夏の日
色あせた、色とりどりのドラム缶
路地を小さなフォークリフトがくるくるまわる
夏の太陽がアスファルトに反射する炎天下
水道工事のガタガタ音を背に
通行止めの看板の前でずっと立っている
目の前の金属買取の工場からはラジオが聞こえる
はっぴいえんど の『夏なんです』
昭和にタイムスリップしたみたいだ
無駄のないフォークリフトの動き
整った顔立ちの男性が操る
ランチ終えるとフォークリフトの上で仮眠をとっている
陽炎が立ち昇る路地
何もない
夏の時間
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