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何気ない日常の一コマを

旅の定義は色々あるけれど、旅を目的地に向かう過程を楽しむ行為とすると、目的地はどこでもよくて移動すること自体に価値が出てくる。となると家の近所をブラブラするだけでもその過程は旅と言えるかも知れない。

雨の日に久しぶりに実家の近所を散歩した時に昔通っていた中学校の通学路を辿ってみた。この道を通るのはいつぶりかわからないけれど記憶を辿りながら歩いていみた。当然ながら風景はずいぶん変わっている。と言っても元の記憶が定かではないのでどこがどう変わったのか具体的にはわからないのだけど、なんとなく変わってる。そんな中でも変わらない懐かしい場所が残っていたり。

雨の日はとりわけ記憶がよみがえる。嗅覚は記憶を司る領域の近くで処理されているから、雨の日の独特の匂いが昔の記憶を呼び覚ましているのだと思う。


いつも思うのだけど、自分たちが生活していた日常の街の姿こそ時間が経ってから見返してみたいと思うようになる。

でも当時は当たり前の日常にそこまで価値を感じていたわけでもないので写真も何も残っていない。

もちろん今のようにスマホもなかったから写真を簡単にとることもできなかったのだけど。これからは自分の暮らした街で懐かしい風景を見かけたら記録していこうと思う。時間が経った時に見返して気ままに過去への旅ができるように。

Tabinova | ダイスケ

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