公園として整備されています。

もう少し来るのが早ければ、ここも桜が見事だったのでしょう。


締めに富山のお寿司

高岡から少し足を伸ばして富山駅へ。

漁港が有名な氷見(ひみ)に本店を持つ「きときと寿司」が富山駅にあると聞いて、高岡から20分ほどかけてやってきました。
人気のお店なのですが、やってきたのが17時頃だったのもあり、店内にすぐ入ることができました。

地元の白身の寿司を中心に、富山の日本酒「立山」を傾けながら、早めの晩ごはん。

酒代込みで2500円ほど。
やはり北陸まで来ると、魚の質がいいのもあって、満足できるものでした。

突発事態がありはしましたが、城下町をふらふら歩いて、楽しめた1日でした。翌日は、更に東へと向かいます。

【続く】

【今後のイベント参加予定】
○【確定】 5/21(日) 関西コミティア67
 @インテックス大阪 2号館
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※入場の際にパンフレット(1000円程度)の購入が必要です

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