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【Day7 スリランカ】ピドゥランガラロック、シーギリヤロック登頂



2024年1月16日、スリランカ7日目

朝4:30にトゥクトゥクのお兄さんが迎えに来てくれ、朝日を見にピドゥランガラロックへ向かった。

ピドゥランガラロックは有名なシーギリヤロックより入場料が安く、頂上から絶景とシーギリヤロックを眺められる。朝日がおすすめ。


まだ道は暗くてトゥクトゥクの車内に吹く風が寒い。

ジャングルの中の道に入っていく。

ピドゥランガラロックの入場料は
1000lkr(457円)。

頂上までの道は、ところどころに灯りはあるが
ほとんどが暗くて結構険しい。

急な階段があったり、岩と岩の間をよじ登ったりして息が上がる。



周辺がうっすら見える明るさになってきた時、
思ったより時間がかからず頂上に着いた。


噂通り、360度スリランカのジャングルが見渡せた。

朝日とともに鳥や何かの鳴き声が頂上まで届く。
モコモコしたジャングルの木々が一面に広がり、そこからひょこっと隆起したシーギリヤの岩山。
こんな場所に巨大岩がある不思議
頂上には人がたくさん



ピドゥランガラのあとはシーギリヤロックへ。

道中トゥクトゥクの兄さんがフォトスポットに連れて行ってくれたり、ジャングルの鳥たちについて説明してくれた。

シーギリヤロックとピドゥランガラ2つの岩山が並んで見えるスポット
野生の雄の孔雀



シーギリヤロックの入場料は上がっているらしく、この時は36USドル(5300円)。

とても丁寧な日本語を話すガイドの男性に話しかけられたが予算の都合上断念した。
日本には一度も行ったことがないというのに流暢に話せるなんてすごい。

シーギリヤは世界遺産で、スリランカの中でもとても貴重で歴史のある場所。
それは入場料やガイドの様子からも見て取れた。

【シーギリヤロック】
5世紀に古都シーギリヤの王により巨大な一枚岩に建設された王宮。
父親を殺し王になった男が、王の座奪還のため攻めてくる弟から逃れるために建てたと言われる。
岩の周りを取り囲む水の庭園の設計は当時の高い技術を集結させたもの。
岩の中腹にはシーギリヤ・レディと呼ばれる女性たちのフレスコ画が現存している。

真ん中にシーギリヤロック。
当時の技術が施された水の庭園を通る。


朝一でピドゥランガラロックに登っていた私たちは半ば満身創痍になりながら、一歩ずつシーギリヤの敷地内を進む。

フレスコ画の一部。
もったいないことに、有名なシーギリヤ・レディのフレスコ画の場所を知らず見ないで帰ってきてしまった…


やっとシーギリヤロックの登り口に着く。
巨大なライオンの手だけが、何千年も前の人々が建築したとは信じがたいほどきれいに残っていた。


シーギリヤロックには岩肌に沿って取り付けられた階段が頂上まで続く。

高所恐怖症ゆえ、序盤から下を見ぬようひたすら岩肌を見て登る。

するとどこからともなく白いシャツを着た男性が手を差し伸べてくる。

スタッフか何かと思いながらその男性の手を掴み、一方の手はしっかりと手すりを握りながら一歩ずつ登った。

頂上から降りてくる女性の声がどこからともなく聞こえてきた。
「あと少しだよ!よくやったね!」

頂上間近、
補助してくれているこの男性にチップを渡さないといけないのではないか、と気付く。

登頂しお金を渡すと、男性はこれじゃ少ない、と言うと諭すように続けた。

「俺は仕事がなく給料を貰っているわけじゃないから理解してほしい」

どうやらスタッフではないようだが、
他にも同じ服装の男性が数人、観光客に手を差し伸べている。

そうやってチップをもらえる仕事を作っていたのだ。

"これじゃ少ない"の言葉を聞いて思わず、

「でも私はあなたに頼んだわけじゃないし、先に伝えるべきだ」

と言ってしまった。

男性は諦めたような仕草をしてそれ以上何も言わず去っていった。

男性の顔は悲しそうに見えた。

モヤモヤした。
自分がかけた言葉はあまりに冷たかったのでは。

観光客の自分と、その男性、
自分にはもう少し与えられる分があったのではないだろうか。
いや、本当にあげたいと思うときで良いんだ。
いや、それは都合の良い綺麗事だ。
そんなことを頭の中で繰り返す。

この一件で少し胸にわだかまりが残った。

シーギリヤから見たピドゥランガラロック
頂上にある王宮の一部


シーギリヤを観終わると、
待っていてくれたトゥクトゥク兄さんと合流。

途中、屋台に寄ってココナッツジュースを
ウェルカムドリンクだ!といってご馳走してくれた。

スリランカ、ココナッツめちゃくちゃ美味しい
ジュースを飲み干すとお店の人がココナッツを割ってくれ、ココナッツのスプーンで中身の実をすくう。


美味しすぎて貪るように食べた。

トゥクトゥク兄さんと記念写真を撮り解散。

朝から昼まで待ち時間も含め長いこと付き添ってくれた兄さん。
また頼みたいくらいいい人だった。

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