八丈島でマグロを狙う旅 -ショアからカンパチが釣れた理由-
ショアキハダマグロを狙って八丈島の海に挑んだ私の釣行はカンパチで終了し夢は未来に持ち越された訳だが、このカンパチが釣れた要因として非常に大切だったのがある方の存在だ。
Facebookの釣りコミュニティで知り合い、私がナビゲーターを務めるネットラヂオ『旅の鳴る木』を聴いて下さった島在住の高橋さんのアシストがなければ、島外からやってくる多くのショア釣り師の様にぼうず(魚が釣れない事)で島を後にしていたのではないだろうか。
島に渡る前に高橋さんと知り合った事で何を準備すべきかも理解できたし、餌となるムロアジの最新釣果情報を得る事もできた。
八丈島に着いたその日に最近ムロアジが釣れている場所を案内してもらい釣行一日目の午前4時にその場所で高橋さんと待ち合わせた。未明にムロアジの群を待っていると30分もしない内に当たりがあり、私はその一匹目のムロアジの泳がせでカンパチを釣っている。
つまり八丈島で二匹目の釣果がいきなりカンパチだったという事でそんな幸運はまず得られないのだが、これは単純に運だけの話ではなく高橋さんの存在がなければ引き寄せられなかった幸運なのだ。
結局高橋さんは到着初日に空港に迎えに来てくれ、二日目から四日目までの全ての釣りに同行、最終日は島内観光にも連れて行ってくれた。その間何十時間と島での釣りの話を聞かせてもらったし釣り仲間もたくさん紹介してもらえた。
観光客と島の釣り師の間には多少の壁があるものだが「島民と一緒に釣りをしている観光客」という立場でいさせてもらった事でコミュニケーションがスムーズになった部分は多々あると思う。
孤高の天才釣り師もいるかも知れないが釣果を求めるのであれば人間関係が充実しているに越した事はない。しかし釣果を得るために人間関係を求めるのではない。自分の目的に対して得の有る無しだけで人間関係を考える人もいるが私はそれは実につまらない発想だと思っていて、素敵な人ならどんどん知り合っていきたいのだ。
今回は私がネットラヂオ内で八丈島のマグロ釣りに賭ける想いを語っていたので高橋さんが声を掛けてくれた訳だ。私にとっては八丈島で知り合いたかったタイプの人(お互いに釣り好き)だったが、もし高橋さんが釣りをしなかったとしても知り合っておきたい人だったと感じる。
出会いというものは本当に全てを変えてしまう。いい出会いがあれば旅や釣り、人生も劇的に変化するのだ。この出会い運の良さは若かりし頃から備わっているしそれを育んだのは旅だと確信している。
カンパチ一匹で大袈裟な事を言ってみるよ。
人間の身体が食べた物でのみ作られるように人間の未来も過去によって作られる。だからこそ“今”が一番大切なのだ。
私は夢半ば。キハダマグロを釣って高橋さんとも喜びを共有したい。そう思えた第一回八丈島マグロ釣行でした。
◾️ネットラヂオ『旅の鳴る木』
私が釣りを始めたきっかけは八丈島の底土キャンプ場でのある経験にある。それから4年間ひたすら釣りを探究する旅を続けてきてついに釣り人として八丈島に舞い戻った。私が八丈島にこだわる理由、そしてこの島の魅力とは?
旅ラヂオ、ぜひ聴いてみて下さい!
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